第十一話 親友
宣言通り、しっかり書きました!本編へどうぞ!
傘都とトワは互いを見つめて固まっていた。
「……………………傘都?」
「……………………トワ?」
互いに情報を整理するのに時間がかかり数秒間間が空く。処理が終わってから二人は動き出した。
「俺の好きなものは……………………?」
トワが訊いた。
「納豆、焼き鳥、生ハム……………………。」
傘都が答えた。
「俺の好きなものは……………………?」
今度は傘都が訊いた。
「抹茶、焼き鳥、唐揚げ……………………。」
トワが答えた。
するといきなり2人が手を繋いで抱きしめた。
「「本物だ!!」」
「いやなにで確認してんだよ!!!」
ヒカルがツッコんだ。
「「何って、そりゃあ好きなもんだ。好きなものはその人の心を表すからな。」」
「同時で言ってんじゃねぇ!!」
ヒカルがまたしてもツッコんだ。
「か、傘都君なの……………………?」
ユキが恐る恐る訊いた。
「おうよ、正真正銘イケメン傘都様だ。」
「イケメンではないけどな。」
ヒカルが言った。
「それで、お前らはなんでここにって、言おうとしたけど理由は明白だな。ここに来てるんだし。」
「お前の考える通りだ。答え合わせをするならば、食料求めて三千里ってやつさ。」
トワが言った。それに続けてさらに訊いた。
「そうだ傘都、お前に会えて嬉しいのは置いとくけど、今までどこにいたんだよ?」
トワの横でおい!!とヒカルが言ったような気がするが、まあ気のせいだ。
「俺か?俺はあの時病院にいてな、そこから近い避難所があるだろ?そこに避難してたのさ。」
そんなに声を出してるなら当然目立つわけで、何かがトワ達に接近したのを感じた傘都は声を上げた。
「サキ!!やめろ!!」
間一髪で何とかトワの首にナイフが当てられる直前でその腕は止まった。
「サキ、そいつらは同じ高校のやつだ。ナイフを下ろせ。それと、仲間だ。」
傘都が真剣にそう言う。
「そうだったのですか、すいません。てっきり悪魔かと思って。」
サキはそう冷静に淡々と言った。それに対してトワは、コイツ、サイコじゃない?と心の中で思った。
するとサキはトワから離れ傘都の近くに行った。
「悪魔じゃねぇよ。ちゃんと確認しろ、お前それで来られると怖いんだからな?ちびるくらいには。」
傘都が口を開いた。
「いや、それはあなたが耐性なさすぎるだけでは?現にこの人はちびってなんてないですよ。」
サキが反論した。
「おいおい、俺がいつもちびるみたいな言い方はやめてくれよ。」
「はぁ…………、悪魔と遭遇しただけで泣いて縋ってくるのは何処のどいつですか?」
サキは呆れたように言った。そう言われて言葉に詰まる傘都だった。
「…………会話中入って申し訳ありませんが、貴方は誰なんですか?俺は笠上トワと言います。」
トワが訊いた。
「私、ですか?嗚呼、すいません。自己紹介を忘れてましたね。私は茨サキ(いばら さき)と申します。傘都の付き添いです。」
「おいおい、逆だ逆。俺がサキの付き添いだろ?」
傘都は不満そうに言った。
「……………………コイツのことは置いておいて、貴方達は食料がないのですか?」
無視されて少し凹む傘都を置いて話すサキ。
そんな傘都はというと、そうですよ〜、俺なんか…………、と不貞腐れている。
「…………そうだ、学園にはもう食料がなくてな。限界まで切り詰めて6日持つ程度だ。限界まで切り詰めて、だ。だから、そのためにここに来たってわけだ。あんたらの話を聞くにこのスーパーはあんた達が先に見つけてるんだろ?なら、多分、互いに食糧難なんだ。ここの食料を持ち出す許可を取りたい。良いか?」
トワがそうお願いした。
「私としては構いませんが所長が許可を出さないと何とも言えませんね。ですから、少し待っていてください。直に連絡します。」
サキがそう言ってスマホを開き、ラインのアイコンをタップした。そこには所長という人のラインがあり、それを開き電話マークのところを押して耳に持っていった。
はい、はい、とサキは言う。電話が終わったのかは分からないがこっちに振り向いて口を開いた。
「所長からの電話です。貴方と話したいそうですよ。」
サキがそう言ってスマホを手渡すと、トワは緊張した声でもしもし、とお決まりの言葉を使った。
「はじめましてトワさん、名前はサキから聞いています。食料を分けてほしいのですね?もしよかったら持っていってください。きっと、学園のほうが避難人数は多いでしょうから。嗚呼、気にしなくても大丈夫ですよ。ここのスーパーは他のスーパーよりも大きいので食料も多くありますから。」
大体三十路当たりの女性の声がトワの耳に入った。優しくて、母性の溢れた声をして、少しばかりその声にトワは気を取られていた。
「………………か?…………すか?…………ですか?………………大丈夫ですか!!返事などはしてましたが完全に上の空でしたよ!!」
余りにも反応がないのでサキが大きな声出しながらトワの両肩を揺すった。それでやっと気がついたのか、ああ、大丈夫だ。と短く言いいサキにスマホを返した。因みに通話は切れていた。
「それで、結局大丈夫だったの?」
ユキが少し不満そうにぶっきらぼうに言った。
「も、問題ない。許可もしっかり貰った。持っていっても大丈夫みたいだ。」
なんで不満そうにしてるのか分からないトワは刺激しさせないように口を開いた。
「よし、ならさっさと運ぼ…………う…………ぜ。」
そこであることに気づいたのかヒカルは言葉が重くなった。
「なあ、お前ら。これ、人数分どうやって運ぶんだ?しかも、10人とかそんなレベルじゃないだろ。」
ユキとトワは少しの間考えて気がついた。
「………………………………どうするか。」
「………………………………どうしましょう。」
「分けて運ぶか?いや、それだと時間がかかりすぎる。1時間で足りるか?」
トワが一所懸命に考えて答えをひねり出した。
「そうだぞ、それだと時間がかかりすぎだ。それに3人じゃ効率も悪い。良い案とは言えないな。」
ヒカルが真面目にそう言った。
「なあ、やってもいいのか分からないが俺達も手伝うぞ?」
傘都が助言した。
「あのですね、貴方一人が増えても大して苦労は変わらないんですよ。私に案があります。別にいらないなら構いませんけど。」
サキが傘都に呆れながらトワ達に訊いた。
「逆に手伝ってくれるのか?」
ヒカルが言った。
「ええ、貴方達が良ければ、ですけど。」
サキがそう返した。
「いや、借りを作らせてもらう。ありがとう。でも、どうして手伝ってくれるんだ?そんな義理もないだろうに。」
トワが疑問を呈しながら訊いた。
「何でって、今お互いつらい状況なんですから助け合わないとじゃないですか?」
当然のようにそう言うサキ。
「ていうわけで所長に連絡して他の人呼びますね。」
「ん?待って、お前ら食料を運びに来たんじゃないのか?」
ヒカルが訊いた。
「え?何言ってるんですか?そんなわけないじゃないですか。安全確認のためですよ。」
サキが当然と言わんばかりの顔をして言った。
「…………逆に聞きますけど、本気で、三人で食料を運びに来たんですか?」
「……………………はい。」
小さくトワが口を開いた。
「……………………はぁ、貴方達は苦労してますね。避難所の人達が協力してくれなかったのでしょう?なら、私達が手伝いますよ。」
「ありがたすぎて言葉が見つからないよ。」
短くユキは言った。そう言われてサキは少し照れたのか顔を背けた。
「とまあ、こんな感じだから、よろしくね。」
軽く傘都が言った。
「いや、お前は何もしてないだろ。」
トワがツッコんだ。
「はぁ〜?提案しまたしたし〜?」
「それもサキのお陰だろ。なんでお前の手柄にしてるんだよ。」
トワが呆れながら言った。
とまあ、そんな会話をしながら応援の到着を待つ5人であった。
最近、小説を書くことにハマっておりまして、書くのが楽しいんですよね。ていうことで感想などをお待ちしております!!それと、できるだけ10時くらいに投稿する予定です。これから。
追記、すいません、大事な所が抜けておりましたので、書いておきました。




