表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/74

お土産

 こうして私は、魔族を倒した時に得られる魔石を手に入れた。

 魔力の結晶である魔石を手に入れたけれど、これを使うときってどんな時なのだろうと私は思った。

 そうなると魔族との戦闘の時のような、という気がしなくもない。


 とはいえ、現れた魔族はこのように倒せたので問題はないだろうけれど、


「二回も出たら怖いわね」


 私の言葉にロビンが、二回出た場所はその後ほぼ出ていないから、逆に安全だと答える。

 そしてそのあたりの話も村人にロビンの方から説明をするらしい。

 ただその時、更に安心感を与えるために、カズという異世界人の話も付け加えるそうだが。


「こういった物を払拭するために、安心させる要素があるといいからな。……不安ほど面倒なものはない。そこに付け込んで、大規模な反乱がおこる、といったことも過去にはあるし……出来る限りその芽は摘んでおかないと」


 ロビンがそう呟いていた。

 それから村の方へと徒歩で戻り、そこで集まっていた学校の生徒や村人たちにロビン達が説明。

 それらは全部お任せでいいだろうと私が思っているとそこで、


「それで、ミオも一緒にいたみたいだけれど、手伝ったのかしら?」


 そうレイナに言われて私は……この人まだ違和感に気づいていないのか、と思った。

 だが気づかれても困るので、私は微力ながらお手伝いさせていただきました、レイナさんに教えていただいた魔法もとても役に立ちました、といった話をすると、


「ま、まあ、役に立ってよかったですわね」


 と言って、恥ずかしくなったのかその場からお供の人たちを連れて逃げて行ってしまった。

 レイナは意外に恥ずかしがり屋であるらしい。

 これってライバルキャラのツンデレという、物語内では美味しいキャラになるな~と私は思いはした。


 だが真面目であるらしい彼女が、私が偽物だと気づいたならどうなるのだろう?

 まじめであるがゆえに融通が利かないかもしれない。

 そもそも、だましていたのね! と怒るかもしれない。


「……もしかして、一番気づかれてはいけない相手なのでは」


 私はひとり呟いて、頷いた。

 うん、ありそう、絶対に気づかれないように頑張ろう……そう心に固く誓った。

 そこで、とりあえず今日の魔法演習は中止だから、この周辺を観光してから帰ることになったのだった。











 とりあえず観光という名目で私とロビン、カズは周辺の店に行くことになったが、


「異世界人の兄ちゃんか、これはサービスだ」


 と言って、クリームの沢山乗ったパンのようなものが渡されたりした。

 白いクリームの中にはカスタードクリームと、阿kじゃいいイチゴのような果実が入っている。

 酸味のあるみずみずしい果実とくりーみが口の中で溶け合ってとても美味しい。


 この村では村人たちに人気の高い食べ物なのだそうだ。

 これを無料でくれたのは、魔族を倒した英雄なので、といった理由であるらしい。

 この世界の人たちにとって魔族は敵であると同時に、私たちはそれと戦える特殊能力チートを持った異世界人という希望でもある。


 責任は重大だと思いながら私は、お土産に何を買っていこうか迷う。

 結局、ここの地方で採れる“ララビの実”という白い果肉を干したものに、チョコレートをかけたものを試食して、購入する。

 味は私達の世界の“マンゴー”に近い味で、チョコレートによく合う。


 それを購入した私達は時間が来たので、集合場所に集まったのだった。


評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ