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18話 エピローグ

 祝宴の会場で、アリステラがエドワードを取り押さえ、ヘイデンが討ったあと、ヘイデンは宴に姿を見せないデクシア王子を探しに行く許可をアリステラに求めた。


「アリステラ王女、私はデクシア王子をお連れします。王女は王太子殿下とご一緒に行ってください」


 アリステラと、その背後でエフシアも、目を丸くしてヘイデンを見る。ヘイデンは二人の表情に戸惑いながら返事を待った。


 やがてエフシアが大きなため息をつく。


「アリス、僕もまさかとは思っていたけどね。ヘイデンはほら、素直だから」


 気の毒そうに自分を見るエフシアに、ヘイデンはますます戸惑う。


「……あのねヘイデン。デクシアはね、アリ……」


「っお兄様!!」


 急に声を上げたアリステラを二人は同時に見る。


「お兄様は早くベアトリス公女の元へ! ヘイデンには私が説明します!」


 そう言ってアリステラはヘイデンの腕を掴むと、部屋の隅へ引っ張っていった。そこでヘイデンは、三年前からデクシア王子と思っていた相手がアリステラ王女だと聞かされた。


「……騙したようになってしまって、ごめんなさい」


 アリステラ王女が申し訳なさそうに視線をうつむける。髪は乱れ、ドレスは袖が裂かれて血が滲み、その手には短剣がある。この正念場での立ち回りも肝の据わりかたも、(姫君として)尋常ではなかったが、デクシア王子だったのならば腑に落ちる。


 デクシアがまたアリステラに成り代わっている? ──だが、いま、目の前にいるのは間違いなく女性だ。白い胸の膨らみが、呼吸のたびに上下している。こうして話をしていても、一体どこを見るのが正解なのかヘイデンにはわからない。


「……え?」


 すっかり打ち明けられたあとも、ヘイデンは理解が追いつかず、間抜けに聞き返した。


「だ、だから! 私はアリステラなの!」


 それでもまだ怪訝な顔をするヘイデンに、アリステラは業を煮やした。


「今ここにいるのも、ボールルームで手合わせしたのも、どちらも私だ! 本物のデクシアはダーウェントから一歩も出てない!」


 まさにデクシアの口調でそう聞かされたあとのヘイデンは、口を開けて固まったきり動かなかった。ようやく絞り出した声は掠れていて、アリステラは危うく聞き逃すところだった。


「申し訳……ございません。姫君に、その……あのような……あのような真似を……」


「あのようなとは、どのようなだ。私の寝室に入ってきたことか……それとも抱き上げて馬に乗せたことか……それとも、」


「も、申し訳……」


 アリステラがからかい半分に言い募ると、ヘイデンは蒼白な顔で小さくなる。


「どのような処分も否やはございません、どうか……」


「……なら責任を取ってくれ」


「はい! もちろんです」


「……何にもわかってないくせに」












なろうRawiにて生成されたタイトルから即興で書きました。BL必至のタイトルでしたが、ちょっとだけ捻ってみました。ご清覧いただきありがとうございます。

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