よく知っている
ミオの母親が、変わった料理があると言っていた。
この世界でいう料理の中では変わっている部類……どんなゲテモノ料理が出てくるのだろうと私が思っているとそこでロビンが、
「変わった料理……それは興味があります。カズはどうかな」
「面白そうですね」
そう返したカズにロビンが、馬車の人に連絡をしてくると戻っていく。
そして一度馬車の人が城に戻り、ここに戻ってくるらしい。
といった話をして、私達は屋敷の中に戻る。
そこでミオの母親が、
「本当に変わっていておいしかったからぜひみんなで食べたいの。今日はたまたま洋服でも見に行こうかと町の中心街に行ったのだけれど、そこでお祭りがあったの」
「お祭り、ですか?」
私はそう聞き返した。
お祭りと聞くと楽しそうで気になってしまう、と思いながら話を聞いていると、
「そうしたらそこで料理の対決みたいなのが始まってね。変わった服を着た人たちが二つに分かれて料理していたの。後その人のお仲間らしき人が、色々な変わった食材も販売していてね……味見をしたらなかなか美味しいものが多くて色々と買い込んでしまったわ。おかげで洋服を買い損ねてしまった」
「そうなのですか」
「ええ。でもその料理も大量に持ち帰ることができたから、楽しみだわ。あの人たちその勝負が終わったら、何かに追われるように去って行ってしまったから。また来ないかしらね」
そういって楽しそうにミオの母親は言う。
だがそれを聞いていた私は何となく変な感じというかソワソワする気持ちになる。
理由は分からないが何かが引っかかるというかこう……。
自分でもよく分からないが、気になってくる。
そしてここしばらく住んでいるがなれない豪華な雰囲気の廊下を抜けていくと、食事をする場所にやってくる。
そしてその食卓に並べられていたものは……。
「こ、これは……」
「どう? すごく変わっているでしょう? ここにある“うどん”には、温かいスープをかけて、そちらにある“てんぷーら”を乗せるのだそうよ」
ミオの母親がそう説明するが、それを聞きながら私は頭が真っ白になった。
なんでこんな場所で、私は故郷の食事を目撃することになったのか。
変わった食事だと言っていたが私にとっては非常になじみがあるものばかりだ。
他にも牛丼のようなものや、みたらし団子なども沢山机に並べられている。
何か私は夢でも見ているのだろうか?
しかも端の方にはラーメンのようなものや餃子だってあるし。
これは日本食と言っていいものなのかというのも一部混ざっているのが、とても日常的な感じがする。
そう私が立ち尽くしているとそこでカズが、
「どうやらクラスメイトが近くに来たみたいだ」
「そうなの?」
「ああ、確かそこらじゅうで料理を作ったり販売したり調味料も売りさばいていたはずだから。それを資金源にしているらしい」
「そうなんだ」
といった話を聞き、カズはミオの母親に他にその人たちの何か話はないか聞く。
けれどそれ以上の情報はなく、
「せいぜい調味料や食品を買ったといった話ができるくらいね」
と言われてしまったのだった。
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