第十話 再会
今回は前置きがありません!本編へどうぞ!!
「おいおい聞いてないぞ!!なんでこんなにいるんだよ!!こういうのはせいぜい2体くらいのはずじゃないのかよ!!」
「俺に言われてもわかるわけねぇだろ!!」
ヒカルの愚痴にトワが反応する。今は悪魔から逃げ回ってる最中である。なぜこうなったのか簡潔に書こう。外に出た→そのままスーパーに行ってる最中→今ここ、という感じである。
「おいトワ!!外には少ないんじゃないのかよ!!」
ヒカルが焦りながら言う。
「し、知らねぇよ!!俺だってこんなにいること想定してなかったわ!!」
「二人とも~~!!漫才はそこまでにしてこの状況どうにかしてよ〜〜!!」
ユキが叫ぶ。そこでふとヒカルが思い出したのか冷静に言った。
「いや待てよ、俺たち武器持ってただろ。」
その言葉にトワとユキの二人の表情は固まった。
「「た、確かに!!!」」
「いや、気づいてなかったのかよ!!俺達何のために準備してきたんだよ!!」
「ひとまず倒せればいいんだろ!!なら、そうと決まれば話は早い。ユキ、ヒカル!!武器を取り出して警戒態勢に!!」
トワが仕切り、三人は悪魔と正面を向いた。
「言われなくても分かってるっつうの!!」
ヒカルがバックの側面からナイフを取り出した。
「了解!」
ユキはリーチのある長い木の棒を手に取った。ユキを守るようにトワが右に、ヒカルが左に前に出た。
それから5秒程度経って、4体ほど少しまばらにいる一見ゾンビにも見えるようなザコ悪魔たちが5メートル以内に入ってきた、その瞬間トワは思いっきり正面に向けて地を蹴ってナイフを一直線に無駄なく心臓を突いた。ナイフで心臓を突かれた悪魔は後ろにのけぞり倒れた。
それにようやく反応したヒカルが走って悪魔との距離を詰めて両腕を切り落とし、首を切った。その後トワも地に足がつきしゃがんだような態勢を取って転ぶことを防いだ。
その後ろには別の悪魔が既に攻撃態勢に入っており攻撃が振り下ろされたその時、トワがナイフを逆手持ちにして容赦なく足に突き刺した。その痛みで少し距離を離した瞬間にトワが最小限の動きで悪魔の心臓を突き刺した。
突き刺した後静かにナイフを抜き、立った。だが、その後ろにもまた別の悪魔が控えており、トワに対して攻撃を仕掛けた。しかし、攻撃した瞬間悪魔の心臓に一振りのナイフが刺さっていた。その悪魔たちは塵となって消えた。
「凄い、ヒカルくん、トワくん。あんなに簡単に…………。」
ユキが目を奪われていると言わなきゃいけないことに気が付いた。
「二人とも、お疲れ様。私何もしてないけど、ごめんね?」
すると2人が、大丈夫だ、と言ってユキを安心させた。
その後ヒカルが口を開いた。
「おいトワ、油断するんじゃねぇよ。」
「何言ってんだ?これも計算どうりだ。」
トワがいたずらのような笑みを浮かべて反論した。
「ほんとかよ、信用できねぇ。」
「おいおい、俺とお前の仲だろ?」
「いや、今が何月か分かるか?5月だぞ、5月。そんなんじゃ信用もクソもねぇだろ。しかも別に同じ中学だったわけじゃねぇし。」
ヒカルが呆れたように言った。
「いやいや、確かに今が5月だとしてもあの戦いで背中を預けあったじゃないか?」
「協力はしたが背中を預けあったわけではないだろ。」
ヒカルがため息をついて口を開いた。
「まあ、細けえことは気にするなよ。」
「お前なぁ…………………。まあいい、そんじゃスーパーに改めて行くとしますか。」
この一見滅茶苦茶そうで、でも、しっかり連携が取れる2人の大きな背中を見ながらユキは安心するのだった。
◆
時間は少し過ぎて約午前11時15分。ユキ、トワ、ヒカルの三人は業務用スーパーの前にいた。
「それとさ、トワ。お前に言いたいことがあるんだよ。」
それにトワは、何だ?、と返した。
「いやよ、お前のその身体能力、余りにも人間離れしすぎじゃないか?そもそも5メートルをひと蹴りで移動するなよ。」
「いや、それを俺に言われても。なんか、理由は分からないけどさ、あのデカブツとの戦いの時に歯車が回るような音がしてさ、そこからこの身体能力が手に入ったんだよね。」
「お前、もしかしたら悪魔なのかもしれないな。」
ヒカルが冗談っぽく言った。
「よせ、それが本当だったらガチ萎えする自信がある。」
トワが肩を落としながら口を開いた。
「なんやかんやでお前ならすぐに立ち直りそうな気がしそうだ。まあそれはいい、早く業務用スーパーに入っちまおうぜ。また、彼奴等に襲われたら嫌だからな。」
そうして中に入っていく三人。業務用スーパーの中は思ったよりしっかりしていて特に何かが散らばっていたりしているわけではない。強いて言えば悪魔のせいでガランとしていて少し不気味に思えるところぐらいだろう。
「なんか、幽霊出そうだな。」
トワが言った。
「やめてよ…………。私幽霊とか無理なんだから……………………。」
ユキがトワの後ろにくっついて周りを見ながら言う。
「へ〜〜。ユキって幽霊無理だったんだ。意外。」
ヒカルが少し驚いたような顔をして口を開いた。
「意外って何よ、意外って。私だって怖いものくらいはあるから。」
周りをやけに警戒しながら言うユキ。
トワとユキの距離感に気づいたヒカルが言った。
「お前ら、距離感近くね?付き合ってんの?」
「「付き合ってない(!。)」」
ユキが恥ずかしそうに、トワは呆れた顔をして言った。そうしてそのまま進んでいくとガタン、と何かが動くような音がした。それにユキがひぃ!と驚くとトワの背中に隠れてさらに縮こまった。
「なあユキ、その状態だと俺すごく戦いにくいんだけど。」
「ま、守りながら戦えばいいじゃん!」
「それはきつくね?」
トワがツッコむ。
その音が気になったトワとヒカルが少しずつ進みながら近づく。段々と音の発生源に近づくにつれてユキはさらに縮こまる。話は少し戻り、音の発生源まで近づこうと考えて話したときにユキに対して、嫌ならついてこなくていいぞ?と言ったが、ユキは一人のほうが嫌!と言ったので結局ユキもついてきた。
「後少しだな、ヒカル、ユキ、警戒態勢を取っておけ。悪魔かもしれない。」
「「了解」」
ヒカルは軽く、ユキは恐怖で声を震わせながら言った。各々武器を持って二人に聞こえるだけの声量で言った。
「いくぞ…………1、2の、3!」
3と言ったタイミングで三人は一緒に身を出した。
出した瞬間トワの視界に映っていたのはいつぞやの親友の姿だった。
「え?」
「え?」
トワの親友の木更津傘都はトワ達を見て驚いた。
傘都Side
一昨日見つけた業務用スーパーに安全確認の為に行ってこいってさ。めっちゃ面倒くさい。他のやつが行けばいいだろ。しかし、そんなことを考えていても現実は変わらなくて、仕方なく行った。因みにサキも一緒だよ。あいつも俺も一緒になれて嬉しそうだ!でも、ごめんな。俺には既に心に決めた彼女がいるんだ。
え?別にそんな事ない?なんなら面倒くさいって思ってる?俺のことを?
…………………………泣きそう。
とまあ、こんな様子でスーパーに行ったわけだけどさ、既に何者かに入られた形跡があるんだけど。絶対めんどくさいことになるやん。ふざけんなよ。所長に言いつけるぞ!
こんな様子で入っていった俺達二人。俺は野菜を、サキは肉を持っていくらしい。ていうか、こんな状況でなんで電気が通ってるんだ?おかしいだろ。そんなことを考えながら野菜を取っていった俺だが、何もないところですっ転んでしまい音を立ててしまった。非常に不味い、どうしよ、俺、死んだかも!
でも、武器だけは手放すわけにはいかない。これは命だからね。マジで。
少ししてから気づいた。何かが近づいてきてるような気配がする。何体いるかは分からないけど、警戒しといて損はない。だから、いつでもかかってこいや!
俺の銃口が火を吹くぜ。……………………これ、ナイフだった。
そんな状況でついに相手が姿を現した!
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え?お前ら?
これからはできれば毎日投稿。2日に1回を目指して書こうと思っています。それと、良かったら感想などくれると泣いて喜びます。




