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どうか、明日が来ませんように。  作者: 藍(アイアンウォーズ815)
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第四話

「ちょ、ちょっと!死んじゃダメだよ!!」


放課後、屋上で柵に手をかけていたら小柄な少女に声をかけられた。……面倒臭いな、こちとら死ねないっての。……適当に誤魔化すか。


「いや、死ぬつもりは無いよ。てか死ぬとか普通考えないから。」


「いや…………嘘でしょ、」


「……何でそんなことが言えるんだ?」


「だって……明らか嘘ついてる目だもん、分かるよ。」


……え?


「いや、そっちこそ何で目なんかでそう思うんだ?」


「そっ、…………それは、……まあ、ともかく……死ぬのはいけないよ!死んじゃ悲しむ人たちだっているんだ!その人たちを悲しませるつもり!?」


論点をずら死んで悲しむ人たちか、……僕には生憎と、もういない。……もういいや、面倒臭いし話してられない、帰ろう。


「えっ、何で帰ろうとするの?ちょ、ちょっと!!」


後ろから来るうるさいのを無視して僕は足を速める。


「いやいや、待ってって!てか、意外と速い!?」


さらに足を速め、学校から出たら僕は走り出す。


「ええ……ちょ、」


声が遠くなっていき、息を切らした辺りで足を止める。……疲れた、ホント災難だ。せっかく屋上でいつも通りの死にたいと思う時間を過ごしていたのに。っと、そろそろ駅だ。ここらもすっかり元通りになった。もうあんな爆発なんてなかったかのように。世間ってのはこういう物だ。確かにとてつもなく大きな事等は覚えているとしても、学生の飛び降り自殺未遂、只のとある家族への強盗殺人、電車の脱線でショッピングセンターに突撃、そんな物は当事者しか覚えていない……もう多くの人の脳からは忘れられている。僕もそうだ、たまたまニュースを見たとしてもそんなのもう忘れている、同じことだ。大体ニュースの事件の報道って意味があるのだろうか?

等を考えながら僕は電車に乗り、家に帰り、ご飯を食べ、風呂に入り寝た。


次の日


それにしても昨日の少女は何だったのだろう、別に僕は死にたくとも死ねないのだから止める必要性なんて無いのに、いや、普通なら柵に手をかけている人間を見たら止めるか、だけどそれはやっぱり余計なお節介だ。いつも通りそう考えながら登校して授業を終わらせそして放課後、屋上に行こうかと思ったけどまたあの少女に会ったら面倒だしそのまま学校から出たが、電車の時間までは時間があるし、いつも屋上で時間を潰していたから何をしようか迷ってしまう。……適当にそこら辺をぶらつこうか、……っとそこに公園がある、椅子に座って時間を潰そうか、と思い椅子に腰掛けていつもほとんど使わないスマホを手に持った。少し前まではお金の関係で持っていなかったが、何となく自分でも柄じゃないとは思うが宝くじを一枚だけ買ってみたら、綺麗に当たり、税金で大分持っていかれたけどそれでも貯金に余裕が出来たから持って見たスマホでしばらく適当に暇を潰していると、何か走ってくる音が聞こえた。顔を上げてみると昨日の少女が走って来ていた。逃げてもやはりまだ時間があるので仕方ないと思ってスマホを仕舞いそのままその少女がこちらへとたどり着くのを待った。


「昨日の人!また会った!」


「だから別に僕に構うことは無いからほっておいて良いから、どうだって良いでしょ?他人の生き死になんて、夢見が悪いから言っただけであって別に他意はないならそれで良いじゃんか、それとも僕に思い入れなんかあるんですか?」


「別にそれはないけど……死のうとしてる人を見て見ぬふり出来ないし、てかそもそも昨日は無視してまで帰るなんて酷くない!?」


思うのだか彼女は僕と相成れない性格をしている。恐らくだか正義感が強く、お節介なのだろう。それが僕のような世界に絶望している人間とは全く逆の存在だ。また適当に返答しておこう、と。


「無視は急いでる用事があったんだよ、仕方ないとしてくれ、後死のうとはしてない。死にたくとも死ねないから。勇気がないからだ。だから勘違いでしかない。」


「急いでる風じゃなかった気がするけど……後それは死にたいとは思ってるんだよね?ならそれは全くの関係無い他人でも構うべき人だよ。僕は君の言う通りお節介だからね、それでどういう理由で死にたいと思うようになったの?」


「それは僕の事情であって君に話す必要性はないから。別に関係は無いからこそだ。君が言ったんだろ?それと正直に聞くけど目的は何?何の目的もなく本当にただのお節介でここまでするのはおかしいと思う。狙いがあるんでしょ、合ってる?」


「ね、狙い?……無いよ、うん、無い。で何があったの?こうなったら話して貰うよ?」


変な人だ。てかプライバシー全無視してるし。


「それ以上やったら警察呼ぶよ?」


「いや、え……でも、」


「少しだけ言うと、色々あったんだよ、まあ、それで死にたいと思うようになった。それだけ。でも死ぬ勇気が無いから生きてるだけ。んじゃそろそろ電車の時間だから。それじゃあね。」


「あ、私も同じ電車だから行くよ、良いよね?」


……何なんだこの人は。いくらなんでもお節介、後味が悪いから等という理由での行動範囲を越えてる。さっきの応答も明らか狙いがあると自白しているような嘘の下手さだったし。


「……いくらなんでもおかしいでしょ、何でそこまで僕に構うの?別に君と僕は赤の他人。何度も言うけど僕はお節介を焼いて欲しい何て思ってないから。……ここまで言ってもまだ着いてくるの?なんなら僕が駅への道遠回りして歩くからいいよ。それでどうするの?」


「え…………」


「事実でしょ?赤の他人。何も深い関係は無い。昨日屋上で偶然会っただけであってそれだけ、違う?」


「…………」


「なら僕は行くよ。じゃあね。」


「………………何よ。せっかく……嫌、違うわね。…………そう、違う。……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……面倒だった。正直言って余計な過ぎるお節介だったな、っと……そんなこと考えていないで早く帰ろう。


そうしていつも通りに家に帰っていて、家が近づいて来た時、消防車が家の方向ヘ走り去って言った。ふいに空を見ると大体家のらへんから赤黒い煙が立ち上っていた、


「まさか……無いだろ?」


火元は無い……はずだ、少なくとも家には。しかし、それだけでは安心は出来ない。ひとまずこうしているより走ろうと思い、先ほど全力で走らせた足をもう一度動かし走りたった。。そうして走っていく間に、どんどんとやはり家の辺りだと思い不安感は拭えなくなっていく、更に足を早める。そうしてそこの角を曲がれば家が見えるという所まできて、現実を見ることによる一瞬の恐怖が襲いかかってきて躊躇いを覚えるが、僕はその思いを振り切り、家を見た。すると……







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