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秋の嵐⑬

おやぁ?地面が動いてるぞーー?


「おい、大丈夫か?」


「だいじょーーぶっ!」


おっと・・・


「おい!あぶねーーな。」


よろよろしてるあたしの腕を


雄ちゃんがグッと掴んだ。


「ちょっと座れ。」


そういうと、近くの階段にあたしを座らせた。


「多分大丈夫だと思うよ!」


にぱぱぱぱって笑うあたし。


「冷酒は、よくまわるんだぞ。お前、飲み過ぎ。」


それ聞いて


「そんなことないってばぁー」


って、またにぱぱぱぱっ。


「しゃーねーなぁ・・・」


そういうと雄ちゃんはあたしのほっぺをつつきながら


「そうやって笑ってると、ほんと幸せそうだな。」


って、笑った。


「幸せだよー。雄ちゃんと一緒だもーん!」


そう言って、あたし、・・・やっぱりかなり酔ってたんだね


雄ちゃんの腕にぎゅうってしがみついた。


「おいおい・・・やっぱりお前飲み過ぎ・・・」


苦笑いしながら雄ちゃんはあたしを引っ張って立たせた。


「さ、そろそろ帰るぞ。」





あたしの部屋まではほんの五分。


あっという間に着いた。


「じゃ、ゆっくり寝ろよ。」


雄ちゃんがそういってあたしにチュッてした。


「だめーー。」


あたしは雄ちゃんの腰に両手をまわして捕まえた。


「行っちゃイヤだ!」


「そんなに俺といたいのか?」


笑いながらちょっとからかって雄ちゃんが言った。


いつもなら、


「何言ってんの・・・」


って言うあたしが・・・・


「そう!ずーーーーっと一緒にいたいの。


離れたくないの・・・」


あたしの口は一体何言ってんの?


あたしの手は一体何してんの?


雄ちゃんを捕まえたまま放そうとしない。





「お前、完全に酔っぱらってんだろ!」


雄ちゃんはカチャンとドアの鍵を閉めた。


そしていきなりあたしの手からすっとぬけて


・・・あれ?急に景色が変わったぞ?


「仕方ないお嬢さんだな。


今日はつき合ってやるよ。」


斜め前に雄ちゃんの顔。


あれ?あたしお姫様だっこされてる?


「今日は帰らない?」


「ここにいてやるよ。」


「ほんとに?」


「ああ、ほんと。」


「うれしい!!!」


って、あたしはぎゅうっと雄ちゃんの首にしがみついた。


「苦しいって・・・。」


雄ちゃんはあたしをベッドまで運んで


そっとおろしてくれた。





「酔うと滅茶苦茶甘えん坊になるんだな。」


隣で雄ちゃんは、優しい顔して言った。


「いつもとかわんないよーーだ。」


雄ちゃんの胸にくっついてあたしは言った。


「おもしれーやつ。」


雄ちゃんはそっと布団を掛けてくれた。


暖かい布団と雄ちゃんに包まれて


最高に幸せな気分であたしは眠りに落ちた。



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