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わたしおれシリーズ短編集

誘惑

作者: 祈夕


 それに出会ってしまったのが運の尽きだった。



――以前から“怪物に気を付けろ”と周囲からその危険を警告されていたのだが、“自分は大丈夫だ”と盲信して他人事のように高を括っていた。


……結果、残念ながら私はその【怪物】に全身を丸ごと呑み込まれてしまった。



 ぼんやりとした意識の中、うっすらと目を覚ます……。


 視界は暗い闇で覆われていた……どうやら、ここは怪物の腹の中らしい。


 熱く火照った全身は動かす事すら気だるく、息苦しくて意識も朦朧としている。


……このままゆっくりと消化されてしまうのだろうか?


 強烈な怠さと眠気で身体が言うことをきかず再び意識を失いそうになる。


 万事休すとはこの事か、南無三……。



――すると突然、声が聞こえてきた。


「飲み物持ってきた! みかんもあるよ! 早く出ておいで~」



 私は渾身の力で怪物の中から這い出ることに成功した。





肌寒い季節、私はこの【怪物】になかなか勝てないのです。。だって温いから!


快楽で誘惑し、時間を奪う悪魔の権化・こたつ。


眠気の誘惑を飲み物の誘惑で救うという“はーとふる”なお話しでしたまる(ぇ

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