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第一話 出会い

 僕の名前は、夏目祐樹。コミュニケーション能力が以上に低い高校生です。人は僕のことを陰キャのヲタクと言ってきます。そんな僕は人の好き嫌いははっきりしています。人間は周りに流されてしまう生き物だと思いますが僕はそれが嫌いです。身近なことで言えば、あいつヲタクだから話すのやめようぜとか言うと、自分が無視されるのが嫌だからって皆『そうしよ』と思いしてしまいます。本当はそんなことしなくても僕は害ではないはずなのに・・・後一番ひどかったのはあれですね。下駄箱の中に爆竹が置かれてることもありました。それも空気に飲まれた連中の仕業だと思うとあきれてしましました。つまり僕は言いたいことは、『孤独に陥りたくない人間ほど、周りの意見を聞き入れやすいということだ』と数学の授業中に叫んでしまいました。

 

「夏目!また独り言か。大声でいきなり怒鳴られると先生もびっくりしてしまうからやめてくれよ」

「先生夏目はそういうやつなので仕方ないと思います」

「先生。ごめんなさい」


 なぜか考え事をしていると熱くなってしまって、口に出してしまいます。こんなことをしていたら僕は変人と言われていも仕方がありません。こんな捻くれた人間将来が不安で仕方がないのです。僕の三つのポリシーは、『独身』、『孤独』、『省エネ運転』です。周りにこのことを話したときは、それってただのボッチでいいってことだろうと笑われてしまいました。色々考えているうちに『キーンコーンカーンコーン』とチャイムの音が聞こえてきて、授業が終了して昼休憩です。僕はボッチなので教室でご飯を食べるとどうしても不味く感じしてしまうのでいつも屋上で食べています。心地よい風、鳥のさえずり、ここにいるとボッチでも生きていける気がしてしまいます。そして僕はいつも通り過ごしていましたが、学校一番の美女がやってきました。しかし僕は彼女の名前は憶えていません。


「あのー夏目祐樹さんですか?」

「そうですが、貴方は誰でしたっけ?」

「同じクラスの小林千尋ですよー!!席も斜め後ろですよ?」



 そうだそうだ。小林千尋。モデル体型と言われている学校で一番の美女だった。性格も一流。品もあるというお嬢様で親衛隊なるものができるほどの人気である。そんな彼女が何故ここにいるのかと思ったが、そんなことを気にしてはいられない。なぜなら、貴重な休み時間が終わりへ近づいてしまうからだ。


「先ほどの授業での叫びびっくりしてしまいました。でも、孤独に陥りたくない人間ほど、周りの意見を聞き入れやすいとはどういうことだったんですか?」

「教えないし、言いたくない。小林さんは知らなくても困りはしないよ」

「いやです。教えてください。教えてくれなくては、次の授業出ません!!」


 ヤバいこの人強敵だ。見たことないほどわがままだ。いつも見ている。小林さんじゃない・・・・そんなレアな彼女を見ても僕は絶対に教えたくないと思ったが、学校一番の美女をさぼらせた犯人が僕になってしまっては、親衛隊から刺されるかもしれません。そんなの絶対に嫌だと思ったので正直に話すことにしました。


「そこまで興味があるならいいよ。僕は、中学の時いじめにあってね。正直いじめの対称になるのは仕方ないと思ったけどさ、仲のいい親友もさ自分もいじめられるのが嫌だったからって俺のことをいじめるようになったんだよな。その時に思ったことがさっき言ったことなんだ」

「その親友最低だね!だからあんなに捻くれたことを言うんだね」

「そうだよ。そして今も僕はいじめを受けていると事実もあるしな。ヲタクじゃないのに」


 いじめを受けること自体僕はもうどうでもよくなった。今更いじめるのはやめてくれなんて言うことはしない。僕が犠牲になることで周りの誰かがいじめられないのであればそれでいいと思う。


「ヲタクとはなんでしょうか?それともう一つ聞きたいことがあります」

「今度はなんですかー!?もう授業の時間ですよ?」

「首の後ろにある傷ってどうしてできたんですか?」


 彼女から言われた瞬間寒気がした。あの日を思い出すことになるとは思いもしなかった。僕は当時彼女がいた。その彼女は一生もって守り抜きたいと思えるほどの人だった。でもお別れはいきなり訪れた。彼女といつも通りショッピングモールで買い物をしてる時のことだった。背後からいきなりナイフをもったものが襲ってきたのだった。その時庇ったが、庇い切れず僕は結局、首の後ろに深い傷を負ってしまった。彼女は・・・まあそういうことだ。


「よく見てるね。昔色々あってね」

「授業中痛みで抑えてるときを見ていたので」

「そうなんだね。さあー授業に戻ろう。親衛隊に刺されるかもしれないよ」


 急いで教室へ戻った。今日はいつもよりぽかぽかしていた。つい居眠りをしていた。僕は先生からも見放されているので、起こしに来ることはない。そしてテストで普通通りの点数をあげれば単位を落とすこともない。なんて便利な学校なんだろうか。しかし、あの地獄のクリスマスのことが夢に出てきてしまい、吐き気が襲ってきた。そしてうなされかけている俺を見て先生は急いで起こしにきた。


「夏目君大丈夫か?」

「美幸先生。おはようございます。先生から居眠りで怒られる夢を見てしまって、つい苦しんでしまいました」

「正直でよろしい。ただな授業中に居眠りとはいい度胸だな。なーつーめええええ。あとで職員室に来るように」


 はあーまた怒られるのかと思いながら残りの授業時間を過ごした。そして今日最後の授業が終わり職員室へ向かった。


「夏目君将来の夢は未定ってそろそろ進路決めないとだめですよ」

「なつめーさっきのことだが、なかなか面白いことをしてくれたなー」

 

 担任の雪先生と、社会の美幸先生がいつも通り俺を罵倒してくる。話が長くなることを嫌ったので、肯定することを選びながらキチンと謝罪した。


「先生、この後用事があるので、この辺で失礼します」

 

 と一方的に会話をして逃げた。僕は人と交わることは嫌いだ。今日は墓参りをすることにした。そして墓の前で彼女に今日のことを報告した。墓参りを終えたら、すっかり夜になっていた。『よしそろそろ帰るか。何もない我が家に』こうして俺は帰路についた。


 翌日午前6時30分いつも通りの起床。傷口を触り開いていないことを確認して、朝ご飯の準備を開始した。今日の献立はもちろんパンとコーヒーゆっくりと洋楽を聞きながら優雅に学校の準備をしていた。準備を終えて時計をみたら、7時30分になっていた。『よし!行ってきます。』と誰もいない家に挨拶をして家を出た。学校に到着するころには8時20分になっていた。10分前につき座席についたら、スマホでネットサーフィンというのが僕の朝のルーティンである。そして30分になり、始業のチャイムが鳴った。いつも通りの日常。いつも通りのボッチ。ようやく昼になった。また屋上へいき弁当を食べていたが、傷あとに激痛が走り、そのまま倒れこんでしまった。


「大丈夫ですか?夏目さん!!」


 誰の声だろうか。今日も誰かこの楽園に訪れたのかと思いこみながら目を閉じた。

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