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そろそろよろしいでしょうか

 それから午後も普通の座学の授業だった。

 その間リーフはどこかに遊びに行こうとするのを、何とか大人しく座らせるのに私は集中する。が、


「リーフ、そっちに行っちゃだめ。興味があるのはわかるけれど、怖がっているから」

「……みぎゃ」

「悲しそうな声で鳴かないの。ほら、こっちに来て」


 小声でそう私はリーフに話しかけてそばの席の人に行かないようにする。

 やはりドラゴンは恐ろしいものという認識でもあるのだろうか?

 真っ青い顔でその席の人は凍り付いていた。


 それを見ながら私は、


「まだリーフの事に皆慣れていないの。だから怖がってリーフをたたいちゃうかもしれない。そうすると、リーフは痛い思いをするし、その人もたたいてしまったと悲しい思いをするでしょう? だから今は大人しくしていてね」

「……みぎゃ」

「そうそう。みんなも慣れてくればリーフ人ついてくれるから大丈夫だよ」

「みぎゃ~」


 といったように、私はミニドラゴンのリーフをなだめて何とか授業を終えた。

 足早に去っていくこのクラスのクラスメイト達に、この人たちはミニドラゴンがそんなに怖いのかと思った。

 

「こんなに可愛いのにね」

「みぎゃ」


 そういって頭をなでると、リーフはそんな風に鳴く。

 先ほど帽子が邪魔だったのかどけてしまったので、今は私が思っていたりする。

 とはいえ……相変わらず普通にペットみたいなことになっているけれど大丈夫だろうか、と私は思いつつリーフを連れてロビン達の所に行く。


「それじゃあ、明日まで職人さんに魔道具関係で聞いておいてほしい。そして、合宿の部屋はひとり部屋にしてほしいけれど……こんなまじかで何とかなるのかな?」

「今の時期はすいているから大丈夫だと思う。むしろこのドラゴンを一緒に連れて行っていいかどうかという話だな」

「……もしかして私、いかなくていい?」

「その場合単位が取れないから、無理だな」


 そういったロビンの言葉に私が動けずにいるとそこで、カズがリーフの顎の下をなでている。

 それもまた気持ちが良かったのか嬉しそうにリーフは鳴いている。

 カズはこういった生き物の扱いに慣れているらしい。


 そう思ってみていた私だけれど、


「そろそろ馬車の時間かな。帰らないと」

「そうか、俺達もだ」


 といった話をして私達は、その日は普通に帰宅したのだった。








 そして家に帰ってきた私は、更に大変な思いをすることになった。

 すでに朝の時点でその話を聞いていたが、本気を出してしまったらしい。

 いろいろな子のリーフの体格にあったペット用のそういった衣装をミオの母親が購入していた。


 それらを次々と着せ替えられていくリーフ。

 レースをあしらうなどがされて、確かにどれも可愛いと言えば可愛いのだけれど、それを着せられたリーフはだんだんに鳴かなくなってきている。

 時々床に倒れているので疲れ散るのかもしれに。

 

 そう私が思ってミオの母親に、


「あの~、そろそろよろしいでしょうか。リーフもつかれているようですから」

「あら本当。そうね、では今日はここまでで」


 といったようにようやくやめてもらえたのだった。

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