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肉と果物

 こうして私はロビンに町を案内してもらうことになった。

 とはいっても商店街周辺ではあるけれど。

 それでも異世界の町並みは、異国の地にやってきたような感覚を受ける。


 石造りの建物が立ち並ぶその場所。

 窓も特徴的なものであったり、今は昼であるのでついていない街灯に、石造りの道。

 結構整備されているなと思いながら歩いて行った先に商店街が広がっていた。


 幸いにもミニドラゴンのリーフを連れていたが、それほど怖がられなかった。

 何となく犬か何かと間違えられているような気はするが。

 そうして人通りの多い道を私達は歩いていく。


 時間が時間なためか、夕食を購入しに来る人も結構多いようだ。

 お惣菜のお店には次々と人が並んでいる。

 他にも子供が、ちょっとしたおやつのようなものを買って食べながら帰宅しているのが見える。


 私が見た限りではコロッケのようなものだったが、他にもフルーツをさしてチョコレートがついたものなどを手に子供が走り回っている。

 美味しそうと思ってつい見てしまった私だがそこでロビンが、


「どうする? 買い食いしながらだと見て回れる店が減るが、何か食べてみるか?」

「い、いいよ。まずはお店を見てみたいかな。あ……あそこのドレスのお店、ショーウインドーに白いドレスが飾られている」


 私はドレスのお店を見つけて見に行く。

 白くレースがたくさんついた服はとてもきれいだ。

 所々にガラスのビーズが縫い付けられているらしく、日の光を浴びて、朝露のように輝いている。


 繊細なそのレースやなどを私は食い入るように見つめてしまった。

 だって私だって、こういった綺麗なものを見るのは好きだ。

 そう思っているとそこでロビンが、


「それはウェディングドレスの店だぞ」

「え!」

「まあ、ミオも前に食い入るように見ていたからな。あの時は……ミオもこんな風でも女の子なんだなと思った記憶がある」


 とロビンが何かを思い出しながらやさしげにわらった。

 やっぱりロビンは、ミオが大好きなんだなと思っているとそこでカズが、


「嶋本さんもこういった物が好きなんだ。このドレス、よく作られているし、よく似合いそうだね」

「そ、そうかな……え、えっと、次に行こうかな」


 私は何となく恥ずかしくなって、次に行くことにした。









 それから雑貨のお店や、果実を売るお店などを一通り見て回る。

 途中、雑貨のお店で髪留めを一つ購入した。

 小さな花のような細工がつけられた銀色の髪留めだ。


 可愛いのでつい購入したのだ。

 髪につけてみると、カズが似合うと言ってくれた。

 少しうれしい。


 そんなこんなで歩いて行った先は飲食店街にたどり着く。

 屋台のようなものがそこそこ出ていて、謎子の果物を串にさして売っていた。

 異世界の物はどんなものなのかが興味があった私だが、そのお隣では肉を焼いているお店がある。


 牛肉のようなものを香ばしく焼いてたれのようなものをつけている。

 やっぱりお肉の方が……そう、育ち盛りの私は思ってしまう。

 だが、果物もまたおいしそうだ。


「どっちにしよう。肉と果物」

「両方でいいのでは? これくらいなら、まだしばらく歩いていれば夕食までにお腹がすく」


 そうロビンに言われた私は、それもそうかな? と思って、ミニドラゴンのリーフの分、余分に果物を購入したのだった。

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