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¶ 1.宿泊室 1 ~ 気になる村 1 ~

「 一日目 」の始まりです。


──*──*──*── サドラロッテの町


──*──*──*── 宿屋


──*──*──*── 宿泊室


 の14ごろ、シトシトとさめはじめてた。


 《 宿しゅくはくしつ 》にはセロフィートの姿すがたしかない。


 セロフィートは《 宿しゅくはくしつ 》にそなわっているまつ(チェア)────にではなく、〈 だいほう 〉でしたセロフィートのたいかくったすわごこ(チェア)ふかぶかすわり、しゅどくしょふけっていた。


 いていたまどはというと、さめしつないはいってないようにと〈 だいほう 〉のちからうごき、キィイ……というちいさなおとしながらパタン…とまった。


 まどまるとふたたせいじゃくつづく────ことはなかった。


 だれかがろうはしっているのだろう。


 バタバタとうるさおとびびく。


 バタンッとらんぼうに《 宿しゅくはくしつ 》のドアがけられた。


 あわてているのだろうか?


 らんぼうけられたドアはふたたらんぼうめられた。


 バタバタとおおきなあしおとが、セロフィートのはいでピタリとまった。


 セロフィートのはいまったのは、〈 しょう 〉の6ねんせいほどどもおなたけせいねんだ。


 ちがってもしょうねんではない。


 エルゼシアじんごくいっぱんてきせいねんにしてはひくしんちょうで、がらきゃしゃなうえ、ほそたいかくをしている。


 ほんにもしょうじょにすらちがえられてしまうどうがんせいねんである。


 せいねんくろかみは、みずってしっとりれていた。


 コートをらずにけてったためちゅうからってさめれてしまったのだろう。


黒髪の青年

「セロ!

 いてよ!

 《 ぼうけんしゃギルド 》でさ、スッゴいじょうほういちゃったんだよ!」


セロフィート

「そうですか」


黒髪の青年

「『 そうですか 』じゃ、ないよ!

 ちゃんといてよ。

 なんかさ、≪ ものむら ≫ってのがちゃったらしいんだよ!!」


セロフィート

「はあ?

 なんです?」


黒髪の青年

「だ・か・ら!

 ≪ ものむら ≫だよ!!

 ≪ エルゼシアたいりく ≫に≪ ものむら ≫がちゃったんだってば!!」


セロフィート

「ははぁ?

 それなんです?」


黒髪の青年

「『 なんです? 』じゃ、ないだろ!!

 〈 もの 〉が──、≪ むら ≫をだな──、つくったんだよ!!」


セロフィート

それきました。

 それで?」


黒髪の青年

「『 それで? 』って……。

 だっ…だから……の……ど、どうやって〈 もの 〉が≪ むら ≫をつくったのかな──って……」


セロフィート

「〈 くうれつ 〉をとおってせいたかい〈 もの 〉があつまってつくったのでは?

 〈 もの 〉もしゅうだんうごきますし。

 で、きょてんとなるしょかくしたかったのでしょう」


黒髪の青年

「……………………。

 なんとかないかな?

 オレたち(S・G)は、いちおうさ…〈 ぼうけんしゃ 〉なわけだし。

 ≪ ものむら ≫をりはないよ。

 〈 もの 〉にわるさをされてくるしんでるにんげんとかるかもれないしさ!」


セロフィート

「まただすけします?」


黒髪の青年

「セロ!

 『 また 』ってうなよ!

 オレたち(S・G)なら、パッとって、サッとかえってれるだろ。

 オレたち(S・G)がいに≪ ものむら ≫のていさつてきにんな〈 ぼうけんしゃ 〉はないよ!」


セロフィート

「『 ≪ ものむら ≫がた 』とわれても、〈 もの 〉がにんげんわるさをしているとはかぎらないでしょう」


黒髪の青年

なにってんだ。

 〈 くうれつ 〉をとおったらあくえいきょうけてきょうぼうするんだろ?

 っとけないよ。

 なぁ、セロ〜〜〜!

 たのむよ!

 ≪ ものむら ≫へってみようよ!」


セロフィート

いやで〜〜〜〜す」


黒髪の青年

「セロ!!」


セロフィート

「ワタシ、だすけはしたくないです」


黒髪の青年

それは…かってるよ……。

 だけどっ、オレ、になるんだもん!!

 ≪ ものむら ≫をじかてみたいんだよ!!

 だって、≪ かい ≫にはけないんだろ?

 ぜっこうかい(チャンス)だとおもうんだ!」


セロフィート

とどまり……、マオはていさつけて≪ ものむら ≫をけんがくきたい──というわけです?」


マオ

「う、うん(////)

 たてまえなんでもいいんだ!

 オレはただ……じゅんすいに≪ ものむら ≫にきょうがあるだけなんだ(////)」


セロフィート

なるほど……。

 だすけをしないのであればいでしょう。

 そんなにてみたいならさんがてらにってみます?」


マオ

「──いいのか??」


セロフィート

かまいません。

 かりに〈 もの 〉がにんげんおそっていたとしてもたすけません。

 それでもいです?」


マオ

「セロ……」


セロフィート

「マオ、しょくもつれんぜんせつであり、いとなみです。

 よわものつよものエサとなります。

 これはるむかしからわることのないだいぜんほうそくです。

 にんげんのこために、よわものたいして、ものがっいのちうばってせいけいてます」

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