第九話 準備
すいません、テスト期間なもんで遅れちゃいやした。ヘヘッ。てなわけで本編へどうぞ!!
ぐう〜、とトワのお腹の音が鳴った。
「そういえば、あれからなんも食ってなかったな。」
「そうなのか?」
ヒカルがそう返した。
「そうだ、ていうかそうじゃなければ腹なんて鳴らないだろ。」
「それもそうだな。」
そう言い終わったあとにヒカルがポケットから何かを取り出した。
「これだけしかねぇけど、我慢してくれ。」
「これは…………ビスケット?しかも5枚?」
「そうだ。」
ヒカルが返した。
「……………………他には?」
トワが訊いた。
「…………ない。」
「マジで?マジで言ってる?確か6日間は持つんじゃないのか?!」
「嗚呼〜、あれは、限界まで切り詰めたらって意味。」
ヒカルが申し訳なさそうにそう言った。
「…………なら、仕方がないか。満足に飯が食えないって、戦時中かよ。」
「その発言、いろいろ危ないぞ。」
「事実だろ。」
「そうなんだがな…………。って、食うの早すぎだろ、お前。」
「腹が減ってたもんでな。ペロリと平らげちまった。そんな量もないんだけどな。」
そう話終わったあとユキが話しかけてきた。
「ねぇ、トワ、今大丈夫?」
「何がだ?」
トワが返した。
「いや、食料不足の件のさ。今からトワとヒカル
誘って直談判しに行こうかなって思ってたんだ。」
「おう、それなら安心しろ。コイツは今から行けるらしいから。」
ヒカルがそう言った。
「そうだが、何でお前が言うんだよ。」
「別に誰が言ったっていいだろ。減るもんじゃあるまいし。」
「せめて俺に言わせろってんだ。」
トワが反論した。
「もう、そんな漫才してないで早く更衣室に行くよ。」
ユキがそう言うとトワとヒカルが、はぁ~い、と返事をした。
◆
「これで大丈夫かな?」
そう服を着て確認しているのは笠上トワ。あれから少したち今は校長に直談判しに行くために服を取り繕っている最中だ。しかし、普通の服では悪魔に襲われた時に怪我をする。なのである程度防御力が高い服を今は着ている。
直談判しに行くメンバーは、トワ、ヒカル、ユキの三人だ。なぜ三人しかいないのかというと三人以外行こうとしなかったのだ。しかし、トウヤは学校のことで忙しいため行くにも行けなかった。
「おい、もう終わったかトワ?」
ヒカルが訊いた。
「嗚呼、今終わったところだ。」
トワが反応した。
「おう、それなら良かった。早く行くぞ。」
ヒカルが急かすように言った。
「待てよ、ユキはどうした?」
今度はトワが訊いた。
「ユキか?ユキならすでに着替え終わってお前を待ってるぞ。」
「マジ?女性の着替えは長いんじゃないのか?」
「それは時と場合によるだろ……………。」
ヒカルが何いってんだ?みたいな顔をして言う。
そんな会話をしているうちに更衣室から出てきたトワは2人の服を見た。
「へ〜、ヒカルのはそういう感じなのか。まあ、似合ってるんじゃないか?お前にしては。」
「一言余計だ。」
顔に少し青筋を立てて言った。
「ユキは、感想としては幼稚だけどユキっぽくて良いな。凄く似合ってる。」
「あ、ありがとう……………////」
顔を少し赤くして言った。
「おい!俺の時とは感想違うじゃないか!」
ヒカルがツッコんだ。
「お前は、なぁ………。別に問題ないだろ。」
「大あり!めっちゃ大あり!ふざけんなよお前!」
「まあまあ、そんなにキレるなって。」
「お・ま・え・の・せいだよ!!」
ユキはそんな光景に微笑ましく笑う。
ギャグみたいな空間になったまま、足を会議室へと運ぶ。少しして到着した三人は会議室の前にいた。そこには担任の鈴木トウヤも既に到着していた。
「来たね。今、会議を中断して君達を待っていたところなんだ。入ってくれ。」
トウヤに言われて会議室に三人は入っていった。
「よく来てくれたね、三人とも。それで鈴木先生から、君たちが言いたいことがあると聞いてそれを確認したいんだが、それは何かね?」
学園長が優しくそう言った。
「はい、学園長。単刀直入に言います。俺達三人を食料の獲得係に行かせてください。」
トワが口を開いて素直に言った。
「な!…………。どうして行きたいのだい?死ぬかもしれないんだぞ?」
学園長は、ふぅ、と一旦落ち着いて諭すように言った。
「どうしてか?と言われましてもそれをできるのが俺たち以外にいないからです。実際問題、誰が行くんですか?それをできるだけの度胸を持ってる人はどれくらいますか?持ってる人がいないから俺たちが行こうと言っているのです。」
「そうだが…………!しかし、君達に行かせるというのは……………………。」
「何度でも言います。それしか道はないんですよ。このまま行けば俺たち全員食料不足であの世逝きですよ!」
トワが反論した。
「……………………確かに、その通りかもしれないね。これは私たちの我儘だ。子供たちばかり頼っている私たち大人が恥ずかしいだけなんだ。君達三人、これから私の言うことを馬鹿にしてもらっても構わない。大人として恥ずかしいことを言う。許してくれ。」
一度、息をついて落ち着き、言った。
「君達に食料を任せてもいいかい?」
恐る恐る学園長は口を開いて言った。学園長は、どんな罵詈雑言が待っているのだろう、どんなに不快な顔をしてるだろう、と、考えていた矢先トワが口を開いた。
「任せてください、学園長。俺たちが取ってきます。」
それに目を見開いて校長は驚いた。
「…………き、君たちは私たち大人に対して軽蔑したりしないのか?こんな事を年端もいかない子供たちに背負わせてるんだぞ!」
学園長がありえない、といった感じで言った。
「まさか、そんなわけがないですよ。大人とはいえ一1人の人間だ、怖くないわけがない。大人であろうが子供であろうが怖いものは怖い。それって何か不思議なことですか?」
さも当然のように言うトワが学園長には眩しく見えた。
「……………………分かった、なら、私に出来ることはない。でも一つだけ言わせてくれ。必ず、生きて帰ってきなさい。」
学園長が諦めたように希望を託すようにそう言った。
そう学園長から許可を得て必要なものを準備した。
◆
その後、かなり時間があったので各々時間をつぶし三人は集合した。
「よし、ちょうど時刻は11時集合時間ぴったりだ。」
そう言ったのはトワだった。
「全員集合してるし、もう行こうぜ。」
ヒカルがそう言った。
「バカ、こういうのは雰囲気も大事なんだよ。まあ、お前にはそれが分からないかもしれんが。」
トワがそう反応した。
「はぁ〜〜?わかりますし〜〜?あまりバカにしないでもらえます〜〜?」
「やべぇ、クソうざい。軽く顔面パンチが10発出るほど。」
トワが青筋を少し立てて言った。
「それは出すぎじゃない?俺の顔面陥没するよ?」
ヒカルがそう返した。
「ほら、こんな漫才ばっかしてるからユキが呆れてるじゃねぇか。どうすんだよ。」
呆れたようにトワが言う。
「お前に言われたくねぇよ!なんなら元凶お前だろ!!」
ヒカルがツッコんだ。
「まあまあ落ち着いて、ヒカル君。トワ君もあまりヒカル君をいじらない。」
ユキがそう言うと二人して、はい、すいません。と謝罪した。
「ていうわけで、仕切り直して出発進行〜。」
トワが掛け声を出した。その後につられて二人が進行〜、と言った。
「何でお前が仕切ってるのか知らないが「はい、そういうの無視してくからねぇ。」っておい!」
そんな光景にいつもの日常が戻りつつあることを確認するユキだった。
今回はかなり日常を意識して書いてみました。どうでしたか?もしよければ感想などお待ちしております。




