エゴ/Wait
体のちからが抜けていくのか それともちからが入らないのか もうどちらでもいい
オレはまるで四回戦ボクサー ただ打たれるだけの人間サンドバッグ
それもまた気持ちがいいことに気がついたんだ
エゴの塊だったオレ オレは オレはで 世界にオレ以外は存在しなかった それでいいと思っていた
何に拘っていたのか 今ではもう思い出せもしない
オレという存在を認めてもらいたかっただけなのか 記憶は遠く 何処か遠くへ 消えていく
こんにちは ねえねえ一緒に遊ぼうよ またあした 今度はこっちが遊びに行くね
幼い頃の記憶がクルクルとスピンする
オレは 終わったのか それともまた始まるのか 何も分からないし 何も感じられない
体のちからが抜けていくのか それともちからが入らないのか もうどちらでもいい
与えられたすべての仕事をこなしていく しかし こなせなくても気にもならない
それもまた気持ちがいいことに気がついたんだ
こんにちは 初めまして 友達になってくれないかな 何か集めているものはあるの
幼い頃の記憶がクルクルとスピンする
エゴの塊だったオレ 誰もがオレの奴隷で 気づかないうちに オレさえもオレの奴隷だった
オレはオレを支配する オレはオレに支配される エゴ エゴ エゴ エゴ エゴ
目が覚めると そこは別世界だった 悲しみはなく 苦しみさえなかった
エゴ エゴ エゴ エゴ エゴ 世界を創造した気になってみて エゴ エゴ エゴ エゴ エゴ
人生に意味を求めすぎて 周りを見失って それでも残ったものが エゴ エゴ エゴ エゴ エゴ
他人を傷つけてでも 自分を誰よりも愛して 取りつかれた呪いの言葉 エゴ エゴ エゴ エゴ エゴ
皆がやっていることは 正しいことだと誤解したまま いつだって自分が王様 女王様
人間の魅力があるとか 人生の肥やしになるとか 物は言いよう エゴ エゴ エゴ エゴ エゴ
体のちからが抜けていくのか それともちからが入らないのか もうどちらでもいい
オレはまるで無抵抗のサレンダー ただ撃たれるだけの巻き込まれた罪のない犠牲者さ
それもまた気持ちがいいことに気がついたんだ
すべては流れていく 流れていく 水洗便器の中のもののように流れていくのさ




