レッド・モア・レッド
はは、前回に続いて更新ペースが一気に遅くなってやんの
ナンジャァァイ
現状報告:「UFOを手にしたまま、足元を見ないで歩いたが為に洞窟へと落下した。痛くなかった」
「おっほほ(笑)」
この土、歩いていると分かるがフッカフカである。
クッションかスポンジか?これは。
なんにせよ楽しい。
因みにUFOもとい妖精は懐で気絶している。
自分の感じる限りでは光点があるように見えるが触ってみるとやはり、妖精というかそういう感触だ。
「あれ、なんだ?」
前方に熱源を感じる。
「ホッピング☆土」のせいで距離間がイマイチ掴めないが湿気さと硫黄らしき匂いがする。
温泉か?
「あっ!」
懐から妖精が飛び出す。
直後に杖で撃沈。
「なんで!何であんたこんな暗闇で私に当てることができるの!」
「何でって言われてもなぁ」
こういう体質なんです。
そういえば真っ暗だったね。
「ねぇ、君は一体どんな名前なの?」
気持ち悪いぐらい丁寧に話しかける。
妖精さんはデリケートだからね、ファーストコンタクトは大事だよ。
「パ、パミィ…パミィよ」
一つ、思いついたような単語を発し、
二つ、そこから何かしらの単語を作り上げ、
三つ、自身をその物体とし肯定する。
こいつは嘘くせぇ!ゲロ以下の匂いがプンプンするぜぇッッ!!
「そっか。それでパミィ、ここいらに何か無いか教えてくれない?なんていうか自然の声に耳を貸したりして」
「そんなの、あんたがやったらいいんじゃないの?この暗闇で障害物にも当たらないでバインバイン進んでるあんたの方がおかしいわよ」
そうなのか。
「第一、私たちが把握しきっているのは自分たちの領土までだよ」
「領土?」
「そ。あんたらの近くにあった森とかは私たちの陣営じゃないわけ。そんなわけでこんな地下の穴倉なんか知ったこっちゃ無いわけなのよ!なにここ臭い!」
「ただの土の匂いと感じるけど、俺はそういうことを言うやつが嫌いだね」
「だったら何?」
この子って本当に妖精なのかな?いや、違うな。妖精はもっとこう…ばぁーって(心が)広がってるもんな。
とか何とか考えていたら熱源がすぐ近くにきていた。
もう分けわかんない。
「わぁ、なにここ蒸し暑い」
わーい妖精ちゃまが薄着になるぞー…、逆に厚着の妖精を知らないな。
「あっ明かりかしら」
どうやら妖精ちゃまには出口が確認できたらしい。
どうせだし地味に協力プレイといこうじゃないか。
「よし、そこまでいこう」
「私が先頭?逃げても知らないわよ」
といいつつ先程僕の歩いていたペースで進んでいく。
このツンデレっ娘めぇ。
「なによ、ここ」
「臭い…腐臭?」
グシッ!
「うぃっ!気持ち悪い…」
ささっと懐に忍び込むパミィ。
明るいのはいいが風は無い。天井があると考えてもいい。
だとしたらまだ地中。自分には空気や威圧感以外は雰囲気が変わったようには思えないが…。
いや、十分か。
それに、何かいる。
意識の範囲で感じるか感じられないか、あいまいな距離。
場所は地中。伸びている?増えるように伸びている!
こっちにくる。
バコォン!!!
足場こそふんわりした土だったが、質感とは別に音はその破壊音の凶悪さを物語っていた。
「キャァァァァア!」
「だわぁぁあ!?静かにしてくれ!」
つられてびっくり効果。
怖がりな女の子とお化け屋敷に行くと飽きなさそうだ。
「フシュー……」カタカタカタ
「ほっ、おおぉーう…」
「…ッッ!」
きゅうと服を内側から小さな面積だが引っ張られる。
キュンってなっちゃった。
ぬぉぉ、目の前の怪物とのドキドキ感と合わさって惚れてまうやろ!
「フシュー……」カタカタカタ
さっきからフシュフシュ言ってるこれは何だ?
増殖型のワームか?増殖って言うか増大?
なんだろう、質量を持った脱皮による脱皮前進をする生き物ってことか。
そのあたりにはみ出ている生々しい気配の正体はこいつの体の一部だったわけか。
カタカタ鳴ってるのは牙?感じる限りはゲゲゲの鬼太郎のノヅチみたいな体をしている。
電撃攻撃でもしてくるのかな。
しばらく硬直状態が続くがワームの方は動かない。
「こ、この化け物、動かないの?」
震え声で質問してくるパミィ。
うはぁ萌ゆる。
「なにせこっちは棒と実力未知数の妖精だけだからなぁ」
「あ、あたしは何にも出来ないわよ」
お互いささやき声で現状維持を続ける。
何か襲ってくるきっかけでもあるのだろうか。
「パミィ、俺は目が悪い。あたりに何が見えるか分からないか」
「うえぇ顔だすの?こいつ気持ち悪い」
「なにがある?」
「うぃぃ…何にも無いよ、赤く見える気持ち悪いのがチラホラあるぐらいだってぇ」
それがさっきのあいつの体の一部ってわけだな。
「あとは目の前のヤツが臭いのと、見ててだんだん頭がおかしくなりそうだって。なんか呼吸が苦しく感じるんだもん」
「わかった、無理するな。中にいたら大丈夫なのか?」
「怖くないだけ。ぶぇ~…」
げっぷみたいなため息をつく。吐くなよ?
とりあえず分かったことは見ていられないくらい気色の悪い景色ということらしい。
呼吸したくなくなるほど…か。
「パミィ、明かりとかってどういうやつなんだ?」
「えぇ?そりゃあ赤い物体が光ってるんだってぇ…気持ち悪い」
本当に気持ちが悪そうだ…。
空間を照らすほど赤い物体が光っている。
吐き気をもよおす、息苦しい雰囲気?
動かないワーム…。
想像して●●の唄とか言うなよ?
これは予測が難しいな。
吐いたら発動する的な?
「フシュッフシュシュー…」カタカタカタ
なんだ?呼吸のテンポが変わったぞ?
「あ、ああ…たですたかいりかた…いか?」カタカタカタ
いや、知らん。
イカ?
「…くでちぐにちてまをでかゆけうるどんうだし…よう」カタカタカタ
「おう」
いや、なんだし。
「うぅ、てをかける?」
パミィがよく分からないことをおっしゃったぞ。
おい、お前も大丈夫か。
「お、おい」
パミィがふわふわとワームの口の方へと近寄っていく。
くそ!ここらの景色には催眠効果があったのか!
「パミィ、行くな!」
思い切ってパミィがとまっている口の方へと手を突っ込む。
「すてこをしはせなますいなぞよ」カタカタカタ
「謎ってなんだァァァァァァァァ!!!」
グンッと強く引っ張られる。
するとワームははみ出ている自身の体へと突っ込んで行き、突き破っていった。
そしてその中を通り抜けていく。流れる液が体にべちょべちょばちょばちょつく。
何これ新手の丸のみリョナ?
獲物を捕まえておいて自身の消化器官へと手なのか頭なのかを直接漬ける。自分で体験しといて新しいなこれ。
「狭っ、だとしたらやばいっ!」
「もひうさすしぐぶちりじだょけうどだいぞた…いなこれ」カタカタカタ
「なに!?」
ワームにしがみついたまんまで悪いが『痛いなこれ』って言わなかったか?
くそっわけわかんないの連続で意識が…集中できない!
どうなるんだ俺らは!
久々に更新した、うわぁもう最低限は月一でいいや(妥協)(ついでにいえばいやな不安感を誘うフラグ)
友人から借りてやってみた「沙耶の唄」だが、既に「わー」ロ「わぁー」ョナラ「わー」の俺にはSAN値にたいしたダメージは無かった。
さっきのはセルフピー音と名づけるか。
ちなみに、ソレは○ロい意味でR-18+グロい意味でR-18だから検索の際には気をつけよう。
「はんそくだが言ってしまえば内容の評価もろもろには個人差があります!」だね
…何を言っているんだ!?
{○「○{嘘▼次回予告}○」○}
食道を通り抜け食堂にとうちゃくしたワーム!
「何だこれは!カツカレーがでかい!うまい!やすい!」
カツ上げされる財布!
「おれ、ジャンプしろよ」
だがしかし、財布は空を飛べない!
次回!「色鉛筆用の鉛筆削りなくした!」俺にしか見えない世界もある!