表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/218

戻ってきた日常⑩

次の日、音楽の授業が終わると、章吾は


「出来るようになった?」


と、急いで飛んできた。


言わずもがな、昨日の剣玉の話。


「はよ、やってみてよ!」


章吾だけでなく、他の子もやってきた。


「30回に一回位は出来るようになったけどなぁ。」


「ええから はよやってみって!」


みんなの視線を感じながら、あたしはふりけんにチャレンジ。





カチン・・・失敗。


「わーー!!!へたくそーーー」


カチン・・・失敗。


「わーー!またや!これ、初級やのに。」


「だから30回に一回くらいって言ったやろ!」


スコン!入った!


「おーー!3回で入った・・・」


「やったー!すごい?褒めて!!」


「まあまあやな。」


なんてシビアなお子ちゃま達・・・


で、最後に章吾の一言。


「毎日練習せなあかんで。


一日さぼると取り返すのに三日かかるからな。」


はいはい・・・分かりましたよ・・・





この話を雄ちゃんにしたら、


「それ、俺があいつに言ったセリフ。」


だって。


「俺が、練習つき合ってやろうか?」


「お断りします!練習になんないもん。」


と、あたしは音楽室に戻って練習してみた。


何回もやってると少しずつ入る回数が増えてきた。


入ったときの感覚が気持ちいい。





「そろそろ帰ろうぜー」


雄ちゃんが音楽室をのぞきに来た。


「お。ちょっと入るようになったじゃねーか。」


「ねえ、やってみて。」


雄ちゃんは剣玉を受け取ると


クルクル球を操っていろんな技を見せてくれた。


うまい・・・


あたしにはまだまだ真似できそうにありません・・・





帰りがけ、スーパーに寄った。


晩ご飯のおかずを選んでいると


「あかねじゃないか。」


と、声をかけられた。


顔をあげると、なんと昔のバイト仲間の裕司。


「久しぶりだね!何やってんのこんな所で。」


「え?バイト。俺ここでバイトやってんの。


あかねは今、仕事何やってんの?」


「あたし、学校の先生。やってるんだ。」


「へえー。そういえば昔からそんなこと言ってたっけ。


よかったな、夢が叶って。」


「うん!ありがとう。裕司くんも頑張ってね。」


「おう!また寄ってくれな。」


「じゃあね。」





ものすごく久しぶりに就職前に一緒に


塾でバイトしてた頃の知り合いにあったから


なつかしくて嬉しかった。


塾でバイトしてた頃からずいぶん立つけど


裕司くん、ちっとも変わってないや・・・


「ずいぶん、仲良さそうだったなぁ。さっきの誰?」


「就職前にバイトしてた塾で、一緒に働いていた子。」


「おまえのこと『あかね』って呼んでたな・・・」


「だって、あたしの名前、あかねだもん。」


「そんなことくらい知ってるよ・・・」


なんか変な雄ちゃん。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ