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色々した

 こうして朝起きた私は、一緒に寝ていたミニドラゴンのリーフを起こすための戦いが始まってしまった。


「みぎゃ~みぎゃ~」

「布団が暖かくて気持ちいのはわかるけれど、おきるの!」


 といったように、朝のあと五分寝かせてというような戦いから、私はリーフを連れ出し勝利した。

 それから朝食のリンゴなどを食べさせて私も朝食をとる。

 本日の朝食は、謎の白身魚のバター醤油味だった。


 朝からやや日本食が取り入れられた食事。

 懐かしい味で少しうれしかった。

 他にも味噌を使ったスープなども今後作ってみたり、同じような味の調味料の開発も挑戦しようという話になったらしい。


 なんでも新しい商品を作って、事業にするそうだ。

 ミオの母親がやる気を出している。

 私もこの逞しさはみならわないといけないと思った。


 そして外にお出かけするという事で、リーフの首に、青色のリボンと青い宝石をつける。

 もしはぐれてしまっても場所が分かるようにだそうだ。

 また、リーフにはリボンとおそろいの帽子がかぶせられる。


「これにはいったいどのような効果が」

「かぶっていると可愛いでしょ?」


 私の問いかけにミオの母親はそう答えた。

 私はそれ以上考えるのをやめた。

 ちなみに今日は町の方に行ってお洋服を見るついでに、リーフに似合いそうなものを見てくるそうだ。


 ……ドラゴンがペットの犬か猫のような扱いになっている気がした私だけれど、もしかしたならこの世界ではそういうものなのかもしれないと思った。

 そんなこんなで私達は支度を整えて、リーフと一緒に学校に向かったのだった。









 学校の門の前にはすでに、ロビンとカズが待っていた。


「おはよう」

「おはよう。そして……リーフはやけにかわいい飾りがつけられている気がするが……」

「ミオのお母さまが、こうした方が可愛いと。今日も何か飾りを購入してくるそうです」

「そうか。うん……ああ、それとリーフの手続きはしておいたぞ。人畜無害なドラゴンですと言って、ミオが連れてくるといった話などをして……でも渋られたので、色々した」

「いろいろ?」

「いろいろだ」


 そう答えたまま、ロビンはそれ以上は話さない。

 そして他にもお城の魔道具職人に聞いてきてくれるという話だったが、


「あいにく昨日は休暇をとっていて今日にならないと聞けない。明日までには聞いてくる」

「ありがとう」


 といった話をしていると、カズがミニドラゴンのリーフをなでていた。

 リーフはみぎゃ~と嬉しそうに鳴いている。


「この背中のこの辺りをなでると嬉しいみたいだね」

「みぎゃ~」


 といったようにミニドラゴンを手名づけたカズ。

 なかなかのおてなみ、などと私が思いながらさっそく教室に向かっていく。

 学校の校舎の中、廊下を歩いていると、生徒の悲鳴がそこかしこで聞こえる。


 どうやらドラゴンが怖いらしい。


「……こんなところにリーフを連れてきてよかったのかな」

「でも大人しいことが分かればなんとかなるよ、きっと」


 そういってカズが私を慰めてくれたのだった。

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