50話
暗めです
48話
光速を音速に変更しました。
ブラックホールを重力球に変更しました。
バッド
俺の名前はバッド・フレーザー。真紅の牙の副団長様だ。好きな物は女と金、殺戮だ。
今回、団長からの命令はクレハという小娘の入手と目撃者である村の完全な排除だ。だから、ヘイゼルと連絡を取りながら全員で集まっていた。そこに突如として穴が空いた。そこから黒衣を身にまとった女性が現われた。その女性は直ぐに縮んで小さな妖精の姿になった。
「皆様、準備は出来てやがりますか?」
「ああ、者共、暴れる準備はいいよなっ!!」
「「「おうよっ!!」」」
「早く殺してえっ!!!」
「俺は女だっ!!」
「「問題無い」」
俺達、真紅の牙には二つの構成員が居る。訓練施設を出た諜報や暗殺を教え込まれた奴と力が認められているが、残虐性など精神的に危険な奴らだ。今回のような村を丸事消すのには後者が都合が良いし、痕跡を消すためにも前者の連中も連れて行く。
「では、さっさと通りやがれです。ああ、部屋に居る女の子は目的の子なので手を出しやがらったら、タダじゃすまないので気をつけるとよろしいのでありやがります」
「聞いた通りだ。女は拘束具で縛ったら放置し、先に村人を片付ける。若い女は生かして捕えろ。男は好きにしろ。では、行け」
俺の指示に従って、完全武装の男達が次々とヘイゼルの妖精が作ったゲートを通って行く。
「第二陣は防壁の入口に転送してやるのであります」
そして、最後に俺もゲートを潜ってあちら側に移動する。すると直ぐに怒声と悲鳴が鳴り響く心地よい場所へと到着した。
俺達第二陣が到着したのは防衛施設の唯一の入口だ。10程を防壁の上へと送って始末させる。残り30人を入口の防衛にあたらせる。先に送り出した第一陣20人が背後から虐殺しているので、こちらに逃げてくる連中を狩る。俺達は全員が全員、即効性の麻痺毒を塗った装備を使っているのでかするだけで簡単に始末出来る。
一時間も経たずに村の男達と年齢の高い女を殺し、餓鬼共は捕らえてある。中には生かしてある男も居る。
まったくもって簡単な仕事だ。コールドウルフと人化させたオーガを連れていたアイツが何故失敗したのか、理解に苦しむ。
「副団長、準備できやした」
「おう」
俺達は広い広場にかがり火を焚き、裸にひん剥いて拘束した女達を打ち込んだ木の棒に吊るしたり、犯しやすい状態で置いておく。クレハという少女も木の杭に縛り付けて置いた。こいつの首には禁止の目印として、木の看板をぶら下げてあるが。
「さて、パーティーだ。思う存分飲んで犯せ!」
「イヤッッホォォォオオォオウー!!」
泣き喚く女達を手足を切り落として傷口を焼いて止血した男達の目の前で犯してやる。女や男達の絶望の悲鳴や怒声。子供の泣き叫ぶ声は最高だ。中には子供の女を犯している奴もいる。餓鬼も女も売り払うが、顔が悪い奴は二束三文にしかならないから殺しても問題ない。
「さて、俺もたっぷりと楽しむか」
俺も捕らえていた女達の元へと向かう。
「やれやれ、屑共でやがりますね。ですが、主を呼び出す為の負のエネルギーは着実に溜まっているのでやがります」
女性の悲鳴や男の声。そして、何よりも生臭い、昔に嗅いだことのある臭くて気持ち悪い臭いで意識が覚醒していく。
そして、開いた目に映し出されたのは、村の多数の女性が男達に犯され、ボロボロにされて虚ろな目をしている姿だった。その中にはシェアーさんや妊娠しているライサさんの姿まで有った。
ネットに落ちている画像やPCゲームで良く見かける映像だが、それが現実に行われている事に俺は信じられなかった。男の時は特に何も感じなかった。強いて言うなら、可哀想だなぐらいだった。だが、それが女になって現実となり、ましてや犯されているのが知り合いとなると変化は激変だった。
「うっ…………ごほっ」
俺は脳が理解すると急激に気持ち悪くなり、嘔吐してしまう。手で口を押さえようとするが、縛られているようで身体が動かない。
「おっ、お姫様が起きたようだぞ!!」
俺に気付いた男の声で、全員がこちらに注目してくる。獣欲に激った気持ち悪い目を俺に向けてくる。それだけで恐怖が襲いかかってきて、身体を震わせる。ましてや、視線で理解したが、俺は今、他の女性と同じように裸にされていた。
必死に逃げようと身体を動かすが、逃げられない。
「おいおい、落ち着けよ。お前は犯さねえよ」
混乱している俺はその言葉に安心してしまう。
その言葉が嘘だと理解できているのに。
「ほっ、本当…………?」
「ああ、本当だ。お前は伯爵様が御所望だからな。だから、お前は犯さねえよ」
その言葉で色々と繋がってくる。
「まっ、まさか…………アタシを捕らえる為だけにこんな事をしたのかっ!!」
「そうだ。てめぇが孤児院からさっさと抜け出したから俺達が派遣されたんだよ。お前が居る村ごと消せってな。だから、これはお前のせいだ。大人しく孤児院に居て、伯爵様の玩具になれば良かったんだよ」
「あっ、アタシのせい…………」
心の中に後悔や絶望という感情が生まれてくる。俺が居たから…………俺のせいでアデール村はこいつ等に襲われた…………こんな事になるとは思っていなかった。精々、襲撃を掛けてくるぐらいだと思った。だから、普通なら要らないここまでの防衛施設を作ったんだ。それがたかが俺の為だけに村ごと滅ぼすなんて…………そんなの経済的観念から見ても、税収が減ってマイナスでしかないじゃないか。
「なっ、何で他の人を殺したんだ…………? アタシ一人を狙えばいいじゃないか…………」
「簡単だ。お前が逃げないようにする為の見せしめだな。それと、伯爵様からしたら平民の命なんて蟻と一緒なんだよ」
「馬鹿じゃないの!!」
「さぁな。俺達に貴族様のやる事なんてわかりゃしねえよ」
ああ、そうか…………馬鹿なのか、どうしようもない程の馬鹿なんだ。まさかここまで愚かな奴だなんて…………読み間違えた。
よく考えたら、俺やレティシア基準で考えていた。日本の教育を受けたのを基準にして、ある程度まで引き下げて考えた。単体で化け物みたいなのが居る世界なのだから、襲って来る連中も騎士やそれに近い連中だと思ってた。この世界ってそこまで馬鹿が多いのか。
「おい、何を話している?」
「すいやせん」
声がした方を見ると、ぐったりした女性を犯しながら近づいて来る男がいた。
「起きたのか」
「っ!!」
男を睨みつけると、男はニヤリと笑って犯していた女性の顔を上げさせる。
その女性は俺の顔を確認すると掴みかかってきた。
「…………くっ、クレハ…………あっ、貴女の、あがぁ、せいで…………フリオがぁ、あっ、私達の赤ちゃんが…………返して、返してよぉっ!!」
その女性はライサさんだった。俺は憎しみの篭った瞳で知り合いに見詰められ、罵詈雑言を泣きながら言われる。しかも、ライサさんは今も男に犯されながら。
「…………うぁ…………ぁっ、あぁ…………」
「はははははははっ!!」
男の笑い声に、村の人達から向けられる憎しみと憎悪の視線。
「うぁあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっ!!!!!」
俺はそれに耐え切れず、俺自身も絶望に包まれて俺の何かが壊れ、憎悪や負の感情が埋め尽くしていく。
【ティルヴィングの封印開放条件、絶望を知るをクリアしました。これより、ティルヴィングの力が開放可能です。開放しますか?】
俺は目の前に現われたはいといいえの選択肢から即座にはいを選択した。




