みたらし団子
こうして予想外にも、懐かしい日本食? を食べられた私。
もしかしてもう口にできないのではという不安があったので、それはそれでよかったように思う。
それにインスタントの食事もあるらしい。
だがそれよりも私が気になるのは、
「やっぱり、そのクラスメイトとは会えないわね。噂ばかり聞くだけみたい」
そう私は呟く。
どうせなら他のクラスメイトとも合流したかったが、以前聞いた話では場所を転々としているらしい。
何かと戦っているようでもあるが……どうなんだろう? と私は思う。
でも食品関係の特殊能力があるのなら、日本食なりなんなり食べたいものは沢山あるし、食生活には困らなそうだ。
もっとそういった能力が良かったなと私が思っているとそこでミオの母親が、
「でもこれらが異世界の料理だとは思わなかったわ。こんなに変わっていておいしいものが存在するなんて知らなかったわ。この卵焼きも美味しいし……それとこのもちもちしたものが気に入ったわ。デザートなのですって?」
そういってミオの母親が指さしたのは、みたらし団子だった。
確かにこういったものはこの世界では見かけたことがない気がするが……お米はあったので後は必要な材料があれば作れるかもしれない。
そう私が考えているとそこでミオの母親が、
「できればこれからも食べたいわ。ミオは作り方を知っているかしら」
「知っているにはしっているのですが、この世界に材料があるかどうか……」
「材料? どんなものが必要なの?」
そう聞かれた私は黙って考えてみる。
この世界で食事をした時に、お米のようなものが出てきたことはあった。
あれは普通のお米だと思うが、このお団子に使うのはおそらく、もち米だろう。
もう少し触感の違う米がこの世界にあるだろうか?
それに関して知らない私は、
「この世界のお米で、もう少し……そうですね、弾力性のある品種はありますか?」
「……確か“モチリア村”のお米がそう言った触感が少し違うと聞いたことがあるわ。普段は麦だからそこまでお米にはこだわっていなかったけれど……それをどうするの?」
「粉にして水でこねて……ものによりますが普通の米の粉を混ぜたりして好みの感じにしたりするらしいですが……ゆでるか蒸しあげて、表面を焼きます。それに、たれをかける形でしょうか」
「なるほど、お米の粉であれは作っているのね。それでその“たれ”はどうやって作るの?」
「とろみをつける素材はこの世界でありますか?」
「後で聞いておくわ。他には?」
「私達の国で使われている“醤油”というものと砂糖、水で作ります。ただその“醤油”が手に入るかどうか……」
私はそう口を濁す。
このせかいにその“醤油”がないとすると似たような味の調味料を探さないといけない。
そう私が思っているとそこでミオの母親が、
「ちょうどよかったわ。変わった調味料も買っておいたの。幾つも! その中に“醤油”も何本かあったわ。……それを使えば作れるのね」
「あ、はい」
そこで、実は醤油も購入していたことが発覚したのだった。
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