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まさか

 今度の演習のために新しく魔法を覚えなければならなくなりそうだ。

 そう思うとこの前の昼休みの件や、決闘の話を思い出し手渡しは憂鬱になる。

 どうしろというのだ。


 私は異世界人でそんな簡単に魔法なんて覚えられない。

 何かいい方法はないだろうかと思いながら私は授業を受ける。

 とりあえずは、見よう見まねでノートをとり、内容を聞いていく。


 今日は魔法史の授業であるらしい。

 いついつにどこどこで大きな戦いがあった、国としては重要な政策が、この時大きな事件が起こり、魔族の攻撃が……といった話がされている。

 しかも関わった異世界人の話も幾つかされた。


 魔法世界での異世界人の重要性と、“魔族”といったものの危険性を私は知る。

 ただこの“魔族”というものは、やはり、“意思”というものがやや弱く、“現象”といった方がいいかもしれない。

 そういった存在そのものが相反する、不気味なものが“魔族”であるらしい。


 今回はどうにかなったが、あれと次に遭遇した時のことを考えると、私も何らかの対抗手段を手に入れた方がいいかもしれない。

 そう思いながら授業を一コマ聞いて、次の時間は図書館の本で、興味のある分野の本のレポート提出だそうだ。

 ちなみに午後は、明日の魔法演習の説明会であるらしい。


 その説明会は短く早めに終わるため、そのあとで魔法の練習をしようとロビンは言っていた。

 ちなみにカズも一緒に来るらしい。

 それを思い出しながら私はカズの方を見ると、大人しく授業を受けている。


 異世界人ですと堂々と紹介された彼だが、“魔王”を倒すためではなく、補助として呼ばれたようだと話したりしていた。

 実際に何人か“魔族”を倒したような話をしていて、それは好評だったようだ。

 しかも図書館へと私とロビンと一緒に移動しようとする間も、異世界人への好奇心からか周りに囲まれて質問攻めにあっている。


 異世界人だとこんな待遇なのか~、と私は思いつつ、私もこういった扱いがされたかったと思う。

 だが嘆いても仕方がないので、歩きが遅れているカズに、


「カズ、早くしないと置いてくよ~」


 と声をかけた。

 するとその周りにいた生徒たちが沈黙して、カズを見て、次に私を見て『まさか』というような目で私の方を何か気づいたらしく見た。

 私は焦る。


 確かに、異世界人であるカズとの関係は、これまでのミオの物とは違うかもしれないし、そもそも親しそうにしないかもしれない。

 だが、この世界でようやく会えたクラスメイト相手では、そのような態度をとってしまうのも仕方がないと思う。

 だから私は気づかなかったふりをする。


 あの人たちも、何も聞いてこなかったので。

 そして図書室では私は、ミニドラゴンのリーフ関係の情報を調べる。

 お世話をする関係でそうなるそうだ。


 ロビン達は、“魔族”に関する資料を集めるらしい。

 これから異世界人がいることもあり、何らかの接触があるかもしれないからだそうだ。

 ただその言い方だと、


「異世界人がいると現れるの?」

「“魔族”が出そうな場所に異世界人は放り込まれるといった話がある」


 とロビンが答え、それはどこ情報なのか聞くと、女神さまからと、そう聞かされたのだった。



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