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まだまだ物語は始まったばかり、もしよければお付き合いください。

毎日1話投稿で頑張ります!

「は…?」

森の中だ。ただの森ではない。 春には似つかわしくない夏の森だ。

別にセミが鳴いてるわけでもないし日差しが強いわけでもない。

だが夏だ。そうわかる清々しい雰囲気が漂っている

「ねぇ」

後ろから声がかかる。

「うわぁっ」

情けない声を出してしまった。

恐る恐る振り返ると後ろにいたのは白髪の少年だった。少年だよな?いや少女かも、そもそも人間か?

そう思わせるほど不確かな存在だ。


「また迷子か?」と、軽口を叩いてみる

「まさか、むしろ迷子は君の方だろう」少年は少し微笑んでいる。

「そりゃそうだ」返す言葉もない。自分より年下の少年に言いくるめられてしまった。

「ここはどこかな?」


少年は考えるポーズをとって数秒間考えてから、口を開いた。


「そうだね、あえて明言するならここは『心』だよ」

ちょっと危ない少年かもしれない。そう考えながら口を開く

「地名か?それともスピリチュアルボーイなのか?」

少年は何も答えず少し笑った。

この質問にはこれ以上答えてくれないのだろうと思い、質問を変える

「じゃあ君は誰だ?」

「それに今答える必要はないよ」

これもだめか。答えてくれないのなら自分で考えるしかないだろう。

俯きながら考えを巡らす。一分ほど経ったのかもしれない。


そうして前を向くともう誰も前にはいなかった。不思議と少年がいなくなったことになんの違和感も感じなかった。考えている間に走り出したのかもしれない。

俺の辿り着いた結論は一つ。

「とりあえず歩いてみるか」

森の中を歩き出す。動物の気配はするがいない。俺に怖がっているのかもしれないし気配というのは俺の勘違いなのかもしれない。



特に目指す場所もなく歩いているとついたのは花畑だった。花を近くで見るために近づいていく。

「何だこの花?」俺はあまり花に詳しい方ではないがこんなものが存在しないことはわかる。

白くて雪のようで透明な今にも崩れそうな花だ。触れると壊れそうだと思い触らずに花畑を散策していると、白い花の中に一つ光っているものを見つけた。花が崩れると良くないだろうか、少しの葛藤をしながら俺は花に心惹かれ手を伸ばす。触ってふわっとした感触がきたその時だった。



ーーーーーーここはどこだ?また場所が移動した。さっきから移動ばっかりだ。テレポーテーションでもした気分だ。

周りを見ると電気屋があった。この電気屋は知っている。隣町にある電気屋だ。遊びに行くときによく通る場所だ。だが俺の記憶より若干大きくなっていた。改装だろうか。

「行こう、さよこ」

上から声がかかる。俺はさよこではない、誠太郎だ。俺は低身長ではない。そんな俺にこんなに上から声をかけれるもんなのか?人違いですよと声をかけようと上を向くといたのは、大きな女性だった。あまりにも大きい。


ほんとにそうか?いや、違う。俺が小さいのだ。服装も女児のものだし靴も俺のものではない。明らかに俺ではないのだ。おそらくこの女性はこの体の母親なのだろう。そう考えるとかけられた言葉にも納得がいく。大方、電気屋でおもちゃでも買ってもらったのだろう。嬉しさが俺にも伝わってくる。


俺の体も動き出し、一緒に歩いていく。俺に体の操作権や発言権はないらしい。

家についた。手を洗ってくるよう母親に促され俺は駆け出していく。そうして俺の視界は暗くなっていった。


「ハァッ」目を開き、周りを見渡すもとの道路に戻っている。

車の音が聞こえる。俺の目の前には女の子がいた。さっきの迷子の子だ。俺は気づく、靴に見覚えがあることに。得体のしれぬ体験に心臓が脈打ちながらも女の子に声を掛ける。

「さよこちゃん?」

女の子は驚いたように顔を上げ泣いた顔のまま頷いた。

「うそだろ…?」あのスピリチュアルボーイのいうとおり、本当に俺は心のなかにいたらしい

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