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境界線/Wait
境界線にひとり立つ 心を落ちるけるには目を閉じるのが一番いい
心の声が聞こえてくる
「おまえは誰かの行為に怒りを感じている」
「自分の正しさをその誰かに認めさせたいだけだろう」
「エゴに囚われて生きたいのかい」
「何もかも水に流すことが怖いのかい」
「時間を無駄に使っているだけ」
「すべての現実はおまえの心の映し出した幻想の世界」
「幻想に怒り、怯えるおまえ」
「人の強さは優しさで決まる」
「自分が辛いとき、誰かに優しくできるかで」
「辛い現実を受け入れながら、新しい未来を想像できるかで」
「優しくされた経験を思い出せ」
「その時感じた感謝の気持ちを思い出せ」
「おまえはきっと優しくなれる」
「そしてきっと強くなれるから」
境界線にひとり立っている どちらの道を選ぶかはもう解っている
オレはゆっくりと歩き出した