合宿前日にて
こうしていつものようにその日は学校に向かい授業を受ける。
朝にロビンに話を聞いた範囲では、このミニドラゴンのリーフは合宿に連れて行ってもいいことになった。
粗相のないようにという事と、大量の果実を別に現地で購入することに。
一応は日持ちするリンゴのような果実などもそこそこ持っていくことになっている。
だからこれで大丈夫、そう私は思うことにした。
そしていつものように座学のような授業を受ける。
面白い歴史の話なども聞きながら話を聞いてノートに記入していく。
大量の情報を手に入れつつも私はいつものように授業を終えた。
ミニドラゴンのリーフは、日差しの温かい場所に行って気持ちよさそうにお昼寝である。
たまに後ろの方をうろうろと歩き回り、後ろの方にいる生徒をびくつかせていたりしたが……昨日連れまわしたのもあってか疲れているらしく今日は寝ていることが多いようだった。
そして午後は、明日の合宿の話をするらしい。
というわけで早速お昼休みなので昼食をといった話になる。
ロビンとカズを誘っていつものように食堂でサンドイッチを私達は食べていた。
そこで珍しくロビンが、
「そろそろミオがどこに行ったかのヒントがまたもらえないだろうか」
「……ヒントを出すくらいなら、行先を言うと思う」
私がそう指摘すると、ロビンが呻くように、そうだよなと呟く。
ロビンもだいぶお疲れのようだ。
そう私は思いながらも、
「でももしかしたらこれから……案外、合宿に行ったら具全遭遇といった話もあるかも?」
「その希望的観測だけは持っていよう」
そうロビンが小さく呻くように呟いた。
そしてカズはというと、
「あの地方なら一度行ったことがあるよ、川魚がおいしいんだ」
「そうなんだ。お魚か~」
「あの地域の香草も味付けに使われていて、おすすめだよ。というよりは合宿で食事をするだろうからその時に出るんじゃないかな?」
「そっか~、楽しみかも」
美味しい川魚が食べられるのは魅力的だ。
そう思いながらリーフに幾つかの果実を食べさせる。
美味しそうに食べるこの様子はどこからどう見ても、人畜無害なドラゴンにしか見えない。
やっぱりみんな怖がりすぎだよなと思いながらリーフの頭をなでて、私はまたサンドイッチを食べておいしい昼食を終わらせたのだった。
そして午後の合宿の説明を受けてから、帰宅する。
今日はいろいろな準備があるのだけれど、とりあえず旅行用のカバンを聞いて、私は服などを詰め込む。
貴族令嬢とはいっても、こういった時は普通に支度をするものだ、という方針であるらしい。
その普通は私が考えている物と大分近かったので良かった。
ただしばらく私とリーフが留守にするので、ミオの母が張り切ってしまい、また五着ほど着替えさせられてしまった。
リーフはもうあきらめたようだった。
そして私もこれ以上言ってもどうにもならなそうだったのでそれ以上言うのをやめてしまった。
これは無理そうだ。
あの情熱にはかなわないと私は思う。
そんなこんなでその日は支度などをして時間がつぶれて、気づけば周信新次官だった。
「そろそろ、本物のミオとももう一度遭遇したいな。一体なにをしているんだろう。魔族関係らしいのが何となく気になる……ぐう」
ふと思って私はそう呟き、眠ったのだった。
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