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千代と八千代と  作者: 梅宮トム
12/12

11・さあ、試練はこれから

やは!みんな!タクローお兄さんだぞ☆

前回までの話覚えてるかな?(耳をすますポーズ)

※少し間をおき頷くタクロー


だよねぇ、覚えてないよねぇ☆

なんてったって作者自身が登場人物の名前忘れてるくらいだもんな!

ということ前回までのであらすじを説明しちゃうぞ☆


タクローは船酔いで使いもんにならなかった!!

以上☆

さて、ここからどんな展開になるかワクワクのドッキンコだね☆

「おい、タクローや、いつまで寝とるのじゃ?」

じいさんの声で目を覚ます。

「…えっと、ここは?」

状況が飲み込めず思わずじいさんに質問した。

「ほれ、丘じゃ。はよう上がって来い。」

そう言われ寝ぼけまなこで寝床から顔を出す。

外に出ると辺りは日が沈み始め、丁度黄昏時いったところだ。

他の船員はみんな甲板に出て帰り支度を終えていた。


「おお、タクやっと起きたか」

「ふん、やはり使い物にならなかったじゃないか」

「タクちゃん、平気がね?心配すたよ」

「…寝坊助」


「はい、申し訳ございませんでした…」

たぶんこのとき、(´・ω・`)ションボリ←この顔を忠実に再現できてた思う。

「クハハハ、まあ誰でも最初はそんなもんじゃ。漁師になるにあたって誰しもがこの船酔いを経験して慣れていくんじゃし、これから胃が出てくると思うくらい経験出来るから気にするでない」

「…ここからが本番」


「ワーイ、ヤッター(棒読み)」

聞けば、今回はどこまで俺が船酔いに耐えられるかテストも込めた出船だったらしい。

いつもなら出れば最低でも3日以上は海の上とのこと、日帰りでの出船はこういう風に新人を乗せた際に行われるみたいだ。

「あ…すいません、もしかして僕のために漁をしなかった感じですよね?」


一同目をキョトンとさせ、次の瞬間どっと笑いが起きる。

「ほれ、見てみるかの?」

くいっと目配せしたさきに、タッケさんとフクさんがかけより甲板にいくつもある蓋を1つ持ち上げた。

なかを覗いてみるとカジキマグロが何本かぶちこまれていた。

「わぁ…すげぇでかい…」

思わず素に戻り、マジマジと俺の身長(約180センチ)以上のでかさのカジキマグロを見る。

「まあ、だいたい200キロくらいかのぉ。今日はあんまり突けんかったが、今度小僧にも突かせてやるからそのときはしっかりおきとるのじゃぞ」

ニヤニヤと子供のようにじいさんは笑い皮肉を言ってきた。

「あはは…はい、頑張りますぅ…」

「では、明日は少ないがこれを水揚げするから5時頃またここに集合じゃ。解散!!」

そうじいさんが言い、各々帰路についていく。


よし、明日は5時か!俺も帰ろ…って何処に!?

そわそわしながらじいさんと少年…もとい少女を見る。

「クハハハ、見てて飽きんやつじゃのう。ほれ、部屋も余っとるし当分は住み込みで良いぞ。わしが拾ったんじゃからちゃんと面倒見てやるわい」

「あ…ありがとうございますぅ!!」

「…尻尾振ってるのが分かる。…ペットができたみたい」


なんとでも言うがよい、プライドでは飯は食えんのだよ!プライドではね!

開き直った俺は少年…もとい少女の突き刺さる目線に目もくれずじいさんについていきゴマをすった。

このゴマすり動作は俺が社会人時代に会得した俺のなかでも自信を持って提供できる所作の1つだ。

このスピードは、いやらし過ぎず、そして主張し過ぎず、嫌悪感を抱かせない大変ベストなスピードなのだ。

ゴマすり大会とかあったらベスト4入りは確実だろうなとこのスキルを出すたびに思っている。


とまあ、そんなことはどうでもいいのだ。

ここで拾ってもらったのだし、早く船酔いも克服しなければ…

あまりにも役に立たなすぎて捨てられてしまってはもともこもない、早いとこ丁度いいポジションに食い込まなくてはせっかくの就職先がパァだ。


こうしてありがたいことに俺は就職先に続き住む場所も決まった。

世の中何が起きるかわからないものだ。

長文書いてるつもりがものすごく短いですね。。。

気長に書いていきますのでどうぞお付き合いくださいませ。


ひとまず、結果として詳しい仕事内容に触れずにここまできましたが、次回から小出しですが私の経験した漁職の仕事内容とか書いていけたら良いかなと思っております。

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