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恋しさと切なさと③

1日目は何とか無事すぎた。


「じゃあ、お母さん、いってきまーす。」


「はい、いってらっしゃい。気を付けてね」


ばたんとドアを閉めると、どっと疲れた。


朝から疲れてどうするあたし!


いつまでいるつもりかな・・・


ふーーっとため息ついて駅に向かって歩き始めると


「よ!朝から何ため息ついてんの?」


車に寄っかかりながら雄ちゃんが腕くんで立っていた。


「おはよー」


といいつつ、反射的にキョロキョロ。


それ見て雄ちゃんは吹き出した。





なんか、悪い事してるみたいにおどおどしながら


雄ちゃんの車に乗った。


「思いっきり怪しいぞ。その態度。」


雄ちゃんはメッチャ面白そうに言う。


「だってーお母さん見てたらどうするん・・・」


そこで意外な雄ちゃんの答え。


「別に。普通に挨拶すりゃいいじゃん。」


ほー。そういうものなのか。


あ、信号で止まった。


「でも、こういうのはばれるとまずいかもな。」


そう言うと、雄ちゃんはちょっとシートベルトを引っ張って


すばやくチュッ。


そうですね、まずいでしょう・・・





今日から学校では集会活動の準備に入る。


各クラスで出し物を考えて体育館で全校生の前で発表する。


優勝したクラスには表彰状。


雄ちゃんは今日は大荷物。何が入ってるかと思えば


「ひみつ。知りたかったら教室に来い。」


あたしの空き時間は今日は5時間目。


雄ちゃんは5時間目に学活をするからって。


何するんだろう。


「優勝ねらってるんだ。楽しみにしてろよ。」


あの・・・


先生が盛り上がってどうする?


・・・って、5時間目5年4組に行くと


クラス中、大盛り上がり。


「せんせー!一緒にやろー♪」


みんな・・・ありがとう。あたしは見学でいいから・・・





あたしが一瞬ひいたのはみんなの格好。


解説しよう。


頭には紫の長ーーいはちまき。


衣装は同じく紫の、振り袖のついたよさこいの衣装。


しかもクラス全員。


うっっっっっっ、これだったのか朝の荷物は・・・


何でこんなもの持ってるんだ?


雄ちゃん、直視できません。


なぜなら・・・


衣装を着た雄ちゃんはかっこよすぎて めまいがしそう。


りりしすぎてクラクラします。





「じゃ、やるぞ!みんないいかー」


「おーーーーー!」


気合いは入りまくり。


「構え!」


「ヤーーーー!」


これで、南中ソーラン踊るらしい。


「声がちいせーーっ!!」


「ヤァーーーー!!」


曲に乗ってクラスみんなが踊り出す。


雄ちゃんうまい・・・・


袖がたなびき、はちまきが踊り、


見てる方まで興奮する。かっこいい・・・


「どっこいしょー どっこいしょ!」


雄ちゃんのかけ声の後に


「どっこいしょー どっこいしょ!」


子どもたちが同じようにかけ声入れて


ほんとにクラスみんなが一体になってる。


すごーーーい!


決めのポーズが


「ヤーー!!!」


のかけ声と共にキメられると、思わず、大きな拍手をして


「みんなかっこいい!!すごい!」


って、言ってしまった。


えへへってみんな嬉しそう。


雄ちゃんは、


「優勝するぞーーーー」


って、グーを作ると、みんなは


「オー!」


って、拳を突き上げた。


すごい盛り上がり。雄ちゃんのパワーは


子どもたちの胸にも火を付けたんだね。





大抵、クラスに何人かは


「そんなんやりたくないし・・・」


っていう子がいるもんだけど、雄ちゃんの組にはいない。


さすがです。あの勢いに刃向かえる子はいない。


ん?あたしも同レベルかも?


なにはともあれ、集会が楽しみです!


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