スミレ in パラレルワールド
科学者というのは、基本的には、短気な生物なのかもしれない。
彼らの短気な面が、とくに露骨に出てしまうのは、食べ物に関してのようだ。
スミレは、高梨教授の取材をしてみてそのことに気づいてしまった。
* *
スミレは、高梨教授のファンで、あった。高梨教授にはたしかに、良くない噂や、いろんな噂があるのだが、今度取材の許可が降りたとき素直に喜んだ。
高梨教授というのは、パラレルワールドの存在を予言した非常に優秀な科学者でアル。歴史に残る大業績を成し遂げた科学者というものに触れるチャンスであった。
――高梨教授は、本当に誤解されている。
スミレは、高梨教授について、つねづねそう思っていた。
見事な業績を上げているのに、高梨教授は、出世コースを外され、わずかな研究費をあてがわれ、粗末な大学で、おんぼろ研究室で、封じ込められた状態になっている。基本的に弱いものの味方でもあるスミレは、こんな状況を許せなかった。
しかし、スミレが高梨教授に実際に会ってみての感想は、なかなか複雑なものであった。
――タイミングが少し悪かったのかも
スミレは思った。
「出前どうなった? いつになったら持ってくるの、遅過ぎじゃない?」
――なんていやなやつ!
高梨教授のものの言い方は、奴隷に対するような横柄さがあって、とても気にかかった。そもそも、わたしは、取材にきた記者なのであって、食堂の注文とりではないのだ。
「さあ~?」
スミレは、高梨教授に、反発を感じてこうこたえた。
短気なスミレは、高梨教授に一発お見舞いしたくなった。スミレは、高梨教授に、失望してしまったのだ。
それを察したのか、助手の高田君がスミレを手招きして呼んで、愚痴を言った。
「研究に没頭して、寝食を忘れるっていうけど、食については、絶対に忘れないのですよ。毎年、秋。ちょうど今の時期。教授のばあいには、食がないとなにもかも始まらないのです。だから、出前を注文する(たのむ)ときにもくれぐれも遅れないようにと言っておいたのです。とても、大事なときなんです。まもなく、あれがやってくるのです。そう、スミレさんにだけは、ホントのこと言いますと、バラレルワールドとの接触がすでに始まりつつあるのです」
スミレは、驚いた。
「えーーーーっ!パラレルワールドとの接触って、私たちが100億年くらい生きてないと体験できないロマンチィーークな現象じゃないの?」
「そういう計算をする科学者もたしかにいるにはいるのですが......高梨教授の計算によると、われわれは、人にもよりますけど、だいたい年に二回、南半球と北半球の秋の時期に起こります。パラレルワールドとの接触が発生するのです」
「えーーーつ?! たしか、パラレルワールドって、ドラゴンがいて、人間たちを食べてしまうんですよね。だったら、急いで逃げないとまずいのではないのでしょうか」
「ほら、すでに町のほうではとんでもない事態になっているようですよ」
――そんなことあるはずないよ?!
スミレは、思った。スミレは町の方をみた。研究所の窓は、町の方に面していた。
そういえば、町からは、あちこちから黒煙が上がっている。建物が崩れ落ち、土煙りが町を覆っている。
土煙り煙のなかから、ドラゴンが現れた。遠めにも、ドラゴンの口には、なん人も人間をくわえ込んで、逃がさないようにしている。ドラゴンたちは、逃げ惑う人間たちを前足で器用に捕まえては、口の中に放り込んでいく。口の中から、逃れようとするものもいるが、前足で、押し込み、飲み込んでしまう。
――大変! 逃げなきゃ!
「先生! ドラゴンが現れたということは、われわれは、パラレルワールドのあの仮説が現実となって私たちの前に出現したということでしょうか」
スミレは、駆け出した。高田君は、スミレを止めた。
「スミレさん、どこに逃げようと言うのです。町の四方は、ドラゴンたちに包囲されています。私たちには助かる道は残されてはいないのです。町の人たちがみんな食べられてしまうまでは、まだ、時間があります。ドラゴンたちは、そのあとでこちらにやってくるはずです。それまでに、データを取る手伝いをしてください」
ドラゴンのデータを集めることによって、世界から飢餓を撲滅し、戦争をなくし、そして、永久の平和を人類は手にする。そういう記事をスミレはどこかで読んだことがあった。
――人類のために、私の命の一つや二つ、捧げてあげようじゃない!
スミレは、決心した。それを高田君に伝えた。高田君はよろこんでくれるだろう。そう思ったが、高田君の渋い表情は、変わらなかった。
高梨教授の苛立ちのために、高田君は、大事なデータを取りのがしてしまうのを恐れていたのだ。
「人類の平和のために、データーをとろうとしているものが、ほんのちょっとの飢えのためにいらいらしているのは、好ましい状態ではないのです」
「でも、もうじき、出前が届くわけだし、人類の未来は明るいと思う」
スミレは言った。
「そうですね。スミレさん。今回こそは、上手くやり遂げたいですよね」
高田君は、コンピュータの前に座ると中断していた作業を再び開始した。
――パラレルワールドとは、どういうものなのか。まもまく、筋の通った説明さえも見つかるかもしれないぞ~っ。
スミレは、絶望的な状況にもかかわらず勝手にわくわくしていた。
その時だった。高田君のおなかがクーと音を立てた。
――まずい! 高田君まで、おなかを空かせはじめている。こんなんじゃ、良いデータが取れないよ~。
高田君のおなかの音に反応して、高梨教授が、叫んだ。
「出前がやってきたのか?」
「さあ……」
「さあ、じゃないよ!こっちは、ずいぶんと、お腹が減っている!こんな状態じゃ、パラレルワールドが出現したとしても、いいデータはとれんぞ」
「催促してみますか? わたしも、おなかすいてるし!」
スミレも、一緒にカツカレーを注文していた。
「いいよ!もう少し我慢してみる。」
高梨教授は、穏やかに答えたが、その眼差しは、怒りに燃えていた。高梨教授は、すっかりつむじを曲げてしまった。
――先生が、爆発してしまう前に催促しなくちゃ!
スミレは、電話した。
「『伊呂波亭』が出ました。けど、先生直接話してみますか?」
「おい! 俺のカツ丼、早くもってこいよ! でないと、……」
高梨教授は、携帯を乱暴にわたしから取り上げると、電話口に怒鳴りつけた。
高梨教授をよく知る研究所員は、思ったのである。確かに、この段階まで、高梨教授が持ったのが、奇跡というべきである。空腹のお腹を抑え、必死に作業に没頭する高梨教授の姿は鬼気迫るものがあった。
この大事なときに、高梨教授に何かあってはならない。研究室の人たちが、恐れていた。しかし、そのことは、確実に起こりはじめていた。
高梨教授の小刻みに震え始めた。高梨教授の異変た。高梨教授の空腹が、限度を超え、凶暴な力となって、高梨教授を支配し別人格に変えてしまったのか。
ドカーーン!!
突如現れた、ドラゴン群の口からは、これまでに見られなかった強力な火炎が発せられた。学園都市の一角が炎に包まれた。
――これが年貢の納め時とかいうやつかしら?
スミレは、丸焼きになった自分の姿が頭に浮かんだ。
「恐らく、伊呂波亭もやられてしまったのでしょう」
高田君がとなりでつぶやいた。
そして、高田君が固まってしまった。
* *
ところで、唐突ではあるが、スミレの頭の中の何かがリセットされた。ささやかな疑問が自分の頭の中に、芽生えてくるのを感じた。
――えーと、よく言うけど『パラレルワールド』ってどんなものなのかしらね~
スミレは、算数とか苦手だったので、難しい理論とかは、極力避ける人生を送っていた。
しかし、スミレは、ゲームやSFなどで、『パラレルワールド』や『異界』などという言葉にはなじみがあった。
しかし、スミレは、望んでもいないし、何か悪いことをしたというわけでもないのに、『パラレル・ワールド』とかいうところに飛ばされたらしいということが、どうにも納得できなかった。
スミレには、午後にも、明日にも予定がたくさん入っていた。
第一、こんなところで、油売っていたんでは、会社で怒られてしまう。
――しかも、第一、元の世界の私ったら、今日のお仕事うまくやれているかしら、昨晩、少し酔っ払ってたから、ひょっとしたら、目覚ましかけ忘れたかも!!
スミレは、元の世界のスミレのことが心配になってきた。スミレは、パラレルワールドと元の世界、二つの世界のことを心配しなければならないいまの立場って、とっても、損な立場だと思った。
* *
わき道にちょっと逸れてしまった。これまでの話を、少し整理してみよう。
スミレの取材中、想定外の出来事が起こってしまった。われわれの世界が、パラレルワールドと接触したのだ。
これは、高梨教授によって予言されていたことであった。
私たちすべての人間のもう一つの自分が、暮らすもう一つの世界パラレルワールド。
――これが限界だ!
白紙の小切手を握りしめた高田君が、研究室を飛び出していった。高田君には、出前の到着を待っている余裕はなかった。彼には、故郷に苦労して育ててくれた両親がいた。高田君には、そのことだけが気がかりであった。
白紙の小切手は、最終手段であった。金に糸目をつけず、食料をゲットせざるを得ないような最終事態が、生じる。そういう想定の下のために、白い額面がかかれていない小切手が、研究室に置かれていたのだ。
スミレは、食料を求めて町を走り回る高田君の姿を窓から見守った。ところが、とある建物の影に姿を消したっきり、高田君の姿は見ることができなかった。
建物の影に、ドラゴンが待ち伏せしていたのだろう。
――ギ、ギャーー!
高田君の悲鳴は、特徴的でスミレにも誰のものか、聞き分けることが出来た。
続いて、研究室が入っている建物内も、騒々しくなった。
ドラゴンの一群が、ついに研究室のあるこの建物に侵入を開始したのである。
* *
学内に、緊急放送の音声が、鳴りわたった。
「研究等の防衛機能は喪失しました。まもなく、わたしたちは、ドラゴンの餌食になります。皆さん、お世話になりました。さようなら! お元気で! 」
* *
そこに、電話が入った。
――伊呂波亭? でもちょっと遅すぎじゃないの! もう、とりかえしがつかない……
スミレは、電話をとろうとした。しかし、高梨教授の方が先に電話をとった。
「君か、もうこれ以上は待てんぞ。俺の我慢も、ここらが限界だ。君も、この研究室に長く出入りをしている訳だから、空腹が、俺の集中力を奪い、精神を蝕んでいくか、知らないわけではないだろう。それを、知っていて、知っていて、君は……」
そこまで言うと、受話器をもったまま、机に突っ伏して、そのまま、高梨教授の精神は空腹のために崩壊してしまった。
スミレは、高梨教授に代わって電話に出た。
「あっ、伊呂波亭さんじゃなくって? ……まさか! 古井戸先生、古井戸教授でいらっしゃいますか?」
スミレは、驚愕した。高梨教授の不倶戴天の敵が電話で連絡してきたからだ!
スミレは、戦闘モードに入った。
スミレは、古井戸教授がスパイを試みていると思った。
それにしても、こちらは、パラレルワールド、古井戸教授は、スミレがもといた世界の住人なのに、連絡してくるって? 理由も分からないし、どうなっているのか?
――ひょっとしたら、これが、古井戸教授のあたらしい研究の成果かも? そうだとしたら、これって、凄くない?
古井戸教授は、若くて新進の研究者であった。そして、古井戸教授は、高梨教授の弟子にあたり、数年前までこの研究室にいたのだ。古井戸教授は、とつぜん姿を見せなくなったかと思うと、自分の独創的な考えをまとめ、パラレルワールドについてまとめ、ドラゴンの出現を予言した論文を発表したのである。
その時の古井戸教授のやり方は、長年仕えてきた恩師に背くようなやり方だった。高梨教授は、怒って、古井戸教授をトコトン叩きのめしてやろうと決心した。しかし、高梨教授は、逆に研究室を追われことになってしまったのだ。
それは、自分の助手の女性に対してセクハラを行っていた事が、問題として持ち上がったのだ。
高梨教授は、これが原因で、研究の第一線から、潔く身を引いたのだった。
そして、古井戸教授が高梨教授の仕事の後を引き継ぐことになった。
「パラレルワールドに関わるものは、ことごとく、秋が近づくと、無性にお腹がすき、人の尻をさわりたくなるものなのだ」という、自分の説に基づいて、古井戸教授は高梨教授のセクハラ事件に関して、高梨教授を擁護する立場をとっていた。
とはいえ、高梨教授は、自分に降り懸かった不幸のすべてが、古井戸教授による差し金であると信じ込んでいた。
研究室の扉がぶちこわされて、ドラゴンが一匹侵入してきた。
「まあ、まあ、ドラゴンが現れたからといって何も恐れることはないのだ。これは、私が操作しているドラゴンなんですよ!」
古井戸教授は、言った。
――ギャーーーッ!
ドラゴンは、スミレに襲いかかってきた。
「ぜんぜん、操作できてませんよ!」
スミレは、古井戸教授に抗議した。
「すまん、すまん、でもドラゴンの目玉をよく見てくれ! この目玉を通して君のことを見ているのが分かるかな?」
スミレには、ドラゴンの目玉の奥に、古井戸教授の姿がボンヤリと見えた。そんな、気がした。
古井戸教授は、ドラゴンの目を通して、こちらのパラレルワールドを観察しているのだろう。そういう考えが、スミレの頭に浮かんだ。
「君とドラゴンとを、こちらの世界に、なんとか回収できないか。いま、その可能性と方法について検討しているところだ。回収できたら、君は、宇宙で最初のパラレルワールドの生き証人ということになるのだ」
そのとき、さらにドラゴンたちが研究室に入ってきて、研究員たちを食ってしまった。
残りの人間は、スミレと、高梨教授だけになった。スミレは、高梨教授の様子を見た。
蘇ったゾンビのような高梨教授の目玉が、こちらもなにかの欲望をみなぎらせて不思議な動きをはじめた。そして、スミレのことを凝視した。高梨教授を支配しているのは、もはや、食欲ではないことが明らかであった。
「気をつけなさい。高梨教授の様子が何か変だ」
そして、古井戸教授とパラレルワールドをつなぐ回線に異常が生じたようだった。
ドラゴンの瞳から、古井戸教授の影が消えた。
スミレは、足音に振り返った。そこには、ゾンビ歩きの高梨教授が迫っていた。
「こんな立派な先生が、こんな卑劣なことをするなんて、私とっても信じられません!!」
スミレは、ひとまず逃げて見ることにした。
「まちなさいーー!」
高梨教授がスミレのことを追いかけてきた。
「先生! 先生、やめてください。やめてください。でないと、わたし、赦しませんよ!」
「何も心配はいらん。スミレ君とやらいっていたね。俺たちは、ドラゴンに食われて、そして、なにもかも、きっぱりと忘れて、俺たちが、もといた世界に帰ることが出来るのだから!」
高梨教授は、このおふざけをやめる気はないらしい。
スミレは、ヨダレがしたたり落ちている高梨教授のあごの辺りに、蹴りの狙いをつけた。
* *
パラレルワールドのカメラが、高梨教授の顔をとらえたところで、通信が不調になった。
パラレルワールドからは、音声だけが、古井戸教授の下に伝えられてきた。そして、やがて、その音声も途切れてしまった。古井戸教授は、スミレとかいう女性記者のことが心配であった。古井戸教授は通信機のスイッチを切ると、立ち上がった。
「高梨教授は、いまだに、パラレルワールドの食欲の秋と、死によるパラレルワールドからの帰還いう仮説を棄てきれないでいるのか……。わたしもその説には、確信を抱いているのだが、どうにも、確かめる方法がない。今回も、あと、一歩のところで……」と、つぶやきながらおやつを食べるために、研究室を出て行った。
パラレルワールドの食欲の秋とは……?
念のためにまとめると、つぎのようになる。
ドラゴンの餌となるために、パラレルワールドへの道が、人間たちに開かれるそんな時期をいうのである。それは、ちょうど、人間の世界の食欲の秋と呼ばれる時期にも当たるのである。
人間たちが、パラレルワールドから元の世界へ戻れる唯一の方法。それは、人間たちがドラゴンに食われ命を落とすこと。ただし、パラレルワールドの記憶は、すべて忘れてしまっている。そのために、パラレルワールドの存在に、誰も気づくことはなかったのだ。
* *
スミレは、パラレルワールドで死に、再び、元の世界に戻っていた。パラレルワールドの記憶は、スミレの頭から、消え去ってしまっていた。たぶん、そのはずでアルのだが……!?
その日のお昼ちょっと前だった。スミレは研究所の廊下を走っていた。
スミレが戻ってきた元の世界は、ちょうど、高梨教授の研究室を取材のために訪れる日の朝。目覚ましをかけ忘れて、会社からのモーニングコールで、編集長から怒鳴られたときであった。ベッドから起き出すと、取材に出かける準備を始めた。
スミレは、なぜか古井戸教授の研究室の前に到着した。
スミレは、ドアをノックした。
すると、寝起きのような乱れた髪をした古井戸教授が現れた。
「『科学女子』の野原スミレと申します。古井戸教授、こんかいは、取材を受けていただくことになり、感謝いたしております……」
スミレが、古井戸教授に挨拶をはじめると、古井戸教授は、とても怪訝な顔つきをした。
「『科学女子』の取材は、キャンセルされたと聞きましたが……。たしか、担当の記者さんが、パラレルワールドに関しては、どうしても、高梨教授の方に話を聞きたいとということで、うちの方は、急遽キャンセルになったと聞きましたよ」
――なんでよ!
スミレは思った。
そういえば、ついさきほどまで、高梨教授の取材が出来ることに決まって喜んでいたはずなのに、自分でも、古井戸教授のところにやってきたのは不思議でならなかった。
「まあ、いい。いま、パラレルワールドとの通信が確立したところなのだ。これは、画期的な技術革新で、これにより、我々に明るい未来が開かれるかもしれない」
古井戸教授は、言った。
「しかし、君は、本当によいところにやってきた。いまから行う我々の実験を記事にすれば、かなりの特ダネというわけだ」
古井戸教授は、現代におけるパラレルワールド研究の権威である。スミレは、高梨教授と古井戸教授のどちらを選ぶかなんて、悩む必要はなかったのである。今朝、起きてみて、なぜ高梨教授の取材を予定していたのか自分でもわからない。ずーっと、前から高梨教授のことは、虫が好かなかったはずなのに……
かといって、こうして対面してみると、スミレは、自分が古井戸教授のことも、気に入らない事に気づいた。
――そう!
スミレは思った。古井戸教授の髪とは違って妙に手入れの行き届いたそのドジョウ髭は、スミレが今朝みた夢に出てきて、スミレのことを食べたドラゴンそのものであった。
了
2ちゃんねる創作発表板「『小説家になろう』で企画競作するスレでも、皆さんのお越しをお待ちしています。