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0からできたる勇者ども  作者: ガルヴォロ
フランク・シールド
1/12

盾を持ったメモリーロスマン

しもねたありです

前書きあとがきに若干気合が足りてないのは仕様です。

ここは広い草原、もとい野原。

太陽は真上に昇っているが…大体方位は分かる。

辺りを見渡すと、北に森が。

東に整理された道が。

西に闇黒を思わせる黒い瘴気の空間が。

南に崖があった。下はこれまた樹海だ。


今、手にあるのは金魚すくいに使う袋くらいの皮袋と材質「謎」のゴツイ盾。

身に着けてるのは地味な鎧。でも新品。

現状確認はこんなところか。


「…なにこれ」


神のお告げもチュートリアルもなしにこんな世界に来てしまった?

可愛い女の子と出会った記憶すらない。


ここはどこだ?

ていうか俺は誰だ?

気づいたらこう…なんだ、つっ立っている。

それに気が狂わない程度に中途半端に情報があるっていうことは記憶喪失でいいのか?

も一回現状を把握すると。


過去がない男(青年)がマップ「この世」で迷子になっています。

保護者プリーズ。

一応言っておくけど人間です。それ以上でもそれ以下でもありません。

おまけに武器も持っておりません。「謎」盾だけ。


「どうしようか…」


とにかく、日が暮れるまでには安全を確保したい。しかしここである問題が生まれた。


もし、東の道の先に俺に恨みのある人間がいたら。

もし、北の森の中に俺が命を救ったエルフたちの里があったとしたら。

もし、西の瘴気の先にマ族のエロエロハーレムが待ち受けているとしたら。

もし、南の崖の下の樹海でファンタジーとはまるで縁のない謎の研究施設があったとしたら。


そんなこと考えていたら間違いなく西に行きかねない。

ここは平等に、この『そのへんの10cmくらいの枝』に運命を委ねよう。

手にとったその辺の枝を天にかざし、先端を大地へとむける。


「さあ、俺の運命はいかに!?」


伸ばしきった右手から垂直に落ちる『その辺の枝』。




ズブリ




なに突き刺さってんねん。


結論で言えば南の崖…もとい樹海でいいのかな。そこに行かなければならなくなった。

そう思うとジュワジュワ行動力が沸いてきたぞ。

目的があるっていいね!


「さて、どうやって降りたらいいんだ?」


角度で言うなら300°の絶壁。足元見えない、超怖い。

自分で選んだ道だがあまり行きたくない。


いや、まて。落ち着け。こういうことになったのは枝のせいだ。

『その辺の枝』のせいでこうなったのだ。

俺は突き刺さった枝を引っこ抜き、大きく振りかぶって…。


「枝、てめぇこのヤロォォ―――


―――よくよく考えてみるとその枝を選んだのは自分だった。

きっと罰が当たったんだろう。

崖は崩れ、足場がなくなった。


「わあぁぁぁああぁ!?」


落ちながらに接近する大地。それに恐怖し、勢いあまって失神した―――。




―――あぁ、意識が朦朧とする。まぶたが開ききらない。ついでに眠い。

ふと、ちろちろ聞こえる川のせせらぎの音に気がついて意識がハッキリした。


ひとまず、俺は地面に倒れていた。薄暗いが日は暮れていない。

装備の確認をすると、左手には「謎」盾。右手には『その辺にあっただった枝』。

ややこしいが、こいつはもう『その辺の枝』ではない。ん面倒くさい、名前をつけよう。


「…チョージャにするか」


「わらしべ長者」からもじった。一応命を共にした相棒だしな。

なんだか愛着がわいてきた。これからはこいつから展開を見出そう。

それはともかく、今は川の方へと行こう。


「でかい盾と枝を持った青年は~♪ 川へと進む~♪」


ノリノリで進撃する青年。開けた場所からはきれいな小川が流れていた。

俺が妖精とかが見える人間なら「せせらぎの妖精」とかピュアなやつがいそうなくらいきれいだ。

にしても俺って気が弱い人間だったのかな。

一つ言っておきたいことがある。



さっきのヒモなしバンジーで


漏 ら し て し ま っ た 。


何をとは聞かないでくれ。恥ずかしい。



いやあ、人がいなくて助かった。

よもやこんなきれいな小川でパンツやら鎧やら洗う羽目になるとは思わなかった。

近くの木にそれらを干す。


「フー…」


ひと段落着いて横目で小川の下流の方を見る。


口をあんぐりあけて目を見開いて絶句しているかわいい妖精がいた。

名前をつけるとしたら「水質汚濁の影響を受けたせせらぎの妖精」。

横目だからまだ気づかれてないかな…?


「さぁ、どうしよう…」



普段、文字を並べ連ねるだけなのできっちりと書いたことがないのです。

まぁそれは他の作者のものを参考にさせてもらいます。

誤字もなるべく減らそうと重います。

こんな感じでスローテンポで投稿して以降かなとか。



=☆嘘予告☆=

汚染妖精が俺の○○を吸収しパワーアップ!?

こんなことがあるのかよ!

しかしそこに現れた才色兼備なお嬢様は学園のマドンナだった!

そこで勢い余った俺は謎の研究所へとエスケープ!

水槽の中に浮かんでいたアロワナの小隊がまさかのゲリラ!

次回!「混沌をアナログで書けない!」生きるためにゃやるしかねぇ!

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