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恋しさと切なさと②

「元気ー?」


いきなりテンションの高い声は・・・お母さん。


「今から行くからね~」


何ですと?


雄ちゃんとの余韻に浸ってる場合ではなくなった。


「どこにいるの?」


「後10分で駅に着くから」


駅から歩いて15分のここまで残り25分。





お母さんからの電話を切って


部屋を見回す。


うっ、まずいものが・・・・


歯ブラシが2本、


男物のパジャマ、


コップも2個


急いで撤去。


あとは・・・大丈夫かな?





鍵を閉めて駅の方へ迎えに行った。


ポケットから出てきたのは雄ちゃんちの鍵。


あ、これもしまっておかなきゃ。


「あら、迎えに来てくれたん?ありがとう」


荷物をいっぱい持ったお母さんがやってきた。


イヤな予感。


「しばらくここにいるからね!」


にっこり笑ってお母さんは言う。


ちょっと待ってよ~。





「お父さんとけんかした?また?」


なんと、お母さんってば夫婦げんかして


ここへ家出してきたらしい。


前にもあった。


「別にいいでしょ?ここにしばらくいても。」


お母さんはお茶を入れてのんびりお茶を味わっている。


「あんたも飲みなさい。冷めるよ。」


呆然とするあたし。





人生ってこんなもんです。


帰ってきてて本気でよかった~。


ショックからちょっと立ち直ったところに


また携帯が鳴った。雄ちゃんからだ。


「もしもし?お前一人で大丈夫か?行ってやろうか?」


いえいえ、滅相もない。


「だいじょうぶです!心配かけたみたいですいません!


もう元気ですから、だいじょうぶです!じゃあ、また明日!」


あわてて電話を切る。


お母さんが


「あんた、今日調子悪くなったの?」


と聞く。


「ちょっと気分が悪くなってね。でももう大丈夫。」


えへへへへってごまかした。


雄ちゃん、びっくりしてるだろうな・・・


やたらハイテンションで、敬語だもんね。


どうか今日はそっとしておいてくれますように。


「今日は疲れたでしょ。おふろ入って、もう休んだら?」


と、お風呂にお湯を入れた。


おーーーーっと、こんなところにひげ剃りが・・・


シェービングクリームは持ってかえって欲しかった・・・





何とか初日は乗り切れた。


ありがとう お母さん。


あなたのおかげで雄ちゃんと離れた寂しさに浸る余裕が


まっっっっったくありませんでした。


でも


メールだけは入れておきましょうか。


「突然お母さんがやってきました。


しばらく、遊べないかも。」


そしたら雄ちゃんからすぐに返事が。


「あのへんな様子はそのせいか。じゃあな。」


ふーーー。


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