森の中
こうして私は、カズに達にこっそり魔法を教えてもらうために森の中へ。
案内はロビンにしてもらうことに。
「ロビンはこの合宿に何度も来たことがあるの?」
「ここは学園が良く使っている場所だから。今年もあともう一回来ることになるんじゃないのか?」
「そうなんだ……というか、何人かついてきてるように見えるんだけれど」
そこで私はそう呟いた。
私は現在ミニドラゴンのリーフもつれて森の中の広場に向かっている……らしい。
あまり人目の付かない場所で練習といった話をしていたのだけれど、この調子だとどれくらいついてくるのだろうか?
みんな暇なのかもしれないが、それならば何か森に探しに行けばいいのではと思うが……。
「こんな風に堂々とついてくるのってどうなんだろう?」
「こっそり何かをしないといけないような、後ろめたいことは何もしていないからな。……みんな魔法使いだしそのブレスレットが気になるんじゃないのか? 魔族を倒した時に手に入る魔石を使って作られた国宝級の魔道具だからな」
「え……これってそんなすごいものなの?」
「そうだよ、とある国では勇者が魔王を倒す剣にも使われている貴重なものだ。何とか“魔族”を倒す時に手に入れたりできていることもあるが……この世界の一部の消失とともに“魔族”が消失する場合があるらしい」
「……“魔族”って何だろう、すごく変に聞こえる」
「本当に変だよな。ただ一説によると、この世界は無から生まれて二つになったので、片方に引っ張られるからそう動く……とかなんとか」
ロビンの説明を受けて私は小さく呻いた。
この世界の“バランス”が悪い状態だから元に戻ろうとしている、みたいな感じなのだろうか?
不安定な世界、これが魔法世界なのか?
そう私は思って考えているとそこでカズが、
「電池のプラスとマイナスみたいなものかな? でもそうなると電子はマイナスからプラスに流れて行って……引き付けられる? だから僕たちの方に“魔族”は現れやすくなる?」
「私も含めたこの世界がプラスであり、“魔族”は引き寄せられやすくなる……なんだか磁石みたい」
「そういわれればそうかもしれない。……僕たちの世界のイメージだと、原理はそういった物に近いのかな?」
「うう……何となくだけれど、私達、やっぱり“魔族”と結構戦うことになるのかな。ゆっくりこの世界を楽しんでいってねと私は女神様に言われたはずなんだけれど」
「意味もなく呼ぶとは思えないかな。うん」
「……そうだね」
私はがっくりとしながら頷いた。
そうして歩いていく途中でカズが、
「そういえば嶋本さんは何か特殊能力の使い方で、やってみたいことはあるかな? 新しい必殺技みたいなものを思いついたりしないかな?」
「そんな簡単に思いつかないよ。でも……」
「でも?」
「この斜面ならあれが試せるかな……後で少し試してみてもいいかも」
そういった話をしている間に気づけば私達は、森の中あの広場にやってくる。
結構広い場所で、周りには森などしかなく、ロビンの城の中庭などよりも広い。
そう私はおもってるとロビンが、
「森の中だから一応氷系の魔法で試してくれ」
と、言われたのだった。
評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。




