第一話 プロローグ 日常にサヨウナラ
初めての投稿です。
正直文才に自信ないです。
どうぞ
ラノベでよくある異世界召喚、お前なら信じる?
信じないよね?でもおれは信じる…というより信じるしかないんだ。
まぁ、何が言いたいかと言うと今現在、俺、は目の前の金ぴか服のおっさんやらお姫様やら兵士さんたちとご対面してるわけですよ、はい。
俺、(十七歳・男)はどこにでもいる高校二年生で変わっている所といえば両親が中三の時事故死しているって事ぐらいであった、それで叔父叔母の誘いを断り一人暮らしをしていた。
性格といえば周りからは外道と呼ばれるような性格?である。親友といえば幼馴染の超一級フラグ建築者(俺命名)の一条 光輝と元イタイ娘、如月 楓だけで他の奴らからは避けられている。
そんな俺はいつもの日常を過ごしていた。朝起きて光輝と楓と登校、のんびり午前午後の授業受けて帰るだけの毎日、だから明日もこんな日々が続くんだろうな、なんて考えてた。
目覚ましの音で目が覚める、制服を着て朝飯食って歯磨いて家を出る、家の前にはいつもの二人がいる。
「よー光輝相変わらずイケメンフェイス羨ましいなー。」
「おはよう紅。」
「おはよう紅君。」
「流すなよなー、楓もおはよーさん。」
二人と会話しながら学校へ行く、いつもの光景。
「いっつも思うけど紅君私たちとは普通に話すのに他の子には冷たいよね、それにいつもにやにやしてるし、何で?」
「あ、それ僕も思う何でなの紅?」
「は?冷たい?そうか?顔は癖みたいなもんだしなぁ。」
俺がそう言うと二人はため息を吐く
「そんなんだから友達も彼女のできないんだよ紅君。」
「いや、別にいらん。てか俺に惚れる女?いないいない。光輝に惚れてるやつなら楓含め結構いるけど。」
「なっ、ななな何を言ってるのかな紅君!」
後半はぼそっと言ったのだが聞こえていたようで、楓の顔が見事に真っ赤に染まっている。
「ん?なになに誰の話?」
「ん?あぁ、お前のことを好きなやつの…ムグッ!?」
最後のは楓に口を塞がれたせいである…てか結構苦しい。
「わーわー!紅君、何言ってるのかな!」
「…………」
「紅?…!いけない楓!紅が息できてない、放して!」
「わわっ、ごめん紅君、だ、大丈夫?」
「死ぬかと思った・・・。」
ギャーギャーと騒ぐ俺と楓、それを横で苦笑しながら眺める光輝、いつもの光景である、そのまま喋っていると学校に着く。俺たちは三人とも同じクラスである…というより幼稚園から今まで違うクラスになったことすらないのだが…不思議だ…。
教室に入ると光輝は男子のグループへ、楓は女子のグループへと入っていく、俺?一人で本読んでますけど?ラノベであったり詩集であったり小説であったり日に日に変わっているのだが今日は異世界召喚もののラノベである。
「紫乃崎君、おはよう。」
「ん?あぁ、おはよ篠宮さん。」
今俺に話しかけてきたのが篠宮 弥生、この学園一番の美少女、かぐや姫(告白に来るやつをふりまくるかららしい)、女神だのといろいろな呼び名がついている少女、そして何故か俺に話しかける物好きな少女である。
「で?何か用?」
「え?」
「いや、え?、じゃなくてなんか用?」
「あっ、うん、紫乃崎君って今日も食堂でお昼食べるの?」
「それが何?」
「えっと……お弁当作ってきたんだけど…迷惑だったかな?」
そう言って可愛らしい弁当箱を取り出し可愛く首を傾げる
「いや、うん・・・ありがたいんだけどさ、いきなりだと流石に困るね。」
「ッ!……そ、そうだよね、ごめんねいきなり」
え、なんで泣きそうなの、まじでやめて、周りがすっごくこっち、というか俺を睨んでるから、射殺さんとばかりに睨んでるから。わかった、わかったって。
俺はしょんぼりしている如月から弁当を奪う
「紫乃崎君…?」
「いや作ってきてくれたんでしょ?ならありがたくもらうよ。」
「う、うん。あ、あの紫乃崎君、お昼一緒してもいい?」
「あぁ、うんもう何でもいいよ。」
「う、うんじゃあまたお昼にね!」
「うん……あぁ、めんどくさい。」
如月が女子のグループに戻ったのを見てぼそっとつぶやく。
別に悪い奴じゃないんだが・・・あいつがこっち来ると俺が男子から恨まれるんだよなぁ・・・。
読書を再開しようとするとまた誰かこっち来たし今度は誰だ・・・?
「おい、紫乃崎」
「………。」
うわぁ一番めんどいやつだったよ、今俺に話しかけてきたのは加宮 正人、光輝と並ぶイケメンで篠宮に惚れているらしい、しかも無駄にプライドが高い、だからなにかと篠宮に気に入られている俺が見過ごせないらしい…はた迷惑な話である。てかいい加減諦めりゃいいのに…。
「おい!紫乃崎、無視するな!」
「うるせーなぁ・・・で?何?また篠宮と関わるなって言いに来たわけ?」
「そうだ!お前のような奴と関わったら篠宮さんに悪影響になるだろう!」
確かに俺には、他校の生徒と殴りあっただの、街で美人と歩いていただのと根も葉もない噂が広がっているので仕方ないような気もするが、わざわざこいつに言われるようなことでは無い。
「知らんわ、別に俺から関わってるわけじゃないからな、文句あるなら本人に言えばいいだろ?あぁ、お前じゃ無理か、チキンだもんなぁw」
「なっ!?・・・くっ!もういい!」
軽く煽ってやると加宮は顔を真っ赤にしながら去って行った。
因みに篠崎のお弁当はおいしかったです。本人に伝えたら喜んでたけど、まぁ嬉しかったならそれでいいか。
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そしてあっという間に放課後になり、帰るだけというところで事件は起きた。
ホームルームが終わりある一人の生徒が教室を出ようとした時それは起こった。
突然床に幾何学模様が走りそれは所謂魔法陣のカタチになる、勿論クラスは混乱した。
「おいどうなってんだよ」「おい、なんか外に出れねぇぞ!!」「窓もダメ!!」
「だfぢfじあふぁdf」「異世界召喚キタ―!!!」
外に出ようとするもの、錯乱するもの、オタク、そしてふっと視界が暗転し気が付けば冒頭の様な状況になっていた、
おいおい、まさか今日読んでたラノベがフラグとかじゃないよな。
まぁ嘆いていても仕方ないか、
「おいおい、こうなると後は運任せかぁ、さよなら日常……そしていらっしゃい非日常ってか?」
いつもの嘲るかのような薄ら笑いではなく苦笑いを浮かべながらつぶやいた一言は誰の耳に届くわけでもなく虚空に消えていった。
まぁ、なるようになるでしょ。
いかかでしたか?
誤字脱字などありましたら教えていただけると幸いです。
感想等もお待ちしております。