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明日になれば君は  作者: 仁科 すばる
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わたしの幸せ03

本日は2話投稿します。

ブクマ、フォローなんでも頂けたら嬉しいです。


 目覚ましの音が部屋に響き、私は目覚めた。


 ああ、なんて夢見の悪い朝なんだ。自分が交通事故にあう夢なんて縁起が悪い。夢の中での怪我が現実に反映するなんて思ってはいないが、心なしか体も痛む気がする。痛む部分を念入りに鏡で確認してはみるが、やはり一つも怪我などはなかった。


 カーテンの隙間からは青空がのぞいていて、今日の快晴を視覚に訴えかけてくる。先日までの雨模様が信じられないほどに、カラッと乾いた空模様。その天気と相反するように、先ほどまで寝ていたベッドのシーツはぐっしょりと汗で湿っていた。そんなシーツに触れていると自分の臭いが不安になり始める。臭いはないはずだが、自身の匂いには鈍感になりがちだ。


 とりあえず、シャワーを浴びよう。そう思い、立ち上がろうとする。ないはずの体の痛みがより一層強く感じられた気がした。打撲のような鈍い痛み。ついさっき見ていた夢での出来事を受けて、脳が錯覚を起こしているのだろか。


 痛みに顔をしかめながら、部屋を出るとお母さんが私を起こしに来るところだった。私の顔を見るなり、

「大丈夫? 顔色悪いけど、学校休む?」

 そんな風に優しく声をかけてくれるお母さんに、悪夢を見ただけという子供じみた理由で学校を休みたいと言い出すことは出来なかった。


 「少し怖い夢を見ただけだよ。大丈夫」

 そう言って、シャワーを浴びに向かった。何となく、このやりとりを昨日もした気がする。いや、昨日はしていないはずだ。夢の中でも同じやりとりをした気がする。曖昧な夢の記憶を辿るが、すでに忘れている部分が多くて正しい答えを得ることは出来そうになかった。

 

汗がまとわりついて衣服がくっつく感覚に嫌悪感を抱きながら、服を脱ぐ。いつもよりも少しだけ熱めに設定したシャワーを浴びると、先ほどまでの不快感は水と共に少しだけ流れていったように感じる。丁寧にバスタオルで体をふきながら、気持ちを整理していく。


 どうせ夢の事なんだから、そう思いなおして着慣れた制服の袖に腕を通した


また明日登校します!!

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