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スタート⑯

昼休みのこと・・・


良は音楽室前の廊下から


運動場を眺めていた。


いつも昼休みには雄ちゃん先生が


みんなとドッヂボールをしている。


今日もきっとそうだろう。


去年は楽しかったなーとぼんやりしていた。





「おい!良、元気かー」


雄ちゃん先生!


良はびっくりした。なんで?


「良、今日の音楽の時間、寝てたんだってな。


先生泣いてたぞ。」


「なんか気分が乗らなくて・・・」


「うそつけ!お前、そんなやつじゃねーのは


俺がよく知ってる。


ほれ、聞いてやるから言ってみな」


「先生にはかなわないな・・・


どうせまた知ってるんでしょ。


ありさのときも先生は知ってたし。」


やっぱりな・・・


まあ、最後まで聞いてやっか・・・


「先生、あの指輪見た?」


「え?知らねーけど。」


「左手の薬指って普通は


彼氏からもらったやつだよね・・・」


「そうだなぁ。」


「昨日まで無かったのに


今日、指輪はめてんだよ・・・」



・・・・・俺がはめたなんて知ったら


こいつ、人間不信になるかな・・・




「でもな、授業中はちゃんとしなきゃ


いけねーぞ。」


「そんな気分になれないよ・・・」


「じゃ、一回先生にお前の気持ち


ぶつけてこい。すっとするからよ。」


「ダメに決まってるじゃないか。」


「ボケッ。男はいつまでもウジウジするもんじゃねー!」







「先生!こいつが話があるって!」


雄ちゃんは良を連れて音楽室にやってきた。


「え?何?」


びっくりするあたし。


「ほれ、良、行って来い」


雄ちゃんは良の背中をポンと押した。


「じゃあ、後はよろしくー!」


雄ちゃんはピースと笑顔を残して消えた。


「あのさー、俺・・・


今度からちゃんとするから。


ごめんなさい・・・」


そう言うと良は音楽室から出ていった。





「おい、良、あれでいいのか?」


「うん。」


「良・・・お前、ちょっと大人になったな。」


えへへと笑って


良は教室へ帰っていった。





雄ちゃんは、良を見送って音楽室に戻ってきた。


「多分、あいつはもう大丈夫だ。」


そして・・・


「好みのタイプ、俺と良、似てんだよなぁ。」


って笑って言った。


「ふーん。性格は全然違うのにねー。


真面目な良と、真面目じゃない?雄ちゃんは。」


あたしが言うと


「うるせー。俺は真面目だー。」


あたしたちは顔を見合わせて笑った。



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