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入学

文化祭週間が終わって今度は最果ての塔から魔術師を迎えるために色々やってたらめちゃくちゃ遅い更新になってしまいました。申し訳ございません。

もうすぐテストも始まるのですが、特に問題は無いので早めの更新が出来ればと、思います。




マスタリア学園の合否発表、そして入学式の日になった。


面接のあとの2日間、俺は家族とゆっくりしていた。

わざわざ村に戻るのも面倒なので、適当に宿をとってそこで二日間過ごした。

ミントと遊んだり、ミントとお昼寝したり…etc

あ、そうそう、ミントが魔法を扱いたい!なんて言ってたから「知」の努力値を使って『教師』のスキルをとって教えたりもしたね!


あとは…王国最強の親父と何度か手合わせもした。

結論から言おう、王国最強の名は伊達ではなかった。

勇者適性とかあるし、勝てはしないにしろ結構善戦は出来るのではないかと慢心していた。

しかも、「サムライ」持ちと戦うのは初めてだと言っていたのに“秘剣・燕返し”を初見で受け流して見せたのだ。

ええい、冗談ではない!と言いたくもなる。


あ、ちなみに“秘剣”って言うのは「サムライ」を得た時に一緒についてきた、ゲームで言うなれば“とくぎ”だ。

サムライの熟練度を上げ、能力値が一定に到達すると解放されたりする。あとは閃きだ。


とくぎに関しては覚えられるものの上限は無いようで、自動で得られるとくぎに+で自分で考えて編み出したとくぎをたくさん覚えれば覚える程いいらしい。(親父の受け売り)


そんで、“燕返し”は切り上げから最高速で切り下げる連撃だ。当然初見の相手からしたら切り上げの慣性を無視していきなり高速で切り下ろしてくる訳で、、、

それを防ぐでもなく受け流すんだから親父はおかしい。

しかも持っている適性が「戦闘」適性らしい。もう訳が分からない。



そんなこんなで、薄いようで濃い二日間を過ごしていた。

今はマスタリア学園の正門に入って直ぐにある広場で合格者として名前を呼ばれるのを待っていた。


「クレス、二日間だね。」


ふと自分を呼ぶ声がしたので振り向くと、美少女が立っていた。


「おはよう。ルナ、緊張するね。」

「ふふっ、そうだね、とてもそんな風には見えないけどね。」


初めてあった時と違い、女の子らしい笑顔で自然に俺の隣にくるルナ。

ふと周りを見ると、案の定グレイがこちらを睨んでいた。

手を振ったらそっぽをむかれてしまった。残念。


「合否の発表ってどう発表するのかな??」

「聞いた話によると、実技点、面接点で計1000点満点で合計点数を言われたあと、名前が呼ばれるらしいよ。

名前の呼ばれた生徒は正門からまっすぐのところにある昇降口から中に入って教員の案内にしたがって色々貰うみたい。」

「へえ、名前を呼ばれなかったらもう不合格ってことなんだね。」

「そうみたい。怖いね。」

「でもま、大丈夫だと思うよ。」

「だといいけど。」


「今から、マスタリア学園入学試験の合格者を発表する!静粛に、心して聞け!!」


教員さんっぽいひとが台に乗って発表する。

俺達は息を呑んで名前を呼ばれるのを待った。



「───993点!グレイ・アルスター!」

合格者の名前が呼ばれ初めて暫く経った頃、初めて知り合いの名前が呼ばれた。

もう既に1時間近く経っていると思う。名前を呼ばれた(合格した)生徒達は喜び、校舎へ向かった。今残っている人達は約60人を除く殆どが野次馬だ。貴族枠で入学が決まって一般枠でどんな奴が入ってくるか興味があるのだろう。

そして、この学校の決まりなのか、点数が低い順に名前を呼ばれる。

そして、今グレイが呼ばれ、俺達が呼ばれていないことで分かることは、俺達がグレイより点数が高いか、落ちたか。だ。


「クレス…」


不安そうな顔でこちらを見るルナ。


「大丈夫だよ、俺はまだしも、ルナが呼ばれない理由がない。」


慰めになっているのか分からない。俺も凄く緊張している。でも女の子の泣き顔なんて見たくないし、安心して欲しかったから言葉を絞り出した。

ルナは少し安心してくれたのか、小さな笑みを浮かべて言った。


「私が合格なら、クレスも合格に決まっているじゃない。」


ルナはなんて優しいんだろう。そんなことを思っていたら


「──995点!ルナ!」

「!!」


ルナの名前が呼ばれた。

だが喜びの声は聞こえない。まだ俺が呼ばれていないからだ。

そのまま俺達は待つ。



「──997点!ロイ・L・アームストロング!」


周囲がどよめく。ロイ様が満点でない、と。

そんなことに気にする余裕はない。俺達はただじっと待つ。


「──同じく997点!ソル・グレア!」


…待つ。


「──998点!レヴィ・フリジオ」


………待つ。


「──999点!アトラス・L・アームストロング!」


歓声が聞こえる。でも遠い。

呼ばれるのは、この点数だから…あと1人か、2人。

ルナが泣きそうな顔をしている。

俺はルナの頭を撫で、笑って、安心させてやる。

そして…待つ。

呼ばれることを信じて。


「──同じく999点!ヒイロ・マーキス!」


……次は1000点か…?

待つ。呼ばれるのはきっとあと1人だ。


「──1000点!クレス・ハーレィ!」


「「「「「────!!!!」」」」」


………は?よばれたのか??俺が??


「──以上で、マスタリア学園入学試験の合格者の発表を終了とする。呼ばれなかった者はまた来年受けに来い!では、解散!!」


そういって教員さんは台を持って帰っていく。


横を見るとルナがこれでもかというくらい目を見開いて俺を見ている。その口角は上がっていて、今にも喜びの声を上げそうだ。

俺もつられて口角が上がる。

そして…


「「やったぁ~~~~~!!!!!!!」」


2人で飛んで喜んだ。


「凄い!凄いよクレス!!満点だよ!私、自分の点数にも驚いて嬉しかったけど、クレスの点数の方が驚きだよ!凄く嬉しいよ!!」

「ああ!俺もだよ!未だに信じられないくらいだ、2人とも合格で、しかもお互いにほぼ最高点だなんて!!」


お互いがお互いを褒め合い、喜びを分かちあっていたら、


「おにーーーたまーーーー!!!」


舌足らずな天使(ミント)が胸に飛び込んできた。


「まんてん!すごい!にーたま!!」

「ええ、本当に凄いわ、私、まだ信じられないもの。」

「ま、俺の息子だから当然と言えば当然だな、でも、良くやったよ。自慢の息子だ。」


母上もミントもとっても喜んでくれている。

そして親父は変な褒め方をしながら頭を撫でてくれた。

なんだろう、こんな祝い方慣れてないからだろうか、涙が出てきそうだ。


「父上…っ、母上っ、僕…俺、やりました!!」


涙はこらえたけど、声は結構震えていた。

母上は我慢出来なかったようで、涙を流しながら俺を抱きしめてくれた。

父上も若干泣きそうな顔をして母上ごと抱き締めてくれた。

仲間外れは嫌だと、ミントが一番外側になって家族みんなで抱きしめあった。


そんなハーレィ一家を見て、野次馬の人達も何人かは涙を流してくれていた。


ロイとか呼ばれた人やグレイも、何だか微笑ましいような目でこちらを見ていた。


ルナの足元には…水溜まりが出来ていた。



────────────



全員が落ち着きを取り戻すのに10分かかったが、とりあえず落ち着けたので家族と別れ、校舎へ向かった。

校舎では、自分が受けたい講義の選択と、制服の支給がされた。

教員さんの何人かは目を腫らしていて、少し恥ずかしくなったのは内緒だ。


俺は戦闘に関する全ての講義を選択した。綺麗に重なっていなかったので、とても助かった。

そしていくつかコマが余ったので、貴族のマナーや作法を習う講義や商人との交渉術の講義を選択した。


ルナも先頭に関する講義で自分の使用している武器等の講義を選択し、あとは俺と同じ講義を選択した。


そして、どれが誰かをわかりやすくするためかは知らないが、クラスというものも教えて貰った。俺とルナは一回生のAクラスだった。

このクラスは、朝に集まり、出欠の確認、あとは年に何回か開催されるイベントのチームとして分けられるらしい。

イベント以外では殆ど集まることはないという。


そして、俺達はマスタリア学園一回生となった。



─────────────


「────して、このマスタリア学園は中等部三年、高等部四年、合わせて七年通して魔法や剣技、礼儀作法を学んでいく。」


(ふむ、ということは四回生は高一ってことか。)


自分にしかわからないような解釈をしているクレス。

今は入学式の真っ最中である。


(にしても、なんで校長の話的なものって眠くなるんだろうな)


そう、彼は入学式の、学長のありがたい話の最中に船を漕いでいたのである。


そしてその話が終盤に差し掛かったころ、クレスは目覚め、今までちゃんと起きて聞いていましたよ、というような態度を取っている。

そんなクレスの努力を神は認めてくれたのか、学長が最後に。


「──では最後に、この学園で50年ぶりである、入学試験満点者の者より何か一言頂いて、入学式を終えるとしよう。」

「─クレス・ハーレィ!壇上に上がりなさい。」

「!?は、はい!!!?」




名前を呼ばれ、思わず立ってしまった。

皆の視線が痛い。好奇心、嫉妬、観察、興味

色々な視線が綯交ぜになっている。

だがここで騒がしくならないことが凄い。

俺は仕方なく壇上まで足を運んだ。

そして学長らしき人に


(そんな話聞いてないんですけど!!)

(貴様だってわしの話聞いとらんかっただろうが!)

(ぐぅ…)

(いいから!なんか適当にいいこと言ってしめい!)

(そんなんで学長務まるのかよ…)


アイコンタクトで話し合い、結局折れた。

まさかバレていたとは、学長恐るべし。

仕方ない、簡単に終わらせよう。



「えー、ご紹介に預かりました。クレス・ハーレィと申します。

このマスタリア学園で、皆さんと切磋琢磨して行けたらいいなあ、と思ってます。よろしくお願いします。」


そして、礼をする。一応拍手が起きたが、ところどころで「『セッサタクマ』ってどういう意味?」と囁かれていた。


ちょっと長くなっちゃったですかね?

クレスとステータスです。模擬戦とか色々したので色々増えてます。



《---ステータス---

名前:クレス=ハーレィ

種族:人間

称号:夢を追う者(ドリームキャッチャー)[非表示]

レベル:10(up↑)

能力値

力:314→432 (「全」100で+1)

守:201→311 (「全」100で+1)

魔:331→451 (「全」100で+1)

速:176→214 (「全」100で+1)

運:1 (「全」500で+1)


所持スキル (オート)

・努力値獲得

・万能理解Lv.10

・称号把握

・サムライA+(up↑)

・総合格闘術A(up↑)

・教室B(new!)

所持スキル (マニュアル)

・限界突破

付与スキル NEW!

・瞬発力A+

・判断力A+

・動体視力A+


所持努力値[非表示]

・「全」1,623,000(up↑)

・「知」18,324,000(up↑)

・「生」9,120,000(up↑)

・「戦」40,240,000(up↑)


適性[非表示]

・勇者

スキル補助25%

努力値獲得量増加


半神半人(デミゴッド)

スキル補助25%

ステータス補助2倍

努力値獲得量増加


・聖なる加護

長寿 》


新スキル


《教師:相手に物事を教えることができる。ランクに応じて知識に補正が入る。》

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