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魔族の欠片

 現れた“魔族”は相変わらず、初めて出会った時と同じように邪悪さを感じる。

 でも、あそこの館の地下で、出会ってしまったその“魔族”はもっと悪意に満ちていたきがする。

 凶悪なおぞけを感じた記憶があると思ってるとそこでカズが変身しておきながら、


「……こちらの方で戦闘したときよりは弱くなっている気がするな」

「そうなんだ。とりあえずは……周りに被害が出ないうちに“重力変換(グラビティ・エンド)”を行って、動けなくする」


 そういうと同時に黒い人型に靄が集まって、宙に浮いた状態でいる。

 人の形をしているが、マネキンのように目や口がない。

 不気味な人間を模した怪物、無貌の存在。


 気色悪さを感じながらも、攻撃しやすいように他の場所に行かないよう力を使う。

 その場にとどめておくように。

 そうしていると、この“魔族”の顔の部分がこちらの方を見た。

 

 まるでその目のない部分に本当に目があって、こちらを視認しているように感じる。

 それとも、本当にここに私たちがいる“理解”しているのだろうか?

 そう警戒しているとそこで私の横にいたカズの姿が消えた。


 気づけばその黒い“魔族”の眼前に迫っていて手を突き出し、大量の氷の刃が現れる。

 “魔族”は、叫び声をあげずに消え去った。

 一瞬にして勝敗を決したその戦いを私は見送り、特殊能力チートを解除する。


 意外にあっけなかったと思うと同時に、こんな場所にも突然現れるのかと私が思っているとそこで変身をといたカズが私の方に来て、


「以前のものよりも弱かったかな。出現地点は近いけれどここではなかったし。でも、こんな近くに再度“魔族”が現れるとは思わなかったかな。あ、嶋本さんが押さえておいてくれたので倒しやすかったかな、ありがとう」

「いえ、お役に立てて良かったです。でも、近くで二つも“魔族”が出ることってよくあるのですか?」

「僕が知っている範囲ではないかな。そういったことはロビンの方が詳しいかもしれない」


 そういわれたのでロビンの方を見ると少し考えたように黙ってからロビンが、


「確かに今までそういった事例もある。大抵二度目の場合は、弱体化している場合が多いが」

「弱体化……“魔族”を形成する何かが、前の段階でほとんど使われていて、少なくなっていたりするのかな?」


 私の推測にロビンは、


「それはあるかもしれない。ただ、未だに“魔族”がどうやって出現するのか分かっていないんだよな」

「そうなんだ……あれ?」


 そこで私は“魔族”が何かを落としていったのに気づく。

 なんだこれと思ってみているとそれをカズが拾って、


「魔族の魔石か。強力な力があるはず」

「え! そんなもの落としていたの?」

「この前の戦闘でも落としていたから僕が預かっていたけれど……そっか、気づいていいなかったんだ」

「う、うう……」

「でも戦闘だとそちらにばかり意識がいってしまうから気づきにくいかもしれないね。それは仕方がないよ。……だったらこれは嶋本さんに渡しておいた方がいいかな。何かの役に立つかもしれないし。いいかな、ロビン」


 そうカズが聞くと、ロビンが頷いたのだった。

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