みぎゃぎゃ
こうしてその日は夕食を食べ、私は死んだように眠った。
夢すら見ないような深い眠り。
次の日、ようやくゆっくりできそうなその休日の朝に私は、ベッドに転がりながら冷静に考えていた。
「夢すら見ない、か」
一言ぼんやり呟く。
こういうところでこう、女神様ももう少し特殊能力やこの世界について説明してくれてもいいような気がするがそういった物はまるでないようだ。
「もうちょっとこう……でも大変なことをするのは私ではなく別の人みたいなことを言っていて、異世界で楽しんでいてね~、みたいに言われた気がする。だからこんな身代わりみたいなことをやっているのかな」
なぜか私にとてもよく似たミオという名前も同じの令嬢と遭遇して、彼女の身代わりをさせられてしまった。
なんで私が、という気持ちがあると共に、安全な場所を手に入れたはず。
だったのだけれど、安全と言っても衣食住が手に入っただけで、足しあ学園ではいきなり戦闘をさせられて、次は変な地下ダンジョンに潜り婚約破棄書を手に入れたかと思うと、
「“魔族”なんて見た瞬間恐怖を覚えるものに遭遇するし。何なんだろう、アレ」
いまさらながら思い出して体が震える。
そんな恐ろしい存在に感じた。
恐怖に打ち震える私は深く深呼吸して息を吐く。
大丈夫、大丈夫。
これからもそう幾つもあんなのと遭遇するかは分からない。
それに、今はカズだっている……けれど。
「そういえばカズ、“魔族”を何体も倒していたような話をしていたような。そんなに沢山現れるのかな? 早く元の世界に戻りたいかも」
そう私は呟いて、他の人達は大丈夫だろうか? また再開できるだろうか? と思って、カズとも出会えたし、風の噂でも情報が集まっているのだからいずれ会えるのだろうと思う。
そう期待する。
「うん、大丈夫、そして私も元の世界にきっと帰ってみせる。でもあのミニドラゴンのリーフはどうしよう。私になついているようだし」
そう思って私は悩んだが、その時はその時と思うことにした。
後はあのリーフをどうやって世話すればいいのかも考えないといけなくて、他には。
「次はミオがどこに行ったかかな。本当に何をやっているんだろう。それも探さないといけないんだ」
やることが沢山ありすぎてどうしようと私は思ってから、ベッドに入リ二度寝することに。
そう思ってもぞもぞしていると、
「みぎゃああああ」
部屋の扉が開いて何かが飛び込んでくる。
反射的に私は飛び起きた。
「リーフ?」
「みおぎゃ~」
「お腹が空いたの?」
「みぎゃぎゃ~」
どうやらお腹が空いてしまったらしい。
だから暴れだす前にと思って私はベッドから起き上がり、着替える。
それからリーフの食事と私の食事を頼む。
本日の焼き立てのパンは中々温かくて美味しかった。
他にも謎の肉や卵などを焼いたもの、サラダなどを食べて、リーフには林檎のような果実を提供する。
それから私はリーフの散歩も兼ねて、この家の庭を歩き始めたのだった。
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