表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/218

秋の嵐⑫

「あんなこといって大丈夫?」



帰りの車の中であたしは心配になって



雄ちゃんに尋ねた。



「大丈夫だろ。きっと。あいつはざるだから。」



???



「何言われても適当に聞き流すってこと。」



そうなんだ・・・



「お前だったらめちゃくちゃ落ち込むんだろ?」



「もちろん。」



「だと思う。」



・・・・・



どこを見てそう思うんだろう・・・



「そんなことより、どうして俺に相談したんだ?



あんなに俺が関わるのを嫌がってたくせに。」



関わるのを嫌がってた訳じゃありません。



必要以上の親密さが嫌だったんです。



「仕事ですから。それに、太一がかわいそうだし」



「お?良の次は太一か?」



「何訳わからんこと言ってんの?」



とにかく、落ち着いて授業が出来るように



なってくれればいいけど・・・






「もう勤務時間は終わりだぞ。



学校のことはもう置いといて、



今日の晩飯どうする?」



・・・・・



「居酒屋に行きたい!」



あたしが言うと、雄ちゃんはえ?って顔した。



「おっさんみたいだな。」



あたしは居酒屋も行った事がない。



どんなメニューがあるのかも、



どんな飲み物があるのかも



正直知らない。



「居酒屋も行った事がないのか?



どんな学生生活送ってたんだ?」



雄ちゃんが本気でびっくりしてる。



そんなこといったって・・・



バイトに明け暮れ、遊ぶ時間なんて



全くなかった。



それも、家庭教師と塾の講師限定。



驚くことに、家庭教師のバイトにいたっては



父親の送迎付き。



「どんだけ箱入り娘なんだよ・・・」



あっけにとられる雄ちゃん。



「信じられねーくらいお嬢じゃん。」



「そうかなあ・・・」



・・・・・



「じゃ、居酒屋初体験ということで。」



話は決まったが、問題が一つ。



車をどうしよう・・・



「一回置きに戻ってから行くか。」



ということで電車に乗り換えて、



あたしんちの近所の居酒屋へ。



初めての居酒屋は結構新鮮で楽しかった。



とり軟骨なんて初めて食べたし。



冷酒がおいしいことも初めて知った。



「そんなに飲んで、大丈夫か?」



「これ甘いね。いくらでも飲めそう。」



このときは本気でそう思ってた。



ところがこれが大きな間違いだった。






お店を出て、あれれ?



なんか、グルグルする・・・




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ