表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

詩集 迷い道

Delete

作者: 小日向冬子

口を開けて

寂しいって

叫んでるだけの大馬鹿者


呼べば呼ぶほど

人は離れていくのだと

とっくの昔に

思い知ったはずなのに


鏡に向かい

いいかげん

大人になれよと

大人の顔のわたしが言う



殺せ

殺せ

心など殺してしまえ


ひとりで抱えきれないのなら

いっそ砕け散ってしまえばいい


寂しさなんか 感じないように

苦しいと 思うひまなどないうちに



震える両手で顔を覆い

もう一度しっかり蓋をする


隙間から漏れ出る涙は

ここだけだから

今だけだから


気づかぬふり

声などあげずに

消し去ってしまえ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 自分自身の影の中に、自分以外の誰かが見えれば、悲しみや寂しさは、自分のものでもあり、誰かのものでもありえると、私は思っています。自分の中を掘り下げれば、共通する意識に辿り着くのではないかと、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ