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百年に一度の魔法使いレベルの才能

 こうして、ロビンに魔法を教えてもらう事に。

 それから現れた魔物、蛇のような物や蝙蝠のような物をロビンが氷の魔法や水の魔法、雷の魔法等々、多彩な魔法で撃退していくのを見た。

 そして私はというと、見た魔法を再現するために頑張っていた。


 もちろん私の特殊能力チート、“重力変換(グラビティ・エンド)”を使用して、地面に縫いとめてからだ。

 一度は、その高重力空間を根性で魔物が走り抜けようとしていたけれど、更に抗重力空間を追加したら何とかなった。

 そして動けなくなった魔物相手に魔法攻撃する。

 

 今回は一度も失敗しない。

 しかも呪文が一回で覚えられる。

 その奇妙さを感じながらも私は、


特殊能力チートを使ったから、この魔法がすぐに覚えられる効果が発動したのかな」

「そうかもしれない。“ステータス・オープン”だったか、あれの時はそこまでではなかったから、特殊能力チートが原因だろうな」

「そうなんだ。なんとなく魔法が“馴染みやすい”気がして」

「……もう一人のミオみたいなことを言うんだな。……ひょっとして、魔力に対する“適正”みたいなものがあるのか? だとしたらすぐに覚えられるのも納得だな」

「? そういった事はよくあるの?」

「いや、ない、百年に一度の魔法使いレベルの才能だ。こっちのミオはダメなのかと思っていたが、そんな才能が」


 さりげなく、私へのロビンの評価が発覚した。

 酷すぎる、そう思いつつもこの才能は魔法のない私達の世界では発現しなかったのだと思うとそれはそれで。

 だが、


「女神様の祝福かもしれないんじゃなかったっけ」

「どちらにしても証明は出来ないだろうな。特殊能力チートが無くなればミオの本当の能力かどうかわかるとは思うが」

「そんな更にハードモードになった異世界トリップは嫌だし」


 ただでさえ、ここに連れてこられて一人でいたがために訳が分からなくなっているのに付け込まれて、自称“悪役令嬢”の身代わりをさせられているのだ。

 しかも魔法なん手初心者だというのに、魔法の達人らしい人物との入れ替わりとか……ああ、ハードモードだ、そう私は自分の不運を嘆いた。

 さらに付け加えるなら、その婚約破棄の紙を探して私はロビンに連れられてこんなダンジョンで魔物と戦っている。


 本当なら今頃修学旅行先でバーベキューでもしていたのか、森の中の満天の星空を部屋から見上げていたのか……。

 普通って退屈だと思っていたけれど最高でした、そう私が今は亡き平穏に思いをはせていた所で、


ぼきっ


 何かを踏んだ。

 音とともに感触がした、だからな違いない。

 このパターンは、“罠”だ。

 そこでロビンが、


「ミオ、罠が起動した」

「わ、分かってるよ、この罠はどんな罠だろう」

「槍などが降ってくる気配がなく、ここが坂道だった場合、どんな罠が想定できるだろうな」

 

 そう言ってロビンが走り出したので私も走りながら考える。

 先ほどから背後で大きなものが、転がるような音が聞こえている。

 

ゴロゴロゴロ


 小さな小石を踏みつぶして風を切る音。

 それは段々に大きく、そして何かを踏みつぶす音の間隔も短くなっているように感じる。

 走っている時に振り向くと、速度が落ちるが私は振り向かずにはいられなかった。


 そしてみた瞬間、私は涙目になる。


「いやぁあああああああ」

「ミオ悲鳴を上げる前に何とかする方法を考えろ!」

「だ、だってあんな道一杯の岩! それが転がって」

「途中で避けられるような場所があればいいが、そこまで俺達が持つか?」

「だったら壊す、壊せる? 魔法で!」

「呪文を唱える時間で追いつかれそうだな」

「いやぁあああああ」


 私は悲鳴しか上げられなかった。

 だってあまりにも巨大な岩で、岩で、岩で。

 未知の危機に対する恐怖で私は何も考えられない。


 だって私は一般人です!

 そこでロビンがため息をついて、


「ミオの特殊能力チートで何とかならないか?」

「! やってみる!」


 私は、ロビンの言葉をヒントに瞬時に考えて振り向き、目前に迫った岩に向かって私は、


「“重力変換(グラビティ・エンド)”」


 特殊能力チートを使用したのだった。


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