苦しみ、ありがとう
声にならない声を上げる
言葉でもないただの叫びを
苦しいんだ
胸がずっと
肺から空気をすべて抜いたような
横隔膜をめいっぱい上にあげたような
呼吸は浅く
意識が遠く
多分これが苦しみなんだ
本当にどうすればいいかわからない時ほど
体が素直に反応する
悪い夢であれと願えば願うほどに
景色はゆっくりと時間をかけて進むように
人生なんて大それた規模で考えれば
これもきっと道のりなのかもしれない
でも、こんなに険しい道のりまで
笑えるような日が来るのが大人なら
僕はいくら生きても大人にはなれないな
その苦しみを忘れないそんなふうに生きる
じゃないとすぐに調子に乗るから
自分自身を信じられてないからずっと
きっと、きっと
あと少しで声が枯れる
きっと、きっと
あとすこしで呼吸が尽きる
きっと、すっと
意識がここに戻る
その時僕はどう思う・・・
この苦しみをどう思う・・・
人生なんて大それた規模で考えれば
これもきっと道のりなのかもしれない
いくら生きても大人にはなれない苦しみを忘れない
自分自身を信じられてないからずっと
そしてきっと繰り返してしまう愚かな人間だから
だからいまはこの苦しみに、ありがとう