表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

~友達ができた~

ゆったりペースですけど、確実に書いていきます!

「なんでこんなことしたの?」

「こんなこと?」

「だから、私を助けようとしたことよ。」


あれ、女言葉になってる…?

いや、この娘は女の子だから!これが普通だ!!

彼女、助けようとしたことはわかってたのか

理由としては「日本人だから」って言いたい所だけど、伝わらないだろうし…。

あ、そうだ!


「誰かを助けるのに、理由がいるかい?」

「…は?」

「な、何事も平和が一番だなって」

「ふーん?」

「…変かな?」

「まぁ、この時代の貴族にしては変わった考え方かもね。私はそういうのいいと思うけど。」

「おお!ありがとう!!」


少しばかり口が悪いけど基本的にはいい子みたいだ。

今のうちに友達を増やしておくのもいいな。


「そういえば、名前は何ていうの?」

「ああ、ルナ=ホークよ。よろしく。」

「俺はクレス。クレス=ハーレィだよ。よろしく、ルナ。ルナも貴族だったんだね。驚いたよ。」


この世界では平民は名前のみ、貴族は名前に苗字がついて、王族がミドルネームとしてアルファベットが入るらしい。アルファベットは同じに見えて読み方が違うらしいが、細かいことはどうでもいいな。


「まあね、でも貴族枠で入るつもりは無いわ、学園ではルナで通すつもりだから、よろしく。」

「実力で受かりたいんだね。」

「…クレスも受けるんじゃないの?」

「まぁ、体験してみたいって感じだけどね。」

「あいつらとの勝負があるの忘れてるね。」

「?」


あいつら…?


「……ああ、忘れてた!!試験ってどういうものがあるのか教えてもらってもいいかな?」

「そんなことも知らないで来たの…幸い、時間もまだあるみたいだし、簡単にだけど教えてあげるわ」

「助かるよ。」


試験の中身も知らずに適当かまして喧嘩売っちゃったっぽいしな。予習は大事だ。


「まず、ここの試験は実技試験ってことは知っているわよね?」

「内容は把握してないけど、それなら知っているよ。」

「ここの実技試験は決闘なんだよね。」

「け、決闘?なんで?」

「この学園の平民の卒業最低条件が魔法又は近接戦闘術の実力を身につけることだからね。」

「なるほど、だから決闘でセンスがある人を探すんだね。」

「大体合ってる。」

「それ以外は?」

「決闘後にステータスの表示を求められるわ。」


ステータスって…あれ(・・)だよな…


「それって、絶対見せなくちゃダメなの…?」

「基本的にはね。ただ、どうしても見せられないような項目は隠すことができるわよ。」

「本当に!?」


俺の食いつきが思ってたよりよかったのか、ルナは驚きながらも頷いた。


「ええ、知られたくないスキルや称号は隠すことができるわ。」

「ふむふむ。じゃあ適性も隠せる?」

「適性?隠せなくはないけど…どうして?」


この疑問は当然だろうな。ステータスを見せるなら適性(才能)を相手に見てもらえればその適性がいいものほど合格の確率があがるだろうし。

これは誤魔化し方が分からないし、絶対秘密で教えた方がはやそうだな、そろそろ時間もなくなってきただろうし。


「俺のステータスを見てもらった方が早いだろうから見てもらいたい。」

「わかったわ」

「あ、でも、俺のステータスは他言無用だからね?もちろん適性なんて言ったらもう俺生きていけないから!!」

「わ、わかった。なら私もステータスを見せるわよ、何も隠さずにね。」

「…いいのか?ステータスって簡単に見せていいものじゃないんだろ?」


個人情報みたいなものじゃないのか?


「私を信用してステータスを見せてくれるのでしょう?なら私も信用してもらうためにステータスを見せるのは当然のことよね?」

「…」


やだ…かっこいい……。

いや!騙されるな!この娘は女の子なんだ!!


「嬉しいけど、情けないな。」

「そんなことないと思うけど?」

「いや、そういう台詞って普通男が言うようなことだろ?話の流れからして俺が言うことではなかったけど、やっぱり可愛い女の子に言わせる台詞じゃないからさ…。」

「…」


なんだろう、すごく恥ずかしいことを言ってしまった気がする。


「ル、ルナ?」

「はっ!! はや、早くしましょう!?時間がないわ!」

「わ、わかった!!」


ルナとほぼ同時にステータスを開く。

なんだかルナの顔が少し赤く見えたけどきのせいだろう。


《---ステータス---

名前:クレス=ハーレィ

種族:人間

称号:(未設定)NEW!

レベル:3

能力値

力:216 (「全」100で+1)

守:124 (「全」100で+1)

魔:220 (「全」100で+1)

速:104 (「全」100で+1)

運:1 (「全」500で+1)


所持スキル (オート)

・努力値獲得

・万能理解Lv.10

所持スキル (マニュアル)

・未獲得


適性

・勇者

スキル補助4/1

努力値獲得量増加

半神半人(デミゴッド)

スキル補助4/1

努力値獲得量増加

・聖なる加護

ステータス補助2/1 》


《---ステータス---

名前:ルナ=ホーク

種族:人間

称号:騎士(見習い)

レベル:1

能力値

力:86 (「全」200で+1)

守:47 (「全」200で+1)

魔:90 (「全」200で+1)

速:71 (「全」200で+1)

運:5 (「全」1,000で+1)


所持スキル(オート)

・努力値獲得

・万能理解Lv.3

・剣士B+(付与:反射上昇A)


所持スキル(マニュアル)

・強化魔法D(付与:物理防御上昇B)


適性

・騎士

・剣士

・魔道士 》


へぇ、こういう風に出来ているのか…!!

しかも前々から知りたかった付与スキルは獲得スキルがマニュアルの時でもオートなのがわかったしな!

そう思ってルナを見ると、口を開いて呆然としてる。

!と気がついた途端に大声が出そうになったのか、息を吸い込んでいたが、思いとどまって小声で話してくれた。


「半人半神…?いや、それよりも勇者って…能力値も桁違いだし…。」

「俺は平和にきままに生きたいんだよ。だから俺にとっての勇者の適性はいらない。隠したいんだ。もちろん半神半人もだけどね。」

「…わかったよ、ステータスの隠し方を教えてあげるね。ま、多分適性とかなくてもその能力値なら受かると思うわよ。」


ステータスの表示って聞いてから能力値のみ公開で受かる気まんまんだったからな。お墨付きを貰った。

そして俺は、試験の時間までにステータスの一部非表示にすることができるようになった。


最近疲れがとれないんですよね…早く寝なきゃ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ