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拝啓、最後の夏。  作者: 春霞紫桜
1/1

プロローグ

ーー潮の匂いがする。


何年ぶりの海だろうか。

日差しが、強い。

海が眩しい。

鳥は、ずっと向こうを飛んでいる。


私は、海に来ていた。

平成最後の夏に、人生の折り合いをつけるために。

心の中を、整理するために。


なぜ海か。

それは、わからない。

後々分かるかもしれないし、分からないかもしれない。

自分にわからないことを、伝えることはできないのだから。


水は少し、冷たい。

綺麗な形の貝殻が落ちている。

拾って、太陽に透かすと、波の模様が浮き出てきた。

私はそれを、綺麗だと、そう思ったのだ。


これは、平成最後の夏。

自殺する為に、人生を終わらせるために。

自分の歩んだ道を、立ち止まって振り返る。

そんな、なんでもないような、ただの、日記。


私は、今日、私を終わらせます。


拝啓、平成最後の夏に。




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