ユキの気持ち
今日はちゃんとかけましたよ。それでは本編へどうぞ!
私はトワ君のことが好き。教室でよく、傘都君と話してる姿がとても幸せそうで、いつも目で追っちゃう。授業中でも、彼のことを考えてる。それでたまに先生とか友達に心配されちゃうけど。
ああ、心配しないで、成績ついては大丈夫。
こう見えても私は学年トップレベルなんだから。
私は誰に言ってるんだろ?
それはいいとして、成績がいいとよく、クラスメイトとか友達が問題について聞きに来たりする。それ自体は問題ないんだ。でも、どうしても彼といられる時間が少なくなっちゃう。
私が彼を好きになったのには理由がある。私は彼と同じ中学校にいたんだ。でも、その頃の私はいわゆる陰の者で、丸メガネをかけて前髪の長い、いつもクラスの端で読書をしてるような女だった。
当然、そんなのに声をかけるやつはいなくて。だから私は一人だった。でも、一人だからといっていじめられてるわけではなかったけどね。一人でいただけ。
その頃は彼に何の気もなかった。
当然っちゃ当然だけど。関わりもなかったしね。
いつも通り読書をしていたらいきなり彼がやってきた。君もその本読むの?だって。でも、その当時の私はいきなり声かけられたことに驚きすぎて何も言葉を返せなかった。だから、頭を振ることで反応した。
今思えばあれは駄目だったなって思うよ。声をかけられたのに言葉で返さなかったんだから。
最悪、虐められるかもしれなかったのに。
私は、彼、トワ君の事はクラスでよく目立っているような陽の者だって感じてた。だから、陰の者である私に声をかけることなんてないと思ってた。
でも、現実は違くて、そんな私にも屈託のない笑顔を浮かべて話しかけに来てくれた。
それに惚れたわけではないけど、すごく嬉しくて、当時友達もいなかった私には話しかけてくれるような相手柄もいなかった。そのせいで私は話しすぎてしまった。しかも、私が読んでいた本は私の一番お気に入りの本だったから。ずっと話していて気づいた。
彼が鬱陶しそうにしてるかもしれない、って。
そう思ったら居ても立っても居られないでさりげなく彼の顔を確認した。
そしたら意外なことに彼は真剣にそれを聞いていてくれた。私はびっくりしたよ。話しかけた女が早口でその本を説明するんだから、きっとトワ君意外だったら引いてすぐにどっかに行くと思う。
それだけ私は変な奴だったから。
そんなことを考えていたら口が止まっていたみたいでトワ君が、大丈夫か?俺、もっと君の話を聞きたいんだけど。面白いし、そう言ってくれた。
そんな事を言われたのは生まれて初めてで思わず涙が込み上げそうになった。でも、ここでいきなり泣くと彼が困惑するから泣かなかったけど。
でも、トワ君にそんな事を言われたら話すしかなくて。結局彼は、昼休みが終わるまで話を聞いてくれた。その日の授業はすべて終わり、下駄箱で、上履きを脱ぎ、靴に履き替えて校庭を通り、門に差し掛かった時、待ってくれ!と男の人の声がした。
その声には聞き覚えがあるので後ろを振り返ると、彼、トワ君がいた。私は不思議に思った。
彼が私になんの用なのかなって。ゼイゼイと肩で息をしながら彼は言った。
なあ、一緒に帰らないか?君の話をもっと聞きたいんだ、と。私は心底驚いた。彼が私にそこまでの価値を見いだしてくれるなんて、と。
私としても他の人と帰るのは初めてのことだったから緊張して、最初は断ろうと思った。でも、彼は余りにも真っすぐだったからそんな考えはすぐに無くなった。彼と帰路につきながら話すのはとても楽しかった。同じ小説の事を話すと彼もそれに反応して、あ〜、分かるわ〜、と、共感してくれる。
その日から皮切りに一緒に帰ることも多くなった。
初めは5日に1回、4日に1回など段々と増えていって、最終的には毎日帰る仲になった。それに加えて、彼の親友である傘都君とも一緒に帰ることになった。
傘都君もいい人で本当にトワ君と似てる。
そして、学校帰りだけに収まらず、トワ君に誘われて遊びに行ったり、傘都君にも誘われて三人で遊びに行くことが増えた。すると自然に私の顔には笑顔が増えていき、あの頃の面影は完全に消えていた。
学校でもそんなんだからいつしか周りに人が増えていき、友達も増えた。
でも、どうしてもあの頃の私が忘れられない。あの、トワ君と傘都君と私の三人で遊んだあの日々が。
そんな事を考えていたらドキドキしていて顔も赤くなって、そこで私は初めて気づいた。あ、恋してるんだって。友達もいなかった根暗な私を解いてくれたトワ君に惹かれてるんだって。
でも、それに気づいたのが3年の三学期の終わり、だから、イメチェンしようと決意した。トワ君の隣にいても恥ずかしくないように私は自分磨きをした。
幸い、進学先は一緒だったからそこは問題なかった。そして無事にトワ君と傘都君、そして私も合格して三人で凄い喜んだっけ?元々、トワ君も傘都君も勉強が出来る方だったから問題なかったんだけどね。
そしていつしか春休みになり、そこで私はイメチェンをした。長かった前髪を眉毛あたりまで切り、丸メガネからコンタクトに変えた。初めてコンタクトを入れた時、中々できなくてめげそうだっけど、トワ君の事を思うとそんなのへでもなかった。
そうして、入学式当日になり、私はトワ君にその姿をお披露目した。するとトワ君はすげぇ似合ってるじゃん。と言ってくれた。でも、その後少し寂しそうにした。私はそれが気になったからに聞いた。
するとトワ君はその姿もいいけどさ、中学の頃のユキが見れなくなるのは寂しいなって思ってよ、と。
私はそこで気づいた。彼は私の姿などどうでもよかったのだ、私が私であれば良かったのだと。
その言葉に私はさらに惹かれた。どこまでいっても彼は彼なのだと。そうして、約一ヶ月が過ぎた。
いつもの教室で笑い合う友達もいなく、ただただ怯えていた。悪魔が現れたのだ。教科書でしか見たことがないあの悪魔だ。
その場にいた私も例外ではなく怯えていた。教室の端で。すると、そこにトワ君が現れた。他の人達はパニックのあまり彼を非難した。でも、私は彼がやったことではないと信頼していたので止めようとした。
でも、私一人の力では限界があった。
すると彼は思わぬことを口にした。あの校庭にいるデカブツを倒すというのだ。それを聞いた時は驚いたし同時に無理だとも思った。
あれは人が勝てるものではないのだと。しかし、彼はそれをやってのけた。
その後も、皆のためを思い私とヒカル君もいるけど、食料を持ってきた。それとごめんね?あの時素っ気なくしちゃって。思わずヤキモチ妬いちゃったんだ。
そして彼は今、私の膝にの上で寝ている。いわゆる膝枕というやつだ。昼ご飯のカレーを食べて満腹になったのか、すうすうと静かな寝息を立てて寝ていた。
そんなふうに頑張ってきた彼に対して愛しいとも思うしかっこいいとも思う。
彼は私の想い人でありヒーロー。そんな背中を見てきた。
ねぇ、トワ君。私はあなたの役に立ててるかな?それだけが不安。トワ君の寝顔をみていたらどうしても我慢できなくて周りを見て誰も見ていないことを確認した後、静かに彼の頬にチュッと口づけをした。
自分でキスしたのはいいものの、どうしても恥ずかしくなって彼から顔を背けた。それと同時に彼を愛しく思う気持ちも大きくなった。
ねぇ、貴方はいつか気づいてくれる?私のこの気持ちに。確かにそれらしいアピールなんてしたことがないし、我儘だけど、気づいてほしい。
そして、いつしか貴方と結ばれたい。恋仲になりたい。私の願いはそれだけ。貴方はそれに応えてくれるかな?でも、応えてくれなくてもいいよ。
私は貴方が"幸"せならそれでいいから。
初めて恋愛描写なんて書きましたよ。本当に。それにしてもこういうの書くのは良いですね。書いていて楽しいです。それと、毎回ですが感想や評価の方、是非とも待ってます。




