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戻ってきた日常⑤

お昼休みは良に止められたけど


雄ちゃんに早く言いたい!


でも、なぜか放課後雄ちゃんはいなくって


ま、そのうち電話でもしようか・・・


と、あたしは先に帰ることにした。


何だか暗くなるのが早くなったなあ・・・


と、駐車場の側を通りがかったとき


人影が二つ・・・


あれは・・・


川上先生と・・・雄ちゃん。


何かを話していたのに、あたしが近づくと二人とも


話をやめてじっと立っていた。


・・・なんなの?これは・・・


「お先です。」


「お疲れさまでした。」


ごく普通の挨拶を交わして


あたしが通り過ぎた後、また何か話し始めた。





何であんな暗い駐車場で二人でいるんだろう・・・


良のことで上がっていたテンションは


一気に急降下。


そんなことどうでも良くなった。


いつもは雄ちゃんがすぐ後から追いかけて


車で拾ってくれるのに


今日は駅に着いてしまった。


ケータイに着信もない。


しばらく駅の待合室で座ってたけど


30分待って、あきらめてあたしは電車に乗った。


電車の中からもう真っ暗になった景色を見てると


暗闇が心の中まで押し寄せてくるようだった。


ケータイに着信はまだない。


「何かあったの?」


それだけメールで送った。


別に雄ちゃんを疑う訳じゃないけど


気になってしょうがない。


そんなあたしの性格、雄ちゃんよく知ってるでしょ・・・





結局、次の日まで雄ちゃんから連絡は なかった。


あたしは、重い足取りでイヤな気分を抱えて出勤した。


そしたら・・・


雄ちゃんは何も言わずに仕事している。


なぜ?


あたしと目を合わせようとしない。


ん?雄ちゃん昨日帰らなかった?


昨日の服と、同じなんですけど・・・


どういうこと?





教室に行くために職員室を出た雄ちゃんを


あたしはすぐに追いかけて言った。


「何かあったの?」


「まあな・・・」


「何?」


「また後でな・・・」


力無く答えて、そのまま行こうとする。


「待ってよ!昨日・・・」


「やめろ!」


雄ちゃんはあたしの言葉を途中で遮った。


雄ちゃんの視線の先には・・・


川上先生。


そのまま雄ちゃんは何も言わずに


行ってしまった。


呆然とその場に立ちつくすあたし。


一体何があったの・・・・?





当然その日は勤務時間中に話が出来るわけもなく


どことなくさけられている雰囲気を感じながら


その理由が分からず


気分はふさぎ込む一方。


いつものように6年生が遊びに来ても


あたしの様子が何だか変なので


そっと、教室に帰っていった。





雄ちゃんの態度はおかしい。


何があったか分からないけど


今日はこのまま帰るわけにはいかない。


「時間があいたら声かけてください。音楽室にいます。」


机にメモを残してあたしは待つことにした。



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