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約束の場所でー「待つ」ことと「希望」を持つこと/HOpe


遅くなった言い訳を考えながらオレは約束の場所へと急ぐ 過去の色々な思い出が頭の中をかき乱していく


自分がどれだけ幸運かを噛みしめる瞬間

「あんないい子はおまえにはもったいないさ」と口をそろえて冷やかす友人たち

そんな仲間がいることに 感謝の気持ちが沸き上がってくる瞬間


駅の改札を駆け抜けて 見覚えのある商店街へと向かう

休日といえども 活気があふれているとは言い難い 

それでも新鮮な野菜や果物たちは いつもそこで笑っている


「幸せな未来が想像できない……」

そんな彼女の頭を優しく撫でるオレ それでも彼女の表情は変わらない

正しい言葉を探していたオレには 絶対に見つかるはずのない言葉


いつの間にか太陽に向かって走っていた 何かを追いかけている自分と重なる

背中をゆっくりと流れる温かい汗とともに オレは約束の場所へと急ぐ


何が正しいのか間違っているのかに囚われていた日々

時折冷たい北風が顔を叩く 時間を確認するが腕時計は随分前から動かないでいた

あの角を曲がれば…… 目的の場所が近づいてきた


「オレの想像する未来にはいつもキミがいる」「だからキミは未来を想像しなくてもいい」


だからオレは想像する そんな瞬間を 約束の場所で待っているキミを

街が見下ろせる小高い丘のあの場所で キミがオレを待っていることを

夕陽を一緒に観送れることが出来るあの場所で キミがオレを待っていることを


なぜなら そうやって想像することが「希望」であって「待つ」ことだから


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