祖母とネックレスの行方解決編①
久しぶりの投稿です。
そこは桜が綺麗な場所だった。
桜の花びらが舞い散り、春を感じさせる。
桃葉さんの祖母の家に似ているような気もする。
俺は目的の記憶を探すため、周りを歩いてみる。
こんなに花があると、どこにあるか手がかかりそうだなと思ったが、目立つ大きな桜の木が一本あり、そこを目標に進んでいった。
「遠目で見たときから思ってたが、本当に大きいな…」
大きな桜の木は何百年も前からあったかのように、そびえ立っていた。
俺の探す記憶、光る何かがないか探してみようと思うと、俺の手のひらに1枚の花びらが落ちてくる。
その花は光り、まるで自分から来たかのように俺の手の上に収まった。
記憶を覗こうとしたその時思ったのだ
この記憶を俺一人で見てもいいのだろうか、
これは桃葉さんが自分自身で受け止めるべきではないのか?
という考えが脳をよぎる。
これは桃葉さんの問題で俺の問題ではない。しかし記憶を他人に見せるのはできるのだろうか。初めての試みだが、やってみるしかない。花びらを手のなかに入れたまま、元の世界に戻ろうと集中する。
多量の汗をかき、目を閉じる。
………
「ハァッ…」
だいぶ疲れた。が、戻ってきても花びらがなければ意味がない。
手のひらを恐る恐る開く、
そうすると今にも崩れそうな花びらが俺の手のひらに入っていた。
お母さんが不思議そうな顔をしてこちらをみている。
「ありがとうございました。」
といって会釈をして俺は戻っていく
俺はその花びらを手で持ち、桃葉さんの元へと走り出した。
「桃葉さん!」
桃葉さんは振り返り、こちらを向く
「何か見つかりましたか?」
「見つかったのかは分かりませんが、見てほしいものがあります。」
「そして、その前に桃葉さんに聞いてもらいたい事があるんです。」
「なんですか?」
「私は心が読める、と言ったら信じますか?」
「はい?」
当然の反応、俺はおかしいと思われているのだろう
「いえ、では実際にお見せしましょう」
「桃葉さんにしかわからないことを僕に聞いてください。」
「私しか、わからないことですか…では、私の祖母の好きな桜の品種でどうでしょうか、庭には様々な花がありますから、どれかは分からないでしょう」
「手を出してください」
困惑した様子で手を差し出してくる、その手を取り
俺は記憶へと入っていく。
「私はね、河津桜が好きなんです。」
「河津桜?」
「ええ、私が子供の頃に見つかった桜です。」
「私は桜なら何でも好きだけどなー」
「私もですよ。」
「どうしたらおばあちゃんみたいに好きな桜を見つけれるかなー?」
「そうですね、花言葉を知ってみてはどうでしょうかね」
優しい祖母と孫の記憶だった。
分かりました、
「河津桜、ですね?」
非常に驚いた様子で目を開き、
「そうです!本当に心が読めるの!?」
「おばあちゃんは河津桜を庭には埋めなかったんです、だから意地悪のつもりで質問したのに…」
「これで心が読めると信じてもらえましたかね?」
「まだ信じれませんが、、、」
「まぁいいでしょう。僕と一緒に見てほしい記憶があります。」
俺は手を開き、桃葉さんと手を重ねた。
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