本当 (嘘嘘の隠れた話)
嘘嘘に出てくるプリちゃんのお話です!(一応)
私はいつも一人である。
学校でも家でも。
家は分かるけど、学校は一人じゃないじゃん、という人もいるかもしれない。
けれど、私は間違いなく一人だった。
原因は分かっている。
そう、人見知り。
近くに人がいても、心にぽっかりと穴が開いたように、冷たい風がスーっと通って行く。
食事のときしか口を開かないなんてざら。
もし授業で先生に当てられたら、驚いて声を上げるでしょうね。
けど、最近気を使ってか話しかけてくれる人がいる。
そんなの意味ないのにね。
分かるよ? その子が優しい子だってことぐらい。
だけどね、私はそれが嫌で……、つい拒んじゃうんだ。
だって、私を好いてくれてるというより、優しくしてあげなきゃって気持ちが見え見えだから。
私は、確かに時々自分を馬鹿だと言う。
でも、そんなに言うほど馬鹿じゃないかも。
人の心の奥にあること、いつも何も言わないだけで分かるから。
人を遠くから見て観察するのが、私の日常。
だけど、その日常から離れてみたく思う。
いつか、誰かと心から笑い会える日が来ることを願っているのです。