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職人が本気を出した

 こうしてその日はどうにか、リーフのお着換えタイムをほどほど? にして終わらせたりと私は頑張った。

 別な意味で大変な思いをさせられた気がするが、多分気のせいだと全て思うことにした。

 そしてさらに明日もリーフにはお着換えタイムが待っていることだろう。


「……確かにリーフにああいった格好をさせるのは可愛いと言えば可愛いけれど、う~ん、リーフはあれだけ沢山されると疲れてしまうみたいだし、どうしよう」


 私は疲れ切ってそばのクッションではなく私のベッドにもぐりこんできたリーフの背をなでながら言う。

 すでに気持ちよさそうに寝息を立てているリーフ。

 私になついてくれるのは嬉しいが、


「でも今後どうしよう。こんな風に着替えをさせているとリーフのストレスになりそうだし……毎日の着替えとして一つずつつけていくといった話をしてみようか。うん、そうしよう」


 そう私は決める。

 ストレスでここ周辺に暴れまわられては困る。

 ただでさえ学校では連れて行ってはいいけれど大人しくさせられているのだし……そう私は考えて、明日、ミオの母親にそのことを話そうと決めたのだった。










 次の日、私はミオの母親に直談判して、毎日着飾るのみにすることをお願いした。


「せっかく色々まだまだあるのに……残念だわ」


 そう嘆くのを聞きながら私は、受け入れてもらえてよかったと思う。

 助かったと思いつつ、その日もいつものようにリーフを連れて学園に向かう。

 朝から結構大変だったなと思いつつ私はある事を思いだす。


「今日は私専用魔道具が作れるかどうかだったわね。“魔族”の核のようなものがあるからそれで何とか使える魔法を増やさないと」


 そう私が思って馬車で向かうとそこでいつものようにロビン達が待っているのが見える。

 彼らの前で私は馬車から降りる。


「おはよう、ロビン、カズ」

「おはよう」

「おはよう、嶋本さん」


 二人そろってそう答えるのを聞きながら私は、さっそくロビンに、


「どんな魔法が使えそう?」

「……登録できそうな魔法は四つだそうだ。どういった魔法にする? 同じ系統の物を強いものから弱いものと一通りそろえるか、それとも四つ程度の属性の魔法の中で登録できそうな一番強いものにしておくか」


 それを聞いて私は考える。

 確かに色々な魔法は使えた方がいいけれど、


「私もこれから“魔族”と戦うことになっているんだよね?」

「そうだな」

「……だったら私も強めの魔法が使えた方が、特殊能力チートと組み合わさっていいかもしれない」

「なるほど……だが同系統の力を何段階かの強さで使えるのも使い勝手がいいのでは?」

「それは……」


 そういわれてしまうと確かにその方が使い勝手がよさそうだ。

 その魔道具でほどほどの魔法がつかい時でもその出力で行ける。

 どちらがいいだろうと私が思っているとそこで、


「それは今日中に答えが出せればいい。城にそれを伝えればすぐにできるだろうし。そうそう……せっかくだから今日はこの国の城下町を案内してもいい。一度俺と一緒に城に来てもらって、それから城下町を見に行って、その間に作ってもらい……城に向かうと」

「そんなに早くできるの?」

「……“魔族の魔石”を見せたら、職人が本気を出した」

「そうなのですか……」


 といった話をして私達は、教室に向かったのだった。

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