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ド陰キャ吸血鬼は本当の恋に憧れる。  作者: 月刊少年やりいか
3章〜最弱のスライムは、最強を目指す〜
41/43

40話 『神、君臨す。って話』

①淫鬼夜がモブ化するので大会が終わるまで三人称視点です。

②モノローグ部分のあの人については敢えてルピをふらないので好きな方で呼んでください。決してルピを毎回ふるのがめんどくさいわけじゃないです。(嘘)

 3日後――

 学術対抗戦当日。


「すごい綺麗ね、パピプラフィンさん」


「ぴゃ!あ、ありがとうございまひゅ!」


 代表選手の控え室。

 そこで神鬼はスラミの戦闘衣装を褒めた。


 スラミと同じ水色で揃えられたドレスには、アメジストやアダマンタイトなど豪華な宝石が散りばめられ、華やかな雰囲気を醸し出していた。

 その風貌は、歴史書やアニメで見た事のある神話上の人物――“魔法少女”と呼ばれる魔法の使用に長けた人間の少女が着ていたとされる衣装に似ていた。


「なんか豪勢ですげぇな。どこで買ったんだ?」


 淫鬼夜もスラミの衣装を見てそう感想を述べた。


「ぴぇ……えっと、て、手作りです」


 スラミは恥ずかしそうにそう述べた。


「マジで⁉︎クオリティ高っ!すげぇっ!」


「あ、ああありがとう……ごごごございましゅ!」


 スラミは酷くおどおどとした様子でそう言うと頭を下げた。

 その拍子に頭につけていた半分に割れた王冠が頭から滑り落ちる。


「ぴ、ぴぇ……!お、おお落ちちゃった……付け直さないと」


「大丈夫よパピプラフィンさん。私がやるわ」


 そう言うと神鬼は地面に落ちた王冠を拾い上げ、スラミの頭へと被せ直した。


「はい、これで大丈夫よ」


 そう言って神鬼は優しくスラミに微笑んだ。


「あ、ありがとうございます……ごご、ごめんなさい……お手数をお、おかけしてしまって…………」


「…………」


 スラミの異常なまでのその弱々しい雰囲気に、淫鬼夜は目を細める。


「なぁスラミ」


「ぴ、ぴぇ⁉︎」


「名前を呼んだだけだろ……」


「は、はひ!しゅ、しゅみません……」


「はぁ…………」と察しのいった淫鬼夜はため息をつくと、スラミを見た。


「お前、今日の決勝の相手誰か知ってるだろ」


「ぴ……!」


 淫鬼夜の言葉にスラミはスライムを飛ばし、酷く驚いた表情をした。


「やっぱりか……」と淫鬼夜は目元を隠すほど伸びた黒い前髪を横に揺らす。


「よく聞けスラミ。今のお前は1ヶ月前とは違う。あんな図体がデカいだけの怪人に負けはしない。自信を持て」


「ま、マスター」


 淫鬼夜のその言葉に、スラミはスライムで出来た瞳を潤ませる。


「そうよパピプラフィンさん。筋肉担当の淫鬼夜くんが強いと言うんだもの。もっと自信を持っていいのよ。鍛えた筋肉は決して貴方を裏切らないわ」


「ほらパピプラフィンさん、深呼吸して筋肉に酸素を送ってあげて」


「そうだぞスラミ。肩の力抜いていけ」


 二人にそう言われ、スラミはゆっくりと深呼吸をする。


「すー……はー……すー……はー……」


「どうだ?少しは落ち着いたか?」


「ぴゃ、ぴゃい。少しだけですが、なんだか心が楽になった気がします」


 スラミはそう言うといつものようににこやかに笑った。


「フッ、そりゃよかった」


 その笑顔に安堵し、淫鬼夜も鼻を鳴らした。


「それじゃあ行ってこい。我らが怪妖学園の代表」


「はい!頑張りましゅ……す!」


「俺の弟子として、必ず勝ってこいよ」


「はい!マスター!」


 スラミはそう言うと、決闘場の入場口へと駆けて行く。


「行ってきます!マスター!神鬼先輩!」


「あぁ、またな」「行ってらっしゃい。パピプラフィンさん」



 去り行くスラミの背中を、二人は親のような眼差しで見送った。



 xxx



『さーて皆さん!やってきました年に一度のお祭り行事!学術対抗戦!』


 会場に快活な声が響き渡る。

 マイクを持ったエルフ族の女性が、腰まで伸びた長く美しい金色の髪を揺らしそう開会の宣言をした。


『血湧き肉躍る荒くれ者達に寄る最強を決める最恐の為の最狂のイベントの決勝戦です!司会は学術対抗戦初代優勝者ことロザリア・フリーレーが勤めさせて頂きます!』


 と言ったところで急にロザリアの目つきが鋭くなる。


『あ!あとさっきネットに『ロザリア・フリーレーって初代優勝者って事はよく考えたら今年で1016歳じゃん!ババアで草』って書いてた奴、地獄の果てまで追い続けて今度徹底的にボコボコにしてやっから覚悟しとけよゴラァ!』


 とロザリアの怒号が会場中に響いた。


「ふふ、心配しなくとも大丈夫ですよ。ロザリア様は1000年間変わらず美しくお綺麗なままです」


 実況席の奥から天使の輪っかを光らせ天使(あまつか)天使(てんし)が姿を現すと、そう言って目の前のロザリアに優しく微笑んだ。


「わぁーん!天使(てんし)ちゃん優しい〜!マジ天使〜!信仰心高まる〜」


「ふふっ、ありがとうございます」とロザリアに抱きつかれながら天使は微笑む。


「でもロザリア様、観客の皆様がお待ちです。私の紹介もお願いしてもよろしいですか?」


「あっ!そうだった!」


 天使に促されロザリアが再びマイクを握る。


『失礼!話が逸れてしまいました!そして今回は私と共にこの学術対抗戦を盛り上げてくれるパートナー――大会99連覇という偉業を成し遂げている怪妖学園より生徒会長の天使(あまつか)天使(てんし)さんがゲストとして応援してくれます!』


 ロザリアから天使がマイクを受け取ると、実況席の前へと出る。


『皆様ごきげんよう。ご紹介に預かりました怪妖学園の天使天使と申します。今日という特別な一日が、皆様にとってもかけがえのない一日となるよう不測ながら精一杯努めさせていただきます』


 天使のエンジェルボイスとも評される柔らかな声色に観客達は大いに湧き上がる。


「うおー!天使族だ!やっぱ可愛い!」「声かわいすぎ!マジ天使!」「いいなぁ天使の輪。私もほしぃー」「生天使やば!後光が刺してるわ!」


 口々に観客がそう言う中、


「露出狂じゃなきゃ、本当天使だな……」


 と淫鬼夜はただ一人苦笑いをした。


「何か言ったかしら?」


 と淫鬼夜の隣にいる神鬼が話しかける。


「何でもねえよ」と淫鬼夜はそれを軽く流した。


『そして今回は――』


 天使の話題で会場が沸き立つ中、再びロザリアがマイクを持つと急に場内の明かりが落ち、実況席にのみ眩いスポットライトが照らされた。


『学術対抗戦第1000回を記念して、この学術対抗戦の創設者である神鬼家より現御当主である神鬼玄武(げんぶ)様より特別に開会の言葉を頂きます!』


「……⁉︎お父様⁉︎」


 玄武の姿を見て、神鬼の顔が急にこわばる。


 しばらくして暗闇より玄武がスポットライトの下に姿を現した。


『ごきげんよう、諸君』


 賑やかだった会場が玄武のその一言で一瞬で静寂に包まれた。


『久方ぶりに訪れるこの大地に、諸君らと合間見れる機会が訪れた事非常に喜ばしいことである』


 見た目は20代の後半ぐらいで、とても神鬼角無の父親には見えないほど若々しい。

 だがその威厳ある声と、“無”に近いほど落ち着いた表情と風貌は人や怪人の放つ空気とは一線をかしており、なにより玄武の額にある勇ましい一本の鬼の(つの)は神々しく、とてもこの世のものとは思えない異形な輝きをしており、正に神そのものであるという威厳を感じさせていた。


「凄い!神鬼様――神様だ!」「神!我が神が地上へ降りてきて下さった!」「神じゃん、マジで神じゃん!初めて見た!」「ありがたや、ありがたや」


 この世界の神たる玄武の姿に誰しもが拝み、そして涙していた。


『此度は我が先祖が(はじ)めた宴の、実に1000年を祝しためでたい日である。このような日に神鬼家の当主として諸君らと共に時を刻める事は、私としても非常に光栄な事である』


 だが一人、神鬼角無だけは俯き、久しぶりに見た父親の姿に恐怖し体を震わせていた。

 角の無い事で家の敷居を跨ぐ事を許されず離れで暮らしている神鬼は、父親の姿を見るのは実に十数年ぶりだった。


 そしてもう一人、


「おーガチで神じゃん。本物初めて見た。威圧感やばいな」


 あっけらかんとした様子で淫鬼夜は玄武を見上げていた。


「あれ?てかそういえば神鬼って事はお前の父親じゃん。手でも振ったらどうだ?…………神鬼?」


 話しかけても無言の神鬼に淫鬼夜は首を傾げる。


「おい神鬼、大丈夫か?」


「大丈夫よ。心配しないで……」


 俯いたまま神鬼はそう一言答える。


「でも顔色悪いぜ?」


「いいから…………本当に、大丈夫だから…………」


 震える姿を淫鬼夜に見せないよう、必死に震えを止めようとしながら小さく神鬼は答えた。


「……ならいいけど」


 拒絶する神鬼に、淫鬼夜もそれ以上理由を追求しようとはしなかった。


『――――では皆の者、今宵千年というこの宴は一度のみ。存分に楽しんでもらえればと思う』


 しばらく話した後、玄武はそう言って演説を終えるとマイクから離れる。


「神様ー!ありがとう!」「神鬼様……あぁ我らが神……」「生きているうちに見れてよかった……」


 玄武が去り、会場中は阿鼻叫喚の渦に包まれた。



天使(てんし)の氏族よ」



 実況席にいる玄武がそう天使を呼びつけた。


「はい、神鬼様」


 後方にいた天使はそう言うと、玄武へと近づく。


「あの席に座る男は何者だ?」


 玄武は初めて感じた淫鬼夜の奇妙な魔力に違和感を覚え、天使にそう質問を投げた。


「淫鬼夜ひなたくんと申します。娘様の角無様と同い年であり、吸血鬼とサキュバスの親御様を持つ珍しい怪人です。とても優しく、我が校の誇れる生徒の一人でもあります」


「吸血鬼とサキュバスの子か――」


 そう玄武は口にすると「フッ」と鼻を鳴らした。


「閉鎖的である吸血鬼族に他種族と交わった愚者(ぐしゃ)がおると耳にはしていたが、奴が(くだん)の落とし子か。全く気色の悪い事この上ないが、あの無能(神鬼角無)の隣にはよく似合っているな」


「神鬼様、失礼ですがそのような言い方は……」


「なんだ?何か私に口答えでもあるのか?」


 玄武の漆黒の瞳が天使を睨む。

 全てを見透かされたようなその威圧的な瞳に、


「…………いえ」


 と天使はただ一言言う事しか出来なかった。


「よい。貴様ら一族の価値など、我らへの信仰心の強さしか無い。変わりはいくらでもいるという事を努努(ゆめゆめ)忘れぬようにな」


 そう言うと玄武は実況席の出口へと体を向けた。

 その足を天使が引き留める。


「見ては行かれないのですか?」


「フン」と鼻を鳴らすと、天使に振り向く事もなく玄武は語る。


「こんな物、見る価値などないだろう。見なくとも結果は分かりきっている事だ。怪人は生まれた時にその価値も社会的順序も全て決まっている」


 冷徹に、ただ淡々と話す玄武。


「そしてこの大会はその順序の上位種族者達をカテゴライズし、更に上位を決める為に我が先祖が創り出した上位種の為の宴だ。その宴にスライムなどという愚者たる種族は元々カテゴライズなどされていない。スライムはどれだけ足掻こうとスライムだ」


 天使は黙る。

 玄武のいうように、学術対抗戦はこの1000年間、エルフやフェニックスといった怪人の中でも名だたる種族のみしか出場していない。

 弱き者は自然と出場を許されないよう淘汰されていく仕組み作りがされているのだ。


「貴様もそれはよく分かっていただろうに、無理矢理あのスライムを代表にするとはな。自身の学園の生徒が無様に負ける姿を国民に晒せるとは全く性格の悪い。天使(てんし)族の神聖などというのも堕ちたものだな」


 意地悪く鼻を鳴らすし笑うと、


「ではさらばだ。愚者の天使(てんし)よ」


 そう天使に言い残し去って行った。


「…………」


 残された天使は、奥歯を噛み締め怒りを堪えるので精一杯だった。

 (はらわた)が煮えくり帰りそうな程に自分や大切な生徒を卑下された事が腹立しかった。だがそれ以上に、そんな玄武に何も言えない自分に天使は怒りが湧いていた。


「天使ちゃん、大丈夫?」


「……⁉︎」


 ロザリアに声をかけられ、咄嗟に天使は笑顔を作る。


「もちろんですよ♪」


 自分はさっきまで相当酷い顔をしていた事だろう。

 それはきっと玄武の言う“天使(てんし)族らしく無い”顔だ。そんな酷い顔を他の人に晒すわけにはいかない。だから天使は必死だ笑顔を作り微笑んだ。


「さぁ、みんなが待っています。始めましょう!」


「うん!」


 天使の明るい声にロザリアは頷くと、再びマイクを持つ。


『ではこれより、学術対抗戦の決勝戦を開戦致します!』


 ロザリアのその声に、再び会場が一気に湧き上がり、歓声に包まれる。


『ルールは簡単!両選手がそれぞれ頭に被った半分の王冠(クラウン)を奪取し、完全なクラウンとして完成させ、その頭に被った方の勝利となります!そして勝利した選手には栄誉高き(グランド)としての称号が与えられます!』


 そこまで言ったところで、ロザリアは天使にウィンクして喋るよう促した。


『では選手入場のです』


 天使が澄んだ声でマイクに向かって喋る。


『まずは(あけぼの)ノ門より【ギャラクシー・モンスター・スクール】代表のヴォルガ・ラスターヒート選手』


 天使がそう言うと、会場の東側の門が開き赤色の花火が何発も打ち上がる。

 そしてその門の中から、


「ゲハハハハ!待ちくたびれたぜぇ……神様ってのは話が長くて困る。オレがいつかあの神をぶっ潰して新しい神になったら速攻演説なんて終わらせてやるぜ」


 背中に炎を纏い、頭部から背中まで伸びた長い2本の角を持つ怪人――イフリート族のヴォルガ・ラスターヒートが姿を現した。


「ヴォルガ先輩!やっちゃってください!」「さすがキング!今日もカッコいいっす!」「決勝も派手なバトル期待してるぞ!」


 決勝までに対戦相手を圧倒してきたヴォルガの力に魅了された多くの観客達から、ヴォルガに対しいくつもの応援の声が上がる。


「ヴォルガ・ラスターヒート……流石、第821回優勝者であるイフリート族だけあって凄い人気ね。しかもあの上腕二頭筋と三角筋――至高の領域に近いわ」


 神鬼も真剣な眼差しでヴォルガの事を見つめていた。


『続いて――なんと学術対抗戦始まって以来初めての種族の参加となります!月ノ門より【怪妖学園】代表のスラミ・パピプラフィン選手です!』


 天使がそう言うと、会場の西側の門が開き、先程と同じように何発もの花火が打ち上げられる。

 だが、


「はぁ?スライム?」「え……スライムが代表の噂ってほんとだったんだ……」「ありえねぇだろ……最弱のスライムだぞ……」「うわぁ……せっかく席取れたのにマジ損したわ……」


 ヴォルガの時とは違い、スラミの姿を見た観客席からはどよめきと失望の声が上がった。


「ぴ、ぴぃぃ…………」


 完全にアウェーなその雰囲気にスラミは俯いた。

 誰も自分の事など応援していない、そうスラミが考えた時だった――



「スラミ!頑張れ!負けんなっ!」



 ただ一人、淫鬼夜だけは大声で観客席からスラミを応援した。


「そうよパピプラフィンさん!頑張って!あなたの大胸筋と下腿三頭筋も負けてはいないわ!」


 と神鬼も珍しく声を張ってスラミを応援した。


「マスター。神鬼先輩――」


 その二人の姿にスラミは目を輝かせると、ゆっくり深呼吸して頷いた。


「ゲハハ、何だよ。あのクソ陰キャもいんのか」


 観客席の淫鬼夜を見て、意地悪くヴォルガが笑った。


「よう、久しぶりだな。クソ雑魚」


「ぴ、ぴぇ!」


 自分の背中より何倍もあるヴォルガに睨まれ、スラミはスライムを飛び散らせ恐怖した。


「スライムって聞いてどんな馬鹿が来んのかと思ったら予想してた以上の馬鹿だったな。ゲハハ、まぁこの前の借りも返せるし丁度いいか」


「ぴぃ…………」


 怯えるスラミ。

 だがそんな事は関係無く、再び天使の声が会場に響いた。



『では両選手、口上を』



「ぴゃ、ぴゃい!」「あぁ」


 二人は目を閉じると、開会の口上を述べる。


「我等知恵を有す人間を祖に持つ者なれど――」


「今宵は怪物達の宴の日――」


「己が力を解放し――」


「万来の栄光を――」



「「力による喝采の元、この手に勝ち取ると誓う」」



 二人がそう口上を言い終えた直後、


「始め」


 天使がそう告げ、大音量のファンファーレが会場に響き試合が開始された。

神鬼パパの声は三木眞一郎さん以外認めません。

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