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¶ 1.偵察者 2 ~ 魔物の村 ~


セロフィート

「〈 おんじつじょう 〉から『 ゆうれい(ゴースト)える 』というげんしょう使つかい、なにおしようとされているのか──、〈 おんじつじょう 〉のしゅただしくことません。

 ためおおくのにんげんは──、わるがります。

 『 のろい 』だの『 たたり 』だの『 あくりょう 』だの『 おんりょう 』だの『 あく 』だのとさわいでは、おはらいだのとうだのといういちてきやすめにはしり、たいきんはらってまでも、すがってしまうのです。

 おもしろいでしょう」


マオ

おもしろいかはべつとしてだな〜〜〜。

 ゆうれい(ゴースト)ことだいたいかったよ。

 〈 たいりくしんエルゼシアさま 〉からようがある──ってことなんだよな?

 だいことひつようことおしえるためしゅだんの1つとして、じったいくてえないそんざい(ゆうれい)わざわざさせて、かせようとされておられる──ってことなんだよな?

 ゆうれい(ゴースト)も〈 たいりくしんエルゼシアさま 〉が使つかわれるどうの1つにぎないから、ゆうれい(ゴースト)えるからといって、こわがるひつようはないってことなんだな。

 ゆうれい(ゴースト)させられたら、なにおしようとされているのか、〈 たいりくしんエルゼシアさま 〉にうかがいすればいいんだよな?」


セロフィート

「そうです。

 かってましたね、マオ」


マオ

こわがるはない──ってわれてもさ、むずかしいとおもうんだけどな〜〜」


セロフィート

「〈 おんじつじょう 〉と()つうないあいだかたのないことです。

 〈 とう 〉〈 はら 〉〈 まじななどしょうばいにんはんじょうしてもうかりますけど」


マオ

「……………………。

 セロはオレを〈 コウ 〉にしたいのかよ……」


セロフィート

「そんなことってません。

 かりにマオが〈 コウ 〉となれば、エルゼシアじんは〈 かみつかい 〉のもとほんとうただしいしんしゅうきょうしんこうまなことようになります。

 そうなればちがいなく〈 とう 〉〈 はら 〉〈 まじななどしょうばいにんたちは、おやくめんとなり、はいぎょうすることになります」


マオ

「……………………。

 〈 かみつかい 〉のもとほんとうただしいしんしゅうきょうしんこうまなことようにならないと、エルゼシアじんしんすくわれない──ってうんだろ!!

 ………………オレはだからな!

 どんなにかんゆうされたって、オレは〈 コウ 〉にならないんだからなっ!!」


セロフィート

かんゆうなどしてませんし……」


マオ

「ちょこちょこはなしなかに〈 コウ 〉のことねじんでるじゃんか」


セロフィート

それはマオのです。

 マオがしきしてるから、そうおもうのです」


マオ

「そうなのかな?

 オレ、そんなにしきなんてしてないよ」


セロフィート

「おや?

 そうです?」


マオ

「そうだよ!

 ──あっ、えてた!」


セロフィート

「さっきからえてますし」


──*──*──*── 30分後


 どうしていたマオとセロフィートは、ようやく≪ ものむら ≫のまえとうちゃくした。


マオ

なんか……、しずかそうだな。

 もっとにぎやかなのかとおもってたけど……」


セロフィート

「≪ はいきょ ≫ですし。

 なかはいれば≪ ものむら ≫のげんじょうあくます」


マオ

「う、うん。

 そうだよな!」


 はくぎんいろいとうつくしいしゅうのされているしんてきしろいコートのフードをふかぶかかぶったまま、マオとセロフィートは≪ ものむら ≫のなかあしれた。


──*──*──*── 魔物の村


マオ

「…………………………。

 なぁ、セロ……。

 さっぷうけいぎるよな。

 かぎりじゃ、ぜんぜんものむら ≫ っぽくないしさ……」


セロフィート

「≪ はいきょ ≫ですし。

 ちゅうしんなら、あるていがっているかもれません」


マオ

ちゅうしんぅ〜〜。

 からどのくらいかるんだ?」


セロフィート

「そうですね……。

 ≪ ≫とはってもばかりです。

 たいしてひろくないですし、で8かんほどです」


マオ

「はぁぁぁあ?!

 8かんかるのかよ?!

 めっちゃあるくじゃんかっ!!」


セロフィート

うんどうそくちょういでしょう?」


マオ

「どっちかっていうと、うんどうよりハードなことしてるんだけどっ!!」


セロフィート

「ふふふ…。

 『 ものりない 』とたいてますけど?」


マオ

「そんなことない!

 それこそセロのだよ!」


セロフィート

「そうです?」


マオ

「そうなの!

 なぁ〜セロ〜〜〜。

 〈 どうほう 〉でさ、パッとこうよ!」


セロフィート

「おや?

 あるきません?

てんほう 〉を使つかってしまっていです?」


マオ

「いいよ!

 8かんあるいたら、れちゃうだろ!

 くらなか、≪ はいきょ ≫をあるきたくないじゃんか」


セロフィート

「ワタシはマオといっしょならあるきたいです」


マオ

「そ…そう?」


セロフィート

ほしぞらもと、≪ はいきょ ≫をさんするのもたのしいですよ」


マオ

「…………こわいんだよ…」


セロフィート

「ワタシがます」

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