第九戦目
又未希の家からです。
次の話では学校になんとか行けるようにしてみました。
でわどうぞ〜。
ふう。お風呂、お風呂っ!
もう訳の分からない幽霊の事は置いといて、お風呂に入ろうとしている未希。
「あのエロい幽霊もいなくなった事だし、脱ぐとしましょーか」
さっきまで必死に覗こうとしていた友哉は、未希のスクリューパンチを見事にくらい、宇宙まで飛んで行ったのであった。
『ねーねー、未希』
「モンちゃん、どうかしたの?」
『私も一緒に入らせてよ』
「…女なら良いケド…」
『言っておくけど性別は無いわよ?』
あ〜、そうだったなあ…。
「じゃあやだ」
『《ぶーっ。》なんでなのよ』
「男じゃないけど女でもないって事でしょ」
「そうだけどォ…」
《くねくね。くねくね。》
ぅわ。
「キモいからくねくねするの、やめてよねっ!!」
『だって未希が入らせてくれないから』
〜〜〜〜っっ!!
くねくねされるのもなんだかキモくて嫌だし、でも性別不明の奴に裸見られるのも嫌だし…。
もう〜〜〜〜どうにでもなれっっ!
「勝手にして!!」
『♪勝手にする!』
はあ…
今の私は制服だ。
だから、まずは上着から脱ぐ。
「よっ」
次はカッターシャツ。
《プチプチ…》
ボタンをはずして…
《スルッ。》
後は体操服と下着。
《スルッ。》
下着。
《ジーーーーー》
ん?
《じーーーーー》
んん?
《じーーーーー》
「オマエかあっっ!!」
しまった、油断した。
ドアの隙間から友哉が覗いていたのである。
《バキッ》
あ。
未希のスクリューパンチ、決まったあ!!
《ぐしゃっっ!》
あっ。
殴るスピードがあまりにも速すぎて腕を150キロのスピードで動かしているけれど目が追いつかず、止まっているように見える。
《ジュギュ…》
ぅわ……
友哉死。
(もう死んでるケド。)
っていうか未希ちゃんって今下着姿なんですよね〜。
それに気付かず友哉を殴りに(蹴りに)行ってしまいました。(幽霊なのに…)
「(俺、ちょっと幸せ……?ふふふ…)」
ちょっと思想が危ない方向に。
全部脱いで、と。
ふう、一段落ってとこかしら?
《ガチャ》
(風呂場のドアを開けた所。)
「ふふ〜」
ご機嫌です。
この様子からして、未希ちゃんはお風呂が大好きなようです。
今までに出した事のない喜びの表情で、実に幸せそうだ。
これなら、誰が見ても直ぐに嬉しいんだと分かる。
それくらい喜んでいるのだ。
《チャポン…》
ふう…
お約束で、未希ちゃんはナイスバディーです。
胸は…だいたいEカップくらいでしょうか。
【ボンキュッボン】
が真実のナイスバディーなのかもしれませんが、作者的に
【ボンキュッキュ】
の方が好きなので、こしまわりもお尻もキュッて感じですかね。
長くなりそうなので、頭を洗うシーンなどは省略。
(でもその間も友哉が復活したので友哉との格闘シーンが繰り広げられていました。)
「かけ湯もしなきゃね〜」
《ザバーッ》
喜びの表情でいっぱいの未希は、やはり安心してはいけないという事をこの後直ぐに思い知らされる。
《ジーーッ》
あ。またかっ。
「友哉っ!!」
「? あれ、今度は殴らないんだ」
「お風呂だけは汚したくないのっっ!!」
そこまで拘るのか、未希。
「(チャーンス☆)」
でもやっぱり我慢できなくなった未希は。
《バコッ》
あ。
何度見ても素晴らしくしっかりと決まっているスクリューパンチ。
未希の得意技のようである。
どれだけ目を見開いても、こらえても、やはりパンチの瞬間は目にする事が出来ない。
でも未希は体育の授業でする格闘技系(?)が苦手だ。
本人曰く、こんな姿を他人には見せられないんだそうだ。
そりゃそうなのだが。
《ドスッ》
ああああああ。
今度は腹にナイスなキック。これもまた決まったあ!!
見事なキックだ、未希。
これを校内の生徒、先生方に見られたならば、きっとその瞬間から校内一番の有名人になれることだろう。
やっぱり暴力で解決です。
《チャン、チャン♪》
こんな事をしていた間にモンちゃんはどうしていたのかというと、
『寂しい…』
脱衣所にある洗面器にお湯を入れてもらってソコに入ってました。
『寂しい…』
このままだと『寂しい…』がモンちゃんの口癖になっちゃうので、これくらいにしておきましょう。
(作者:正直ちょっと楽しい…。)
−−未希の部屋−−
「やっぱりここも広いんだな〜」
復活した友哉君。
『寂しかった…』
ちょっと(いや、かなり?)ヤバい『モンデヒュートラン・ドセンプクスチィック・マウヨーン・転んだ』。
「ふ〜、極楽、極楽!」
またもやネジ抜けてる?
「未希、それだけベッドが広いんだったら、一緒に寝ようぜ☆」
精一杯の笑顔を作っている友哉。(正直いっぱいいっぱい。)
「良いよ〜」
「(おっ!)」
久しぶりにOKが出て友哉はウキウキです。
でも、それじゃあ終わらせないのがコメディです…(クス…)
「はい、どうぞ。友哉」
「おう。……って?!」
『どうしたのよ?』」
実は未希の部屋は端から端が見えないくらい広い。
そして、超超超長蝶庁町腸
…あれ?
…超超超寝相が悪い未希は、以前父親に
『寝相が悪くてもぶつかるのだけは嫌!!もっと大っきいベッドじゃないと嫌〜!!』
と駄々をこねた事があるので、ベッドも限界無くデカいのであります。
「友哉は端っこで寝てね!」
未希の後ろにハートが…
「…おう、未希のためなら!」
《フッ。》
あれ。
「私のため? じゃあ、寝ないで。お願い!」
又未希の後ろにハートが…
「…いっ良いよ!」
(あくまでも爽やかに。)
そんなこんなで未希達の夜は更けていく………―――
今回は団欒は無しです!
今回は違う事が書きたかったので。
玲夜は、下手ですけどイラストも描いてます!もし宜しければ秘密基地まで依頼に…もが…
未希:それが言いたかったの?
玲夜:ひゃい。
でわでわ〜。